きみたちの未来

「私一人ぐらい…」という考えはやめよう。それを世界中の人がすれば、一発で地球はだめになる。坪田愛華ちゃんの語録から

太っ腹のすすめ

2006-05-24 23:35:23 | 爺さんの辻説法
 真の太っ腹とは、バドワイザーやスーパードライなどのビール樽腹ではないことがわかりましたか。では、ひさご腹はいかにしてできるかを考えて見ましょう。腹筋や背筋を鍛えるのも毎日たゆみない努力を続けることが必要ですが、ひさご腹は丹田を鍛えることで形づくることができるんです。丹田をgoo辞書でひいてみると、「丹田(タンデン):東洋医学で、臍(へそ)の下のあたりをいう。全身の精気の集まる所とされる。」とありました。丹田は下っ腹にあり、古来から「胆(キモ)に銘ずる」「胆が太い(勇気がある)」「胆(ハラ)がすわっている(度胸がある。滅多なことでは驚かない)」などといいますが、常に丹田に力が入っている状態を持続させていると、身体のはたらきが活発になり、精神(神経作用)が安定してくるのです。いわゆる快食・快便・快眠は当たり前で、医者要らず薬いらずの常時健康状態を維持していけます。
 
 「経営のコツ、ここなりと気づいた価値は百万両」とは、経営の神様・松下幸之助さんのコトバですが、「人生のコツ、ここなりと気づいた価値」は金銭では計り知れない価値があります。いうまでもなくコツとは、① 誰でもできる簡単なことで ② 卓効(タクコウ:すぐれた効果)があり ③ 副作用がない ことですが、日々の生活習慣になるためには、それなりの覚悟と根気と努力と創意工夫が必要です。

 さて、丹田を鍛える(腹を練る)ためには、姿勢と呼吸と心構えを整えることが大切です。もちろん独学独習でマスターはできるのですが、ちょっとしたヒントやアドバイスを得るためにも、経験者や先達から指導を受けるのが早道です。この「太っ腹」シリーズで紹介した佐保田鶴治・佐藤幸治編著『静坐のすすめ』(創元社刊)や、村木弘昌著『釈尊の呼吸法』『白隠禅師の丹田呼吸法』(春秋社刊)などの指導書や解説書を参考にされることもお勧めします。

 昭和50年(1975年)、京都の桃山南口でヨーガアシラム(道場)を主宰されていた佐保田鶴治先生から、最初に静坐(正座)と呼吸法の基礎の基礎を手ほどきしていただいた。あれから31年、当時は慢性胃炎・慢性下痢・貧血・不眠症、そして心臓神経症でニトログリセリンを手放せなかったが、今では心身ともに健康で健全な日々を過ごしていることが不思議なくらいである。このヨーガアシラムで一年ほど佐保田先生の師事を受けていたが、ある日、道友の女性から声をかけられた。「静岡の三島に、男性向きのダイナミックなヨガ道場がある・・・」と。これがまた、新たな人生ドラマの幕開けであったとは、まさに「人生は、小説よりも奇なり」である。   《未 完》

           あなたの愛で“自然”をまもろう  G3:橘 正弘

最新の画像もっと見る

コメントを投稿