私は国語の文法やら語学的ジャンルは好きなのだが、文学はどうも苦手だ。
読書感想文や人権作文の書く方法やどんなものかさえ理解できないまま学校を卒業してしまった。
しかし古典と明治時代頃の文学…夏目漱石や芥川龍之介は好きなのだ。実は。
そうは言っても読書嫌いですから、滅多に読むことはございません。本を買うという概念がないに違いないな。←威張るな。
はてさて、その芥川龍之介の小説に「葱」というものがある。
冒頭をチラっと読んで気になったので検索したところ、読めた読めた☆
たった今読んだからこれがこんな妙な口調になっているのです(笑)。
神保町(これは自称私の庭)にあるカツフエ(カッフェ。みなその調子です!)のお給仕に、お君さんという夢二の絵ばりの美人がいるのです。しかも気が効くの。
お君さんは、間借りしている小さい部屋に、美しい彫刻やベートーベンのキリヌキを貼って、厳しい生活の中に潤いを持っているのだった。
しかしベートーベンと思い込んでいるが残念ながらアメリカ大統領だったりして、どこか抜けている。
はたまた時にはほぼ徹夜して、小説「不如帰」の登場人物にお手紙まで書いちゃったりもする。なんて素敵な乙女。
そういう女の子は今の世の中にも沢山いることでしょう。大正ロマンの時代にもあったのですね。
彼女の現実逃避した部屋にもやはり生活臭は否めず、芸術的夢の世界に逃げ込んでもどうしても金銭的悩みだとか、日常からは解放されないのだ。
うーん、なんか共感しちゃう!
イタリアのお城の写真にニヤリとしながら、お昼ごはんにプリンを付るのを断念した生活だ~…。
しかしながらそういう夢のある空間・時間が平凡な毎日に潤いを与えてくれるのです。
それが小さな幸せというものでしょうね。
で、その夢見る乙女、お君さん。
芸術的センスを持ったイケメンと、初デートに行くのですが、そこでつい失敗をしてしまう。
しようと思ってしたんじゃなくて、何の疑問もなく「デート」には似つかわしくない行動をしてしまったのです。
持ち前の天然がでてしまたっというか、それがまた更に可愛くて微笑ましく、そして愉快愉快。
そんなことを言ったらかわいそうなんだけどネ。
芥川龍之介は多分アメリのような(観てません…謝)彼女の独りの世界をまるでのぞいているかのように描き出しています。
乙女の夢や失敗を微笑みながら見守っているようか、ちょっと面白がっているというか。
それがまたイキイキしているったら。本当に見ているんじゃないかと思うほど。
語り口調に文章、その芥川君の人柄自体がとても可愛く思えちゃう。
そしてまたお君さんが「美人なのに」そんな一面があるからこそ、それを可愛いと思っちゃう、私と同じスピリットの持ち主なのでしょう。
しかしながら本当に彼は文章が軽快でユーモラスで、無駄がない。
改めて感動しました。
私もあんな風になりたいっ!
芥川龍之介-葱
読書感想文や人権作文の書く方法やどんなものかさえ理解できないまま学校を卒業してしまった。
しかし古典と明治時代頃の文学…夏目漱石や芥川龍之介は好きなのだ。実は。
そうは言っても読書嫌いですから、滅多に読むことはございません。本を買うという概念がないに違いないな。←威張るな。
はてさて、その芥川龍之介の小説に「葱」というものがある。
冒頭をチラっと読んで気になったので検索したところ、読めた読めた☆
たった今読んだからこれがこんな妙な口調になっているのです(笑)。
神保町(これは自称私の庭)にあるカツフエ(カッフェ。みなその調子です!)のお給仕に、お君さんという夢二の絵ばりの美人がいるのです。しかも気が効くの。
お君さんは、間借りしている小さい部屋に、美しい彫刻やベートーベンのキリヌキを貼って、厳しい生活の中に潤いを持っているのだった。

しかしベートーベンと思い込んでいるが残念ながらアメリカ大統領だったりして、どこか抜けている。
はたまた時にはほぼ徹夜して、小説「不如帰」の登場人物にお手紙まで書いちゃったりもする。なんて素敵な乙女。

そういう女の子は今の世の中にも沢山いることでしょう。大正ロマンの時代にもあったのですね。
彼女の現実逃避した部屋にもやはり生活臭は否めず、芸術的夢の世界に逃げ込んでもどうしても金銭的悩みだとか、日常からは解放されないのだ。
うーん、なんか共感しちゃう!
イタリアのお城の写真にニヤリとしながら、お昼ごはんにプリンを付るのを断念した生活だ~…。
しかしながらそういう夢のある空間・時間が平凡な毎日に潤いを与えてくれるのです。
それが小さな幸せというものでしょうね。
で、その夢見る乙女、お君さん。
芸術的センスを持ったイケメンと、初デートに行くのですが、そこでつい失敗をしてしまう。
しようと思ってしたんじゃなくて、何の疑問もなく「デート」には似つかわしくない行動をしてしまったのです。
持ち前の天然がでてしまたっというか、それがまた更に可愛くて微笑ましく、そして愉快愉快。

そんなことを言ったらかわいそうなんだけどネ。
芥川龍之介は多分アメリのような(観てません…謝)彼女の独りの世界をまるでのぞいているかのように描き出しています。
乙女の夢や失敗を微笑みながら見守っているようか、ちょっと面白がっているというか。
それがまたイキイキしているったら。本当に見ているんじゃないかと思うほど。
語り口調に文章、その芥川君の人柄自体がとても可愛く思えちゃう。
そしてまたお君さんが「美人なのに」そんな一面があるからこそ、それを可愛いと思っちゃう、私と同じスピリットの持ち主なのでしょう。
しかしながら本当に彼は文章が軽快でユーモラスで、無駄がない。
改めて感動しました。

私もあんな風になりたいっ!
