おおしま あきらのブログ

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第2の脳

2006年07月27日 00時58分10秒 | 健康・投稿
第2の脳
 第2の脳といわれる臓器は、小腸です。(写真は、パイエル版です。)

 小腸の本来の役割は、食べ物の消化吸収です。人の身体の中の免疫を担当するリンパ球の6割は腸に集まっています。中でも小腸は、全身の免疫の中枢、司令塔の役割を果たしていると考えられています。

パイエル版
 小腸の表面は、栄養を吸収する絨毛に覆われています。しかし、所々、絨毛が途切れているところがあります。ここが、小腸が備える免疫システムの最前線であるパイエル版です。小腸だけにあり、30~40個あります。
外界物質をチェックする監視システムでもあり、司令塔の役割を果たします。外界物質を察知すると、その情報は、リンパ節に送られます。小腸のリンパ節は、過去の外界物質のデータベースを持っていて照合します。有害、無害の判断をします。生体はパイエル板で認識した異物に対して、必要に応じて抗体を産生したり、白血球を活性化させたりして免疫機能を賦活しています。


 パウエル版が正しく機能するための環境が重要です。その重要な役目をしてくれるのが腸内細菌です。当然ですが、善玉菌です。善玉菌は、腸内環境を整えてくれるし、免疫細胞を活性化してくれます。
人の最大の免疫システムであり第2の脳なのです。

 人の免疫力は、加齢とともに低下します。小腸の免疫機能も同様です。
中年以後の免疫機能は、ヒトの最大の免疫器官である腸管で如何に免疫機能を高めることが重要です。
 
 腸管と免疫
 免疫系の代表器官は骨髄と胸腺です。

 胸腺ではTリンパ球を作っていますが、高校生頃に胸腺は大きさも働きもピークを迎え、以後は徐々に小さくなって、40歳ごろには1/4程度の大きさになり、80歳ぐらいになると、胸腺は痕跡程度となってしまいます。
胸腺由来の免疫力は40歳頃からかなり低下して、体の無理が利かなくなるのは免疫力の低下による為です。免疫機能の変化によって、高齢者は感染症や癌にかかりやすくなります。中年以後は、腸管免疫が中心です。
中年以後、免疫系器官の中心は胸腺から腸管リンパ組織へ移行します。腸管リンパ節の主役はパイエル版です。


 年をとるとともに免疫システムも衰弱し、徐々に自己と異物とを区別できなくなります。マクロファージが細菌や癌細胞、その他の抗原を破壊する力も落ちてきます。これが、年をとると癌になりやすい理由の1つです。
高齢者は、抗原に反応してつくられる抗体の量が減少し、抗体の抗原に結合する能力も低下します。高齢者が肺炎、インフルエンザ、感染性心内膜炎、破傷風にかかりやすく死亡率も高いのは、こうした免疫システムの低下が一因と考えられます。


 人の免疫力は、加齢とともに低下します。小腸の場合も同じです。しかし、現代社会、年代に関わらず現代人のライフスタイルは、免疫力を低下させています。

解決法は何か?小生の勧める食べ物
1)納豆とメカブ
2)ヨーグルト
3)カゴメのラブレ



自律神経

2006年07月06日 21時17分46秒 | 健康・投稿
自律神経
 自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類の神経系統から成り立っています。
 交感神経と副交感神経は、相反する働きをします。
 簡単に言うと
 交感神経・・・・興奮させる
 副交感神経・・・リラックスさせる
 たとえば、ミスをしてドキドキしたり運動で全力で動くなどは、交感神経です。ゆったりしたり、笑ったり、食事をしたり、深呼吸したりリラックスする時には、副交感神経が優位に働きます。交感神経と副交感神経は、バランスがとれていることが重要です。どちらかに片寄ることは生命活動にとってよくありません。

血液
 血液は、赤血球、白血球、血小板、血漿からなっています。
 白血球は、健康な状態の時の割合は、マクロファージ(5%)、顆粒球   (60%)、リンパ球(35%)です。
 病気と白血球の関連に注目すると、顆粒球は細菌を処理する働きがあります。リンパ球は、免疫をつかさどります。顆粒球とリンパ球の割合は、常に変動し、それを自律神経系がコントロールしています。このバランスが崩れると病気を引き起こしてくるのです。
 顆粒球は、体を守るが、免疫を発生しません。強いストレスを受けた時、顆粒球は増えます。
 「過ぎたるは及ばざるが如し」と申します。交感神経が優位になりますと顆粒球が増加します。さらに交感神経が優位になりますと化膿性の炎症や組織の破壊、ガンに至ります。
 一方、副交感神経が優位になりますとリンパ球が増加します。さらに優位になりすぎますと主としてアレルギー疾患が起こりやすくなります。「中庸」がいいわけです。
 現在は、ストレス社会です。交感神経系の興奮が続きます。ほどほどに副交感神経系を刺激するように心がけましょう。


参考文献
安保徹の免疫学入門  宝島社文庫