花そよそよ

折々の花たちの囁き

アンコールワット遺跡群…11

2013-03-09 22:51:43 | アンコールワット
12.プリア・コー(1/23 午後の部)


ロリュオス遺跡群の中に位置しています。
この遺跡群はアンコール地域に隣接し
都を遷都する以前に築かれています。
いにしえの王都の跡が
このロリュオス遺跡群で
のちのアンコール遺跡へのつながりを
感じさせる建築が残っています。
ロリュオス遺跡群はシェムリアップの南東13kmに存在します。
プリア・コーの祠堂群の西には
かつて広大な寺域があり
さらに西に王宮があったそうです。

プリア・コーはロリュオス遺跡群の中では最古の寺院です。
インドラヴァルマン1世が祖先の霊を祀るため
879年に創建したヒンズー教寺院。
基壇上に前後3列 計6機の祠堂が建っていて
それらを2重の周壁が囲んでいます。


祠堂に向かい合って
3体の聖牛ナンディンが鎮座しています。
寺院名プリア・コー(聖なる牛)は
この彫刻が由来となっているそうです。
牛のお尻が可愛いですね。
真ん中が中央祠堂です。


祠堂のレンガには白漆喰が塗られていて
植物紋様など漆喰彫刻
守門神や女神のレリーフなど
美しく優れた彫刻を見ることができます。


両脇には守門神ドヴァラパーラの
見事な浮き彫りが施されています。


レリーフがとても立体的で
思わず見入ってしまいます。


レリーフの部分をカットすると模様がよく分かりますね。
漆喰に彫られているのはカーラ。
時間を象徴する神で
死神ヤマ(閻魔王)の別名です。




右の部分をアップに。
草の緑がレンガの色と対照的でした。


今度は左を。

次回は「バコン」です。

- 2013 1/23 Photo -

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