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Sliding Cafeマスターのブログ

中国製管楽器その15(喜望峰)

日曜日~月曜日にかけて、僕の中学、高校時代の吹奏楽部の後輩であるK.S君がはるばる島根から上京して来ました。その目的はなんと喜望峰の楽器を試奏するためです。本当は喜望峰のバストロンボーンを購入するのが目的だったのですが、あいにくバストロの在庫が無いようで、バストロ以外の楽器を試奏するのみとなりました。

せっかくわざわざ遠い島根から来たので、喜望峰の社長さんに無理を言って、いろいろな楽器を試奏させてもらいました。これが他の楽器店だと、こんなに気楽にいろいろな楽器を試奏させてもらう事はまず不可能です。社長さん、いつも親切で丁寧な対応本当にありがとうございます!

画像は、そのK.S君がワーグナーチューバを試奏しているところです。ワーグナーチューバなんて、博物館に展示してあるような非常に珍しい楽器です。現在この楽器を製造しているメーカーは、ほとんど無く、数少ない製造メーカーA社製のワーグナーチューバは約160万円くらいするのだそうですが、喜望峰ではなんとその10分の1程度の価格。しかも楽器のクオリティーもA社製のものと遜色ないとの事。Bb管とF管のダブル仕様の楽器で、フレンチホルンのマウスピースで演奏します。名前のとおり作曲家ワーグナーが「ニーベルングの指輪」上演のために考案された楽器です。他にブルックナーの交響曲などでも使われていますね。ホルンのマウスピースを使用するので、当然ホルン奏者が持ち替えて演奏します。しかしこの楽器、そもそも楽器の形状・構造上の問題から正確な音程をとるのが非常に難しい楽器です。興味のある方は是非喜望峰で試奏してみて下さい。

他にK.S君は、テナーバストロンボーン、テナートロンボーン、スーパーボーン、バルブトロンボーン、ポケットトランペット、コルネット、スーパーミニホルン、クラリネットなどいろいろな楽器を試奏。今まで一度にこんなに沢山の種類の楽器を試奏した経験はないと言って、とても喜んでいましたね。特にセイヤーモデルのテナーバストロンボーンは本当に素晴らしいと絶賛しておりました。僕もこの間試奏してみて、とても気に入ったので、僕の特別仕様モデルをメーカーに発注してあるところなのです。

このセイヤーモデルの設計の元になっているのは、おそらく米国のG社の代表モデルだと思うのですが、G社のものよりも良いのでは?と思える程のクオリティーの楽器だと思います。この日喜望峰に行った後、別の某楽器店でG社の楽器を試奏してみたのですが、僕もK.S君も喜望峰のセイヤーモデルの方が断然良い、という意見で一致しました。これで価格がG社の3分の1程度なんですから驚きです。もう価格と楽器のクオリティーはあまり関係なくなってきてますね。

ちなみに、今までにこの喜望峰のセイヤーモデルを購入された方は全てプロの演奏家なのだそう。確かな判断基準を持っている演奏家ならブランドや価格に惑わされる事なく、本当の良さがわかるという事なのでしょう。楽器にかかわらず、どんな製品でもブランドや価格に惑わされる事は多いですよね(まぁ、それがブランド戦略なんでしょうけど)。ですが、有名ブランドの楽器をいろいろ試奏してみても、ホント意外な程いまいちピンとこない楽器は多いので、ブランドや価格に惑わされないようにする事が大切です。

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コメント一覧

田舎の後輩
お世話になりました
先日は、お忙しいなか1日お付き合い頂きありがとうございました。

喜望峰では、社長さんにかなりご無理を言って色々試奏させて頂けて、本当に楽しかったです。

スーパーボーンに至っては持ち方からして?でしたからね(^^ゞ

バストロがなかったのは確かに残念でしたが、セイヤーの出来の良さがそれを上回る衝撃でした! 「百聞は一見に如かず」やはりわざわざ行って良かったです。

興味のある方には、とにかく吹いてみることをお薦めします。

では、またよろしくお願いします。
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