-FACES OF STRANGERS-

【事実】は、それよりはるかに多い【顔】で覆い隠されている様に感じる。
私の心が【FACE】を捉えた瞬間を書きとめたい。

イタリアが国民投票で脱原発を可決・・日本はなぜ動かないのだろうか?

2011年06月14日 08時22分42秒 | ”今、ここ”で思うこと

考えさせられる。。。 ふっと思ったことがある。


伊、原発再開を断念…国民投票「反対」9割超

 【ウィーン=末続哲也】原発再開の是非を問うイタリアの国民投票は13日、2日目の投票が締め切られ、伊ANSA通信が伝える投票率は約57%で、国民投票は成立した。
 出口調査によると反対票は9割を超すと見られ、再開反対派の圧勝が確実な見通しとなった。ベルルスコーニ首相は13日、投票終了を待たずに「イタリアはおそらく原発計画と決別し、再生可能なエネルギー分野の開発に取り組む必要があるだろう」と原発再開断念の意向を表明し、事実上の敗北宣言を行った。
 福島第一原発の事故後、原発をめぐる国民投票が行われたのは初めて。欧州ではスイスとドイツ両政府が将来原発を廃止する方針を決めており、イタリアの原発拒否の立場が固まったことで欧州各国で反原発世論が勢いづく可能性もある。

Yahoo!ニュース(読売新聞)より
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110613-00000790-yom-int


 被災地日本で、大量の放射能漏れが国土をこれだけ侵しているこの国において、なぜ「脱原子力」の動きがほとんど起きないのだろう?

 そのとき、ふと思った。
 「アメリカ合衆国も、ロシア(旧ソヴィエト)も、脱原子力に動く気配など微塵もない・・」
 そこには、何かあるのかも知れない。。。

 3月末に私が書いていた記事を思い出して、読み返してみた。


危機管理のための心理学(その2) 『認知的不協和』・・・思わぬ現実を前に、包まれる合理化の誘惑

http://blog.goo.ne.jp/skyoko05/e/ffb9b1ba0d217828a63cee841201885b

(最悪の事態になってきた。どうしよう。。。)
上の2つの「大丈夫」と思うための理由が崩れ去った。
大きな認知の不協和を感じる。
人は、そこでまた、いずれかの認知を歪めて、逃れようとします。
「今回の地震・津波は、想定外だったのだ」
まぁ基準値を超えているけれども、安全だと官房長官が断言しているから大丈夫なんだ
さらに、「野菜・原乳」、「水道水」、「海水」など、気になる情報が舞い込んできます。
不安になります。
大丈夫だろうと思いたくなります。
大丈夫だという情報を無意識的に探し始めます
記者発表で多用する「念のため」は、本当に我々を安心させてくれます(合理化の誘惑)。
気がついたら、「まぁ放射能って危険だと思っていたけど、それほど危険でもなかったんだな」って、思おうとしている自分がいたり。。。
人間って、そんなもん。
そんないい加減な、不完全な存在なんです。


世界で初めての(言い過ぎか)大放射能事故であったスリーマイル島事故が起きたアメリカ合衆国。

世界が震撼した、超大規模の原発事故が起きた旧ソビエト(ロシア、そして被災国ウクライナ)。

この2大大国にて、原子力廃止の動きがない!!

他国の原発事故を見てドイツ、オランダ、スイス、イタリアなどがこうやって脱原発に動く中で、現実に酷い事故に遭った直接の被災国たちが、いち早く脱原発を決めてもいいはずなのに、何も、一切動かない・・・

なぜ・・ だろうか?

もしかして、そこには、恐ろしい現実、地獄のまっただ中にいる人間の「いや、たいしたことないんだよ!」って思いたい心理が、働いているのかもしれない・・・

自分なりに、そう感じた。

もしそうだとすれば、一番の原因は、首相官邸が、経験したことのない大災害を目の前にして「弱気になってしまたこと」にあったのかも知れない。

枝野官房長官の強気や気安めの連発こそが、実は彼らの”弱腰”を証明していたのではないか?

(これはフロイトのいう”反動形成”の防衛機制に相当する)


そして今、震災被災地を置き去りにして東京で一生懸命政治ごっこに終始している政治家たちの”無意識”には、、、

「震災に、原発事故に、目を向けるのが怖い」

が、実はあるのかも知れない。。。

人間、弱い物だから・・・

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2 Comments

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反原発弁護団結成! (hirono)
2011-06-18 00:29:08
何でこういう存在に頼るのか…
私は現場で仕事をしていたのに,していたから?声をあげられず,また未だに声をあげていない…
卑怯者。リークしてもあの海上保安員のように再就職ができないと思うと黙って去るしかできませんでした。
私が今出来る事,未来に負の財産を残さないためすべきことは見えているのに,やはりコワイ。腰砕けです。
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それこそ、素晴らしいと思う (skyoko05)
2011-06-18 00:42:52
hironoさんのその気持ちが素晴らしいと思います。
人って、どうしても自己正当化のための理由探しをしちゃうもの。でも、それに負けず、自分の「コワイ」気持ちをちゃんと感じている、それでOKなんだと思うんです。

私も、こんな匿名のブログ記事書いてるだけで、他には何もしてないですからね。。。

ヨーロッパはやっぱり市民の意識が違うんでしょうね。市民あっての政府であり、市民革命の歴史も刻んでいますから。
その点、日本はお役人任せの国ですから、国民が声を上げる下地ができてないでしょうし。
ただ、間接民主主義として、政府を監視するための「選挙」における意思表示はしっかり出来ますね。

でもまぁ総選挙があっても、結局は自民か民主か・・・みたいな、、

とすれば、政党を作るしかないですか(笑)
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