たけし、三島由紀夫への思いと「民衆」の性質を語る。（２５）「北野武 神出鬼没」北野武×蓮見重彦

たけし、三島由紀夫への思いと「民衆」の性質を語る。（２５）「北野武 神出鬼没」北野武×蓮見重彦

アジア主義とシオニズムにおける普遍的な陥穽。

本来のアジア主義は
東アジアや東南アジアなどが
みんな仲良くするという
プリミティブな観念だと思います。

民族的特徴
身体、文化、漢字、雰囲気など似ている
国民国家が
大アジア
大東亜共栄圏をつくる理想です。

しかし
その本来文化的な観念が
世俗的な
軍事的、政治的な覇道
力による
統一という観念に堕落したのです。


そして
それを
盟主たる日本が行うという
脱線した超国家主義
誤った国粋主義に収斂していくのであります。


同様に
神ないしメシアが
ディアスポラのユダヤの民を
救済するであろうという
宗教的世界観が

いつの間にか
ユダヤ財閥の政治、経済力により

強引に
パレスチナに
イスラエルを創る
シオニズムとなりました。


ユダヤ教とキリスト教の
メシア観は
異なりますが

宗教の世俗化という意味では
解放の神学も

神父様を労働者にしてしまう
誤謬の理論であります。



何れにしましても
アジア主義も
ユダヤのシオニズムも

ある種の文化的、超歴史的な
原点回帰であるべきです。


日本は
アジア諸国だけでなく
ユダヤとアラブ
ヨーロッパ
アメリカ
アフリカ等の

世界平和を為し遂げる
盟主となるべきです。



三島は
市ヶ谷で
自衛隊に決起、謀叛を呼び掛けましたが

自衛隊の皆様は
呼応しませんでした。


それで良かったです。


自衛隊は
軍隊ではなく
消防と警察になるべきです。


本来のアジア主義は
日本が
コスタリカのように
非武装連帯の
王道を歩むことで
実現します。


完


高橋記

Antonio Vivaldi - Aria 'Ah, Ch'infelice Sempre'

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