インターネットの憂鬱

仮想空間と現実の狭間で

ティッシュ配りはじめます

2012年06月18日 | 雑感

検索順位のその後は変わらなかった。
「集客 メディアミックス」での上位4位独占はそのまま、
「販売 メディアミックス」では少し上がって18位→11位という状況。
結局、グーグルダンスに踊らされたといったところで、ひとまずこれで順位は固定だろう。 


で、本題。
そのメディアミックスによる集客についてだが、いま抱えている案件のひとつに
都心のビジネスエリアに新規開店しようとしているサービス業のPRがある。

カスタマーはサラリーマンとOL。来店型のビジネスだから商圏は半径1km(徒歩15分)以内。
店舗は、じっくり時間をかけて探し、ハブステーションから徒歩5分、さらにローカル駅から30秒という
物件を見つけた。実際に私自身も何度か足を運び、物件の選定と吟味に立ち会っている。

普通に考えれば『バカでも集客できる』という好条件の立地だが、問題は少なくない競合店舗の存在だ。
要するに、これまでエリア内にある競合店舗を利用していた人の流れを、新規参入店であるこちら側に
引き寄せなければならない。しかも、できるだけ短期間でこれを実現するというのが前提である。

これとは別に、地元住民に対する新規開拓のアクションは、もちろん視野に入れているのだが、
何しろカスタマーの中心となるのは、そのエリアで働くビジネス層だ。そうなるとそのマスは
基本的に一定量であるから、その中で決まっているサービス利用者の奪い合いとなるわけだ。

そこで素早く確実な告知と、強い導線の構築が必要になる。

そういうことになると、絶対出てくるのが「SNSとブログ」の組み合わせ活用といった話だ。
最近は、ウェブなんか自分でいじれもしないオッサンまで「ツイッターガ~」なんてうそぶく始末。
今回、そういう意向がクライアントにもあるわけだ(いや、誰でもやってますから当然なんですよ)。

問題は、その誰でもやってるとい点にあるわけで、例えばお店のFBにアクセスして「いいね!」を押せば
料金の割引などの特典があるなんていうのは、街場の居酒屋や、お好み焼屋だってやっているのだ。
しかも、そうではない『新しい何か』を作り上げるのも簡単なことではない。時間もかかる。

だから、まずは素早く確実な告知なのだ。

これまでの『競合店舗の存在』というメモリーの上に『上書き』して、カスタマーの頭の中にある
店舗情報を簡単に更新してしまう方法はないのか? そう思っていたところで、 目に入ったのが
『ブログとSNSを組み合わせれば、ティッシュ配りはもう不要です!』なんていう、 どこかの業者の宣伝文句だった。

はいはい、不要不要。

そんなことは、今ではどこでもやっている話だから「そういうあんたも不要だよ」と思ったわけだが、
次の瞬間に思いついたのは、へそ曲がり得意の『逆張り』で、だったらティッシュはどうなんだ?という話だ。

商圏が狭い。対象が決まっている。人の導線は駅と会社の往復の経路。しかも通行する時間も量も一定。
これなら、別にウェブでなくてもいいじゃないか。と、いうよりウェブを使うメリットがあるのかと。
まあ要するに、対象が広範囲なエリアに散らばった不特定多数というわけではないからだ。

では、コストはと言うと、これまた『逆張り』の面白さを確信させてくれた。
ざっと調べてみたら、おおよそのコストパフォーマンス(1万件の実施を想定)は以下のようなものだった。

 

        総費用 予測回収率 獲得単価 
新聞折込広告  13万円  0.03%  4.3万円
ポスティング  15万円   0.2%   0.75万円
ネット広告   10万円  3~5%   200~333円
ティッシュ配り 10万円  4%    250円


ネット広告とティッシュ配りが、ほぼ同じw


ウェブを開いて検索する手間と、駅前で無意識にティッシュを受け取る手間。
どちらがサラリーマンやOLの行動形態に合っているのか?

もちろん、ティッシュに仕掛けをするつもりではいる。

まもなく実験開始w