9日午前8時半ごろ、和歌山県海南市の路上で、「女性が倒れている」と近くの住民から110番通報があった。海南署員が駆けつけたところ、女性が血を流して倒れ、そばに市立中学3年の少年(15)がおり、同署は少年を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。少年は女性と面識がなく、「殺すつもりで刺した」と容疑を認めているという。

 同署によると、女性は近くに住む会社役員(38)で、少年は包丁(刃渡り約12・5センチ)で女性の背中と左足の太ももを刺して重傷を負わせた疑いがある。女性は病院に搬送されたが、命に別条はないという。発見時、倒れた女性に少年の上着が掛けられていた。女性は通勤途中だった。海南市教委は「詳しい状況は分からない。担当者を中学校に派遣して情報収集中」としている。

 現場はJR海南駅から北西に約1・5キロの住宅街。南側には市立小学校がある。