あれから一年、2月16日は京都議定書が発行した日であることを覚えているだろうか。その日を記憶の彼方に薄れさせないためにも、あのワンガリ・マータイさんのすばらしいメッセージ『ありがとう日本』をもう一度かみしめてみたい。きみたちの未来に、美しい地球を残さんがために・・・。 . . . 本文を読む
このところ寒さもピークを過ぎたかのように、朝夕の冷え込みも和らいできた。若い人たちの中には、コートやダウンジャケットから開放された軽快な姿が少しずつ増えてきている。おかげさまで、この冬もコートを着ず、マフラーも一度使っただけで寒さを乗り越えることができた。ありがたいことである。
鍛錬という言葉があるが、「百日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする」(宮本武蔵)ということで平素の、普段の精進のお . . . 本文を読む
朝から細かい絹糸のような雨が降る。寒さも和らぎ山も川も草も木も、春待ちの風情を湛(タタ)えている。光陰矢の如しとはよくいったもので、一月も今日で終わる。正月早々、人の世はいろいろあったけれど、何事もなかったかのように時は過ぎゆく。
さて、新年を迎えたときの活気凛々とした意気込みも、この頃になるとスッカリ色褪せて怠惰なときを過ごしていることに気がづく。仕事帰りに立ち寄った書店には、マネーゲーム . . . 本文を読む
「まゆみさんが本を出版したよ」 と在アメリカの末娘から電話とメールが届いた。まゆみさんというのは、マドンナが昨年12月に来日したとき「私の専属シェフは日本人・・・」と言っていたのが西邨(ニシムラ)まゆみさんである。
そのまゆみさんとは5年前、アメリカ・MA’で出逢った。単身アメリカへ飛んでいった末娘が結婚するとき、仲人役を引き受けてくれた。結婚をして二児の母親ではあるが、日本料理店のスタッ . . . 本文を読む
朝、起きてみるとここは雪国だった。冬至の日にふさわしく、ここ京都の南部にも雪が降り積もり、白一色に包まれていた。終業式に向かう子どもたちの色とりどりの長靴が鮮やかだった。久しぶりの雪景色に幼心がよみがえり、下駄履きで散歩に出かけた。いくらも歩かないうちに下駄の歯の間に雪が詰まり、高下駄のようになって歩けなくなってしまう。なつかしい感触だ。
温暖化が進み、いつかこんな光景が人の記憶のかなたに . . . 本文を読む