花そよそよ

折々の花たちの囁き

アンコールワット遺跡群…10

2013-03-06 22:54:00 | アンコールワット
11.ロレイ(1/23 午後の部)


ロリュオス遺跡群の中に位置しています。
この遺跡群はアンコール地域に隣接し
都を遷都する以前に築かれています。
いにしえの王都の跡が
このロリュオス遺跡群で
のちのアンコール遺跡へのつながりを
感じさせる建築が残っています。
ロリュオス遺跡群はシェムリアップの南東13kmに存在します。
プリア・コーの祠堂群の西には
かつて広大な寺域があり
さらに西に王宮があったそうです。

893年にヤショーバルマン一世が
先祖を祀るために建立したヒンズー教寺院。
かつて ここには
アンコール最初の巨大貯水池インドラ・タターカがあり
その中央の小島にこの寺院があったそうです。
2段の基壇の上に4基のレンガ造りの祠堂が建ち
その中央にはリンガが祀られています。
祠堂の損傷は激しいのですが
過去に修復された部分があります。
フランス植民地だった時代の修復は
レンガの繫ぎをセメントで行ったそうです。
そのため 1つのレンガを取り除くと崩れてしまうので
その修復部分は何ともならないとのこと。
昔は漆喰で繋いでいたので直せたそうなのですが。
でも 入り口や壁面には多くのレリーフが残っています。

この祠堂は修復のためか足場が組まれていて
上部には草がいっぱい生えていました。


入り口の上の方には
植物などの細かな紋様のレリーフがあります。


ここにも素敵なデヴァター(女神)像がありました。


女神様を切り取って。


祠堂の入口枠に刻まれた碑文が
しっかり残っていました。
クメール文字なので
何が書いてあるか分かりません。


ここには珍しく男性像の
「守門神 ドヴァラパーラ像」がありました。


その男性像を夫が撮ってきたので
借りました。


最後に振り返って。

この寺院境内には
新しい仏教寺院が建てられていました。
ヒンズー教寺院と仏教寺院が同じ敷地内にあるなんて
不思議ですね。
仏教寺院の方は残念ながら写真を撮ってきていません。

次回は「プリア・コー」です。

- 2013 1/23 Photo -

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