部屋中の壁に高価なプロ仕様の吸音材を貼ると、それだけで何万円もかかってしまうので、どうしようかと思っていたのですが、最近ネットで安価でも吸音効果の高い吸音材を見つけ、早速取り寄せて壁に貼ってみました。で、その防音効果の方ですが、さすがに1枚5,000円の高級防音材に比べれば、吸音効果は少し落ちますが、価格からすれば十分な吸音効果だと思います。高音域のキンキンした耳に痛い音響成分がかなり低減されました。
この安価な吸音材は、ダンボードG7という商品で、605mm×910mm(厚さ25mm)サイズを20枚セットで購入すれば18,900円、1枚あたり945円と超格安。この吸音材内部はロックウール製で軽く、両面テープで簡単に壁に貼れます。お金をあまりかけずに、楽器練習室やオーディオルームの音響を改善したいという方にはお薦めの吸音材です。
なお、ダンボードG7は吸音材なので、室内の音の反響を低減させる効果はありますが、室外への(あるいは室外からの)遮音効果はありません。もし遮音と吸音と両方施したい場合は、壁に遮音シートを張り、さらにその上に吸音材であるダンボードG7を貼ると、遮音+吸音効果があります。
さらに天井にも遮音シートとダンボードG7を貼り、床にも遮音シートと防音カーペットを敷けば、それほどお金をかけなくても本格的な防音室ができると思います(さずがにドラムの練習は無理かもしれませんが)。
金管楽器奏者にとって、普段の練習場所の確保は、特に日本の住宅事情においては非常に切実な問題。しかし、人ひとり入れる程度の防音カプセルでも数十万円もしますし、防音施行業者に頼んで一部屋丸ごと防音しようものなら、軽く100万円は超してしまうようです。例えば6帖部屋の防音工事なら最低でも200~300万円はかかります。
防音カプセルにしても、その運搬費と組み立てのための人件費に相当な金額がかかるようで、部屋の防音施行となると更に防音工事のための人件費がかさむようです。やはり防音工事は専門知識と技術が必要とされるためか、一般的に割高のようです。
ですが、防音の専門知識を得る事はそれ程難しくはなく、ネット上の防音に関する情報を拾い集めるだけでも、かなりの専門知識は身につきます。実際の防音工事の施工法についても、いろいろと親切丁寧に説明してあるサイトもいくつかあります。バンド練習室やドラム練習室とかの本格的スタジオの施行とかでない限り、防音専門施行業者に依頼しなくても、十分自分自身で防音施行は可能だと思います。
防音工事においては、その施行業者の人件費と防音資材運搬費が割高のため、結果的に防音工事費が高くなっている訳で、自分で防音資材を安価なルートから入手して、自分自身で(または仲間内で)施行を行えば、業者に依頼するよりも相当安く防音工事できます(防音資材購入費だけでできる)。僕の試算では、6帖部屋を防音工事するのに専門業者に頼めば300万円かかるところを、自分自身で施行を行えば、50万円以内で収まるはずです。
僕がネット上でいろいろ防音材を検索した中では、今回ダンボードG7を購入させていただいたぴあリビングが最も良心的価格と品揃え豊富なお店のようでした。ありとあらゆる遮音材、吸音材、施工法も紹介してあり、とても参考になります。出来るだけ安く防音工事したいという方には絶対にオススメ!
Sliding Cafeマスター岩崎浩が代表を務めるスタジオです。
マスタリング・ミックスダウン・レコーディング mellowtone studio|DDPマスター対応!ネット経由でデータ受け渡しOK!
注文から納品まで全てインターネットのみで完結できるオンラインサービスに力を入れています。
最新の画像もっと見る
最近の「スタジオ関連」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- Sliding Cafe関連(168)
- Sliding Cafe Jazz Project(53)
- オンラインショップ(5)
- オンラインレッスン(17)
- レッスン(243)
- Tbエチュード関連(150)
- 楽器・機材関連(223)
- レコーディング(108)
- アレンジ、楽曲制作(552)
- お薦めCD(LP)、DVD(31)
- マルチブラスのすすめ(16)
- Apple製品、Mac関連(139)
- スタジオ関連(92)
- 中国製楽器(35)
- 音楽業界な話題(12)
- 日本人と西洋音楽(2)
- ヘッドホン(19)
- ライブ・コンサート情報(9)
- 笹塚・幡ヶ谷界隈(13)
- 花のある暮らし(18)
- 写真&カメラ(21)
- 嗜好品(2)
- 697Z関連(22)
- ファーストアルバム制作日誌(28)
- Weblog(635)
- 顔面神経麻痺(182)
- 顔面神経麻痺からの演奏復帰記録(47)
バックナンバー
人気記事