ならおうは穏やかに語る

Fly Fishingを中心に難しい話からヨタ話まで支離滅裂な雑文。
(09/08/23カウンターを付けました。)

まず釣れるフェザージグ(トラウト用)の作り方と釣り方

2004-12-04 00:17:06 | 釣り
まず対象魚に応じた「ジグヘッド」の選定から始めましょう。凡そ2gが選定ラインですが厳密な区分ではなありません。
「トラウト、根魚、ギル」は2g以下。「バス他」は2g以上。としています。実際は水深、流れ、ポイントまでの距離で臨機応変に切り替えてください。ジグヘッドの形状は余りこだわる必要はありませんが、ラウンドが最もオーソドックスで使いやすいと思います。
次に重要なのが「フック」。これが一番重要かも。トラウトは細軸がよいです。シャンクはほどほどに。バーブレスにしたほうが刺さりも手返しもよくなりますので私はペンチでつぶしています。

まず市販のジグヘッド(メバル用)に色を塗ります。初めから塗装してあるタイプでは不要な工程です。
・無溶剤型接着材をヘッドに「薄く」塗り、固めます。(凡そ10分)これはベースの強度アップのためです。
・プラモデル用セメダイン(プライマーの代用)を「薄く」塗って乾燥させます。薄く塗らないと垂れるし、乾燥時間が長くなります。
・百円ショップで売っているマニキュアで白色に塗ります。(カラー下地です)
・好きな色を塗りますが、薄く塗り重ねる方ができがよいです。
・ラメ入りのマニキュアも面白い効果が出ます。
・目を描きます。ポンチで切り抜いた物を貼ってもよいです。目は先に淡色を塗って中央に黒点を書くとよいでしょう。
・目を描いたらプラモ用セメダインを重ね塗りします。数回塗ると透明感が増してきます。
これでヘッドはできあがりです。

次はフェザーの取り付けです。ココで紹介するフェザージグはフライのウーリーバガーを基準にしたタイプです。
材料は次の通り。
・フライ用のスレッドと呼ばれる細い糸(白か黒、またはおこのみで)。
・マラブー(テール素材として最も使いやすいです)色はお好みで。
・シェニール(飾りひもの用なひも)色はお好みで。
・サドルハックルケープ。普通のハックルでも「可」。色はテールに合わせる方が無難。

まずベースの糸を(フライ用がよいです。ミシン糸では太い。)フックに巻き付けます。全体に下巻きとして緻密に巻いた方がよいです。
次にマラブーと呼ばれるフワフワした羽毛を下巻き糸でテールとして縛り付けます。
テールの長さはシャンクと同じくらいの長さでよいでしょう。下糸はなるべく緻密に巻き付けることと、糸が切れない程度の力で巻き付けないと「抜けます」。
マラブーは一枚の羽根に枝状のフワフワしたファイバーが生えています。ファイバーには繊毛が生えていてこれがフワフワ館を増強します。このファイバーをおよそ10本切り出します。一枚の羽根で見ると先端よりも根元の方がフワフワ感が上です。
マラブーはそのままでは長すぎるし、フワフワ部をシャンクに巻き付けるともったいないので、フックとの接合部をおよそ10mm以内にして余分を適当な長さに「指で」引きちぎります。引きちったファイバーはテールに追加するとよいでしょう。

次にサドルハックルのフェザーを一本テール生え際に取り付けます。
ハックルフェザーはストークと呼ばれる骨格状の「幹」とファイバーと呼ばれる針状の「枝」でできています。
フェザーが長すぎるとぼさぼさになりますし、短いと巻いた意味がありません。ファイバーはフックのゲイブと同等の長さがよいでしょう。
取り付けはフェザーの先端を下糸で縛り付けます。フックのアイ方向にフェザー先端を向け、「裏側」が表に成るように取り付けます。これでテールと並行にハックルフェザーが伸びた状態になります。

次にシェニールをテール側に取り付けます。シェニールも取り付け直後はテールと並行に伸びている状態にします。
そして下糸をヘッドまで巻き上げます(ここは特に緻密に巻く必要はない。つまり他は気合い入れて巻くこと。)
そしてシェニールをヘッドまで巻き上げます。下糸でシェニールを縛り付けます。ここで縛り付けが甘いとシェニールがほどけてしまいます。
シェニールを巻き上げたらハックルをヘッドに向けて巻き上げます。ハックルプライヤーがあると便利です。
ここでフェザーのテール側から巻き上げるとヘッド側が細い感じになります。どちらでもかまいませんが、私はチップ側から巻き上げています。
ハックルを巻くときのこつはシェニールの隙間を狙うようにハックルを巻き付けることと、ファイバーを逆方向に軽くしごいて立てておくことです。
もし、良い感じのハックルが無い(ファイバー長とストークの長さが合わない)ときはシェニールをヘッドまで巻き上げずに途中で止め、ハックルを継ぎ足します。こうすると二色ハックルも可能ですし、サドルハックルが無くても対処できます。
なお、ファイバーを刈り込むとしなやかさが無くなるのであまりよくありません。
ハックルをヘッドでしっかりと巻き止めると完成です。この辺はフライのタイイング本を参考にしてください。

フライ特にストリーマ系がジグヘッドに流用できる代表的なフライパターンです。
・ヘッドからテールにかけて短いマラブーをたてがみのように並べる「マラブーリーチ」。
・長い目のマラブーをウィングに使う(ヘッド周りに巻き付ける)「アオミドロ」。
・フライ用のシンセティック素材としてCaps等から出ているSAAP Body Furをボディに活用する「ストリーマ」。
・ラビットファーを使う「ゾンカー」。

ちなみにマラブーテール+シェニールボディだけのものは上州屋で100円/個で売っていました。Bass Pro Shop (USA)URLから判断すると10個で1.29-1.49$の様なので、上州屋はぼろ儲けしてますね(笑)。

他に流用できるパターンはエッグヤーンを用いた「オクトパス・ボム」でしょう。テールをエッグヤーンで形成するわけですね。サビキ等を真似ると良いかも知れません。実際そういうジグも売っています。

さて、使い方ですが基本はバナナフォールとステディリトリーブです。
フルキャストの必要はほとんど無く、10m程軽くキャストします。着水前にサミングして余分な糸の出を抑えます。そのまま底までバナナフォールさせます。ロッドの構えは自由です。ラインのテンションが判るようにしている方がよく釣れます。
底までついたら初めは底をゆっくりリトリーブしますが、ずるずる引くと根掛かりでロストします。そこで一旦10cm程シャクって底ぎりぎりをトレースします。難しいのでたまにフォールするとよいでしょう。タナが底じゃなかったらカウントダウンの途中でリトリーブします。リトリーブ速度は一定です。すると吸い込まれるような小さなアタリが出ます。あとはフッキングを確実に行ってゲーム終了です。

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