今回の旅の 大きな目的の一つは
潜伏キリシタンを訪ねて…でした。
五島列島には50の教会があり、私達が
訪れたのは、そのうちの25の教会。
実に濃いい教会巡りが出来たのも、
全て、心強い心友の、
緻密な下調べとナビゲーションのお蔭
旅程の時間配分も見事。感謝感謝🙏
25の教会の、ほんの1つ2つだけが
外観だけで聖堂に入らずだったけれど
あとは全て見学させて頂いた。
教会…
そのどれもが「清楚で質素で静か」
…それが私の印象だった。
教会巡りの途中から、
仏様や観音様… 煌びやかな装飾、
お寺へのお布施やお供え
高額な仏教調度品に埋もれている
日本のお寺より、
簡素、質素、慈愛に溢れた教会に
心惹かれ始めた。
もちろん、
海外のキリスト教には
煌びやかな建物の教会は沢山あるけれど
…五島にはなかった。
…それだけに、島民…信徒に寄り添った
大切なキリスト教…
「信仰」を感じられた。
教会内部は撮影禁止。
世界文化遺産に登録されている
頭ケ島教会で、
素晴らしい2冊の本に出逢った
既に数冊買っていて荷物が重くなる。
散々迷って選んだ本が これ。
決め手は…
「どっちがお勧めですか?」と
学生さんかと思える若いスタッフさんに
尋ねてみた。
「あのぉ…私、頭ケ島の出身なんです。
だから、って、いけないかも知れませが
こちらをご覧いただけたら…」と。
素直に、そのひと言で決めてしまった
五島列島の旅で、
25の教会を訪れられたことに
心から感謝です。
潜伏キリシタンの方々の
救いを求め生きてこられた現地の教会は
生きることが苦しく救いを求めたり、
漁に出た家族の安否を祈り続けたり、
ひと筋の光を求める
島の信徒さん達の
かけがえのない慰安の場。
心慰められ、心安らぐ場であったことでしょう。
この島の方々が人に優しいのは、
ご自身が大変な思いをし、
人に救われ、人を救ってらっしゃるから。
…出逢う方々誰もが、お優しい。
また、
旅の前半で訪ねた、
弘法大師 空海ゆかりの寺、
西の高野山と言われた大寶寺は、
寺でありながらキリシタンを匿ってもいた
遣唐使や空海が降り立った五島の地を、
現代現在の人間ではありますが、
偲び立つことが出来て感慨深かったです。
時間に追われる日々の中、
この旅を決意して良かった。
生きているうちに、訪れたい五島列島でした。
残り訪れていない教会の半分や、
島の方々、人の思い、愛、自然…それらを
日常生活に戻った今、やるべきことを
丁寧にこなしながらも、五島で買い求めた本や買えずして通販で取り寄せた本、資料を、
心穏やかに読みながら、希望目的の為に資金を貯め、再び、五島を訪れたいと願う今。
爾今で、人生を謳歌したい。
…とにかく、行って良かった。
…このNo.5の最後に、
大寶寺を加えておきたい。
また、
心友が 空海ゆかりのこの寺にあった
貴重な龍の吉祥切り絵を、
辰年還暦の私にもそっと求め、
贈ってくださったことも
併せて 感謝の徒然日記に綴っておきたい
心から ありがとう