1980年代のはじめ、
調べてもはっきりといつのことだったかはわからなかったのですが、
高校生の時に、
大野晋という国語学者が日本語の起源を探るために、
1か月の調査旅行をしたドキュメンタリー番組をテレビで見ました。
内容はほとんど覚えていないのですが、
内容よりその研究姿勢に惹かれてドはまり、大学に行って国語学を学びたいと思いました。
ところが受験期以降は他人の言葉の影響をもろ被りし、
最初に語った国語学の夢はすっかり忘れてしまったのですが、
結果大学に合格できず、絶望して泣く泣く入った短大部の規模がとても小さくて、
授業で学べる専門領域は狭かったのですがその狭さがとてもレアで、
日本の古い言葉にまつわる学びがそこではみっちりできました。
書き出した夢が夢ではなく、叶ったものが夢だったとても大きな気づきです。
人生って面白いです。
国語学者大野晋の話に戻ります。
日本語の起源についての研究です。
南インドのタミル・ナードゥ州やスリランカにタミル語という言語を用いる民族がいるのですが、
日本語にはそのタミル語のエッセンスが流れ込んでいるのではないかという説です。
起源といってもそれより以前の日本人がまったく言葉を話していなかったわけではなく、
縄文時代の日本人はオーストロネシア語族の一つの言語が用いられていたと考えられています。
そこへ南インドから人が流入してきたことで、
鉄や機織りの技術、水田稲作と同時にタミル語も伝わったという説です。
この国語学者の話を踏まえると、
日本の古い言葉を理解するためにはインドネシア語やマレー語がヒントになるだろうと考えられます。
オーストロネシア語族とは、インドネシア、マレーシアなどの言語圏だからです。
「カタカムナ」には冒頭に、「アシアトウアン ウツシマツル」という口上のような語りがあります。
このアシアトウアンって誰なんだ?という話ですが、
言うまでもなく平安時代に現存したとされる「蘆屋道満」のことではありません。
無関係ではないと思います。
「蘆屋道満」という名前はおそらく、
ユーミンのペンネームがハリウッド女優グレタ・ガルボを模して「呉田軽穂」であるのと同じです。
インド、インドネシアやマレー半島方面の言語をヒントに読み解き、
アシアは「日」、トゥアンは「月」を意味するのではないかと推察しています。
1944年から1945年に記された『日月神示』は日月神(ひつきのかみ)と名乗る聖霊を介してチャネリングしたものとされていますから、
アシアトウアンとは日月神と同じか、あるいはその元となった言葉と考えられます。
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