ゆらり散歩日記

京都を中心に、おいしいお店や気になるもの・・・をご紹介します。

蜜蜂と遠雷

2020年05月07日 | 

蜜蜂と遠雷 / 恩田 陸



第14回 本屋大賞 大賞受賞作品 
第156回 
直木賞 受賞作品
(ダブル受賞)


本の中の好きな言葉
「自由に宇宙を感じて」


最初に、
この本は、素晴らしくすごい1冊です


国際ピアノコンクールの予選から本選までを描いた作品。
登場人物のキャラ(性格)がとてもしっかりしています。
少し読んだところで、この人はこういう人なんだろうとか、イメージできます。
メインである塵、亜夜、マサル、明石さん
どの出場者のピアノも素晴らしい
(性格もよい

そして、
ピアノの音や音楽を文章で、どうやって表現するのかなぁと思っていたら・・・
すごいです
きっとこういう音だろうとか、ちゃんと想像できて、
本からちゃんとそれぞれの音が聴こえてきました。

4人のピアノの音の特徴といいますか、個性もわかりやすく描かれていて
塵の音はこんな感じかなとか
ちゃんと想像できて、予選後、次はどんなピアノを弾くのかなぁと楽しみでした。

どんどん引き込まれていって、どんどん楽しみになっていく、コンクールの観客になった気分です

特に、第三次予選が好きです
塵のところは、感動しました。
全体を通して、著者の熱意を感じる素晴らしい1冊です

後で知ったのですが
構想から12年もの歳月をかけて書き上げた作品だそうです。
(構想12年、取材11年、執筆7年)
すごいとしかいえませんが、この長い歳月をかけて、あの素晴らしい表現が生み出され、
この1冊ができたんだと思うと、ただただ感動。

この本を読むことができたことに感謝します



コメント
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