スライド切断前はタイガーの方がかなり長かったのですが、

697Zとほぼ同じ長さになりました。

スライド内管、外管含めての比較でも、
スライド切断前は、タイガーの方がかなり長く、支柱位置も違いましたが、

697Zとほぼ同じスライド長になり、支柱位置もほぼ同じになりました。

約3センチスライド外管を切断したことにより、チューニング管を全部入れた状態でなんとかギリギリ440Hzまで届くようになりました。本当は442Hz位まで上がって欲しいところですが、これ以上スライドを切るとスライドの操作性が悪くなりそうなので、これが限界です。これで通常の演奏用途でも十分使える楽器となりました。
切断したスライドの切り口です。

スライド外管を切断しただけでは、スライドストッパー台座が引っ掛かり外管が奥まで挿入出来ないため、スライドストッパー台座をヤスリで削りました。金属製楽器なら台座のハンダを熱して溶かせば台座を外せるのですが、プラスチック製なのでヤスリで削るしかありません。

が、塗装が剥げて見た目が美しくないので、
マジックで黒く塗ってごまかしました。


見た目的には黒ラッカースプレーで仕上げた方が良いかもしれません。
プラスチック製なので、金属製の本物の楽器を切断するのに比べれば簡単に出来る工程だと思いますが、それなりに結構苦労しましたし、切断部分を綺麗に仕上げるのはなかなか難しいです。同じようにスライドを切断しようと考えておられる方は、管楽器修理工房に依頼された方が良いと思います。