池田 悟≪作曲家≫のArabesque

・・・深くしなやかに・・・(フランス語に訳してます)

初見課題曲

2008-05-23 | 演奏審査・音楽講師育成

これまでに様々な初見課題曲を作った。ピアノはもとより、ヴァイオリン、ビオラ兼チェロ、フルート、オーボエ、クラリネット兼サクソフォン、ファゴット、トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニウム、そして声楽…。
能力に長けた奏者なら難なく弾け、未熟な奏者ならボロボロになる、そんな曲。
自由曲だけでは本当の演奏能力が分からない。得意な1、2曲だけを半年程みっちり練習すれば、素人さんでもかなりの演奏をするからだ。

初見課題曲では単にソルフェージュ力を見るだけに留まらない。
プロの音楽講師として、このくらいは当然初見で弾けなければならない、という常識的な技術レベルに設定している。
これまでにいかに多くの色んな傾向の曲を、どれだけスピーディーにさらってきたか否か…そんな包括的な審査を目的としている。
演奏能力の審査に使うのだから、作る側は楽器や声楽について熟知していなければならない。中級程度の楽器の教則本を参考にしたりもした。つまり敵情視察。

だれもまともに弾けない曲では、曲に欠陥がある事になる。それは作曲全般におけるのと全く同様。
時にはこちらの理解不足のため、曲に物理的な無理が生じてしまう場合もあるが、受験者はみな同じ条件なのだから、その無理をどう克服するか、という見方もできる。
そんな時はしかし、申し訳ない気持ちが先に立つ。いずれ改訂しなければならない。
作ったばかりの課題曲が初めて審査に使われる時は、こちらも出来を試されるようで、緊張と期待が入り混じる。
これもまた、初演。


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2 コメント

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教師の採用試験のお話ですね、人の一生を決めてし... (Amicizia)
2008-06-05 00:45:31
教師の採用試験のお話ですね、人の一生を決めてしまいかねない話なので大変むずかしい問題ですね。 学歴で選ぶのもよくないし、ルックスで選ぶのもよくない。 技術は無いが演奏家として華があるのは決して教師に求められる資質ではないし。 たとえ譜面どうりに引けてもその楽器固有の奏法で演奏されているかもチェックすべきですし・・・・大変ですね。
Amiciziaさん、仰る通りです。 (I)
2008-06-05 21:46:11
審査の際は、生徒の目線に立って講師を選ぶことに徹しています。

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