SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

ビーグルのでんちゃんが走った日2

2014-10-05 14:11:16 | 犬のおはなし
【はじめに】
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縁あってシェアして頂くことになったビーグルのでんちゃんストーリー。

前回までのお話はこちらです。
ビーグルのでんちゃん 出会い1
ビーグルのでんちゃん 出会い2
ビーグルのでんちゃんが走った日1

先週は新しいおうちで減量に成功して元気になったでんちゃんが関節炎を発症してバギーでお散歩するようになったところまで。


「ママとパパはバギーの他にも色々考えてくれたんだ!」

家の中の環境も、次第に変わっていきました。
最初は、普通に板の間生活でした。
すぐに「でんちゃんが滑る」と気づいて、
貧乏臭いけれどもクッションフロアを敷き詰めました。
ビニールの、ほんとに貧乏臭いやつだったけれど、
でんちゃんが滑らないのならそれでよし、ということで。
普段居る場所はそれでよかったんだけれど、
台所の板の間ではよく滑った。
そこで、でんちゃんが通る道筋には、
30cm角のコルクボードを並べて置きました。
でんちゃんロードと名づけたその道は、
オーブンの前へ。そして流しの前へと続いていました。
私がパンを焼くと、いつもオーブンの前でお座りしていたから。
私が料理をすると、いつも流し台の足元でおこぼれを待っていたから。
クッションフロアに、コルクボードの道。かなりみっともない眺めでした。



「あれみっともなかったの?僕は快適だったよ。」

そのうちに、お気に入りのソファに上がれなくなりました。
踏み台にタオルを巻いて置いてやったら、
それを使ってソファに乗ることをすぐに覚えてくれました。
でも、その踏み台からも、ある日、転落したのです。
私達は、そのソファを捨てました。
そして家具屋に行き、最も高さの低いソファを買いました。
でんちゃんは、確実に足元がおぼつかなくなっていったのです。
私達は胸を痛めたけれど、これ以上何をしたらいいか、
わからなかったのです。



「ソファ大好きなんだ。」

そんなある日、私の30年来の親友から、郵便が届きました。
彼女は、義理の親との同居を視野に入れたリフォームを考えていて、
あちこちの住宅展示場を歩き回っていたのです。
そこで「ペットと暮らす家」というパンフレットを見たので、
一部我が家に送ってきてくれたのでした。

その時点で我が家は築48年。
都内での賃貸マンション暮らしに嫌気がさし、
実家近くの都下で貸家住まいをしていた我が家でしたが、
貸家の大家さんが事業でコケたおかげで所有者が変わり、
追いたてをくらってたどりついたのが今の家。
えいやっと土地を買って移転してきたのですが、
土地代だけでローンは目一杯、上物はそのまま。
古い家を壊さずにおいてもらって、そのまま住んでいたのです。
まだまだローンは残っていたけれど、確かに築48年は不便でした。
前の持ち主がやたらと素人リフォームを繰り返したおかげで、
実に住みにくい家になっていたからです。



「ママは何かすごいことを考えてたんだ。」

それにしても、新築、というのは想定外でした。
だからテキトーにパンフレットに目を通していたんだけれど、
「ペットの足に優しいタイル張りの床」という項目には目をひかれました。
ほんとかな。タイルだったら、でんちゃん、もっと楽に歩けるのかな。
すぐに、最寄の住宅展示場に行きました。
いくつかのハウスメーカーの中に、「ペット仕様でタイル床の家を建てた」
というメーカーがあったので、詳しく説明を聞きました。

そのメーカーで頼むと、あるメーカーのタイルを敷く、とわかりました。
そこでタイルメーカーのショールームに電話をし、
タイルを敷き詰めた床の上で犬を歩かせてみたい、と頼み込みました。
担当者が愛犬家だったおかげで、数日後、「タイル実験」は敢行されたのです。
でんちゃん、バギーで入店。大喜び(笑)。
タイルに伏せたでんちゃんは、名前を呼ぶと「すっくり」と立ち上がりました。
ああ、肉球のグリップがすんごく良いのだ、とわかりました。
このタイルを敷き詰めれば、でんちゃんはもっと歩きやすくなる!

パンフレットを受け取ったのが2007年の10月末。
住宅展示場に行ったのが11月の3日。
ハウスメーカーと契約したのが11月末日。
12月一杯で、設計図が完成。
2008年の1月、隣町に仮住まいの一軒家を見つけて契約。
2月に引越し、そして着工。
完成は6月半ば、と決まりました。



地鎮祭にはでんちゃんもしっかり参加!

よくまぁ、着手金ほか、現金が用意できたものだと思います。
あらゆるものを平気で解約し、老後資金もなんのその、
豪快に契約しちゃったんだから、今思えば大胆でしたねぇ。



「でんちゃんのパパとママって男前!でんちゃんよかったね。」

タイトルの割に、走った日々は実に短かった、というお話です。
次回は「でんちゃんの新しいお家」のお話を。
でも、それは、でんちゃんの腎臓病発病と、ぴったり重なることになるのです。



「でんちゃん病気になっちゃったの?」

うん、病気は嬉しいことじゃないけれど、でんちゃんと彼を囲む人達のお話は実に温かくて素敵なんです。
それはまた来週に。

続き→ビーグルのでんちゃんの新しいお家1

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2 コメント

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Unknown (mizuho)
2014-10-06 15:02:20
あがさん、こんにちは。
こちらは台風が去って、暑いくらいのお天気になりました。

でんちゃんの上れなくなったソファーを捨てたあたりから、加速度が増していくような楽しいドキドキ感があります。
どのようにしてでんちゃんのお家が出来たのか、次回も楽しみにしています!
返信する
コメントありがとうございます (あが)
2014-10-07 16:35:52
・mizuhoさん

台風、雨風はすごかったようですが大きな被害にならなくて何よりでした。

そうなんですよ!おっしゃる通り、ソファーのあたりからの加速度がすごいんです!
次回もまた良いんですよ~。いつもありがとうございます。
返信する

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