NPO法人 地域福祉協会

清掃事業  森林事業(植栽・剪定)

陽明学的な理論と実践の陥穽。

2018-04-23 | コラム
西郷どんを観ておりますと
西郷どんや斉彬様の

陽明学的な
行き急ぎ
主観的な想念の絶対化
といった

主観哲学の
暴走を感じます。


如何に父親が暗愚であれ
井伊直弼が気に食わなくとも

長幼の序
長上の徳を
尊ばねばなりません。


お上
行政が
決定されることに
異を唱え

薩摩藩の武勇を以て
朝廷や
幕府に圧を加えるといったスタイルは

違和感を覚えました。


私は
斉彬氏の父親や
井伊直弼氏が

善人か否か
分かりませんが

少なくとも
斉彬氏や
西郷どんの

従順の徳にもとる
独善的な言動には

納得いきませんでした。


私の少ない人生、事業経験からいっても
西郷どんのような感じでは
何にも成就できないです。

考え方が甘過ぎですし
迷惑な正義感であり

物事が為し遂げられるには
もっと時間と不遇が必要だからです。


慶福様が
将軍におなりになったぐらいで
夢や理想が叶わぬとして
自暴自棄になるなど

あまりに幼稚な人格であり
人間を時間をかけて
練り上げねば
なりません。


何れにしましても
歴史は
三国志演義のように
情緒的で
一面的な正義で脚色すると

リアリズムから脱線して
ためにならないので

注意が必要であります。



高橋記(朱子学の徒)