最近同居人の行動を見て、ずいぶんあっしにいい影響を受けて、変わってきたなと感じることがある。 付き合い始めたころには、食べ残しも多かったが、どれだけ最初に食べれるかを考えて、皿によそい、チビの分も同様にするようになり、皿にいったん入ったら、ちゃんときれいに食べるようになった。
そのほかに、人からもらったものだけでなく、自分の稼ぎで買った物も扱いが雑だったのが、大切に扱うようになった。 これも地道なあっしの訓練とnagging(ぶちぶち小言を言うことね)のたまもの(?)。
と、いうことで、今日は・・・
物持ちの良さについてだ!(最初に話題について赤文字で叫ぶのがくせになってきた。)
あっしは自分で言うのもなんだが、物持ちがいい。 たぶん
物を大切にすることを親に言われて育ったからだ・・と思うが、同じように育ったはずの弟はそんなに物持ちは良くなかった。(過去形なのは、今は知らないから・・)
長年?物を出したら、もとあったところへしまう(片付けるってこと)あっしは、うっかりなくす、壊すといったことを年齢とともに減らしてきたと思う。 また、気に入ったものを長く使えば使うほど、愛着をもってしまうので、極端な話し何年でも、あるTシャツを着ていたり、何年も電化製品が持っていたり・・・。 それだけ物に愛着を持って使うので、うっかり壊してしまったときには、すごーく悲しくなる。 壊した自分を責めまくるということもしてしまう。
自分が壊してこんなんだから、人が壊したときにゃ・・・。
これって、あっしだけじゃなくて、日本人全体にあまりそうそう物を粗末に扱う人っていないんじゃないかと思う。 でも、こっちで住んだアメリカ人、その友達、うちの同居人も含め、物に対する愛着というか、大切に扱うってことがない。 そんな、奴ばっかり会ったのかもしれない。 年配の人で、アメリカの古き良き時代を過ごしたくらいの人だと、きれいに部屋も片付けて、日本人にしたらアンティークとはいえないけど、ヴィンテージかな?くらいのものを今も大切に使っている人は見た。 でも、あっしの周りは・・・
そんなところに、そんなもんいつまでも置いてたら、ぜーったい壊す!と、思っていて2,3日後に思ったとおり壊していた元アメリカ人女性のルームメイトだったり、
せっかく新しく買ったジーンズなのに、よごれてやぶりやすい仕事場に履いてくの?と思ってるあっしの横目に、ちょっとしたお出かけのときに結局その汚いジーンズを履くしかない同居人がいたり、、、。
でも、そういう人は物に愛着とかがないから、壊しても、汚しても
「ま、いいや。」ってなもんなんだな。
一度、その年下のアメリカ人女性と住んでいたとき、あっしが彼女のヴィンテージコレクションのひとつのニコちゃんのプラスチック皿をうっかりして、まだ熱いガスレンジの上においてしまい、一部が溶けてしまった。 あっしは、ショックでひたすら謝った。 ヴィンテージ店で買ったから、買って弁償というわけには即いかない。 でも、彼女はにっこり笑って、
「あら、ぜんぜんダイジョウぶ! 気にしてないから、仕方ないでしょ?」と、ほんとうに気にしてなさそう。
最初、きっとあっしに気を使ってくれたのだと思ったが、そんなのただでさえさっぱりした彼女、アメリカ人だし?細かいことこだわらない。 あっしだったら、すごいショックなのになぁ、とこっちが口をぽかーんと開けて、不思議そうに彼女を見てたような気がする。
形ある物はいずれ壊れるものだし、いつまでも壊れた、なくした後にこだわっていてはいけないのだけれど、でも、愛着がもてなくて、すごくいいものメモリーになるもポイポイ捨てたりする人はどうだろう・・・と個人的に疑問に思うこともある。 でも、自分が自分のものを大切にして、人に万が一、壊されても許してあげるくらいの度量がもてるのがベストなんだろうな。 まだ、そこまで完璧に到達してないけども、いずれそうなりたいとは思う。
あっしはあっしでいつまでも好きなものは大切に使っていきたい。(置いとくだけじゃなくてね。)自分の子供にも教えて、できればその心構えを受け継いで欲しいと思う。
余談すが、うちのチビには、そこそこ教えてますけどね。せっかくお父さんやお母さんが働いて買ってくれたんだから、粗末にしないことって。 (あっしもうちの母と同じこと言ってるなあ~。) 最初は気にしてなかった同居人もあっしにいい影響を与えられたのか、だいぶその辺教えるようになってきたな。 いいことだ。とかく、クリスマスやら誕生日と言っては、やたらおもちゃを買ってもらえる現代の子だから、ありがたみってものを覚えてってもらわないとね。 お金は沸いてでてこないから。
あっしが持っている一番古いものでまだ使っているのって・・・、たぶん、あっしが幼稚園か小学校1年くらいに祖母が弟とおそろいで・・とくれた、赤い籐のバスケットかな。 子供のころは、それに小物を入れて、持ち歩いたが年齢とともにもろくなってきたので、十代後半くらいからは、化粧品入れにしたりしている。
シアトルに移ってきたときもしっかり持ってきた。 今も化粧品入れとして使っている。たぶん、ずーっとぼろぼろに壊れるまで使うと思う。 バスケットくんの年齢はおそらく、30歳、完璧リタイヤするまで頑張ってもらおう。
御歳30歳でーす。
もういっちょ、古いもの。 あっしが幼稚園のときに通園かばんを母が手作りしてくれたもの。 子供のときは、どうして他の子が幼稚園より買える黄色いビニールバッグを持ってるのに、自分だけこの布地の手作りバッグなんだろう・・・と思った。 今となれば、この人と違うものを持っていたことが、後の自分の人生で大きく影響したと思う。
一時帰国したときに、化粧バッグにでも使おうかとシアトルに持って帰ってきたけど、古い布地で母が何度も洗ったと思うし、もろくなっているので、引き出しに入れて保管してある。 母が使ってた洗濯糊がパリッとまだ効いている。
いずれ自分に娘ができたら持たせたいかなっと。