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Sketch in Saigon の日記

永沢まことさん流スケッチで絵を描いています。

ベトナムの病院 その2

2006年11月16日 | 膝の怪我、前十字再建

ベトナムで治療をすると決心して、入院する日も決めた先週の朝のこと。

なぜか手術はまだできないとT先生に言われ、
なぜか急に違うおじいさん先生を紹介され、
「手術をする必要もないし、どこも問題ないので
とにかく膝を動かす練習をしなさい」と言われ、
ものすごい量ののみ薬と塗り薬を処方される。

もうわけが分からない。。。。

これはあくまでも私の想像なんだけど、患者の取り合いっていうのが
あるんじゃないかなぁ。

ベトナムでは病院の中でも先生を自分で選んで治療をして
もらうので、当然人気の先生とそうでない先生が出てくる。

いきなり紹介されたおじいさん先生は、T先生の上司にあたる人で
その科をまとまるトップだそう。でも診察してもらうと、私の中では
「どうしてもこの先生には任せたくない。」という感じが。。

しかし2人の先生の言っていることがあまりに違うので、
念のため第3オピニオンを求めて、
チャンフンダオ通りの整形外科の病院へ行ってきました。

病院の外まで溢れかえる、ものすごい患者さんに驚きつつ、
中に入ると、その混みかたは尋常ではなく、両脇にはストレッチャーで横になる人、
足や手、首にギブスをした人でいっぱい。。。。
「ベトナムで骨折した人全員来てるの?」という感じで、
まともに前にも進めない。。

評判はいい病院なので、きっと先生も技術もいいんだとは
思うけど、病院の建物とこの患者さんの状況を見ただけで、
どうしても受け入れられず、退散。

結局一番信頼しているT先生に今後も見てもらうことに決定。
「膝蓋骨(おさら)が完全にくっついて、膝がちゃんと曲がるように
なってから手術をしましょう。それまでに筋肉をつけておくように」と
3種類の練習法を教わって帰宅。

*後から知ったのだけど、おじいさん先生は関節の専門では
ないのだそうです。。。。なんで紹介されたんだろう。。。?

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日本かベトナムか。。。

2006年11月03日 | 膝の怪我、前十字再建
 
日本で十字靭帯再建手術をした方の日記をたくさん
読んで、自分の中ではだいぶ納得できてきた。

自分の太ももや膝の筋を切り取って、膝の十字靭帯に移植する
結構大掛かりな手術は、リスクや費用や入院期間(2週間~4週間)
を考慮して、スポーツを続けたい人とかまだ若い人とかがやっている
様子。たいしたスポーツもしない、40歳過ぎの人は
サポーターや器具をつけてそのまま保存する方法もあるし、
年齢に関係なく保存を薦めるお医者さんもいるらしい。

でもベトナムの今の病院では破片取り除きの手術と
同時に十字靭帯再建手術をするという。しかも術後3日で退院。

この辺が怖い所。

日本では最低でも2週間なのに、ベトナムでは3日なのだ。
しかも破片取り除きと、再建手術同時。

出産の時も日本では1週間入院するのに、ベトナムでは
翌日退院だし、それでもまぁ大丈夫なんだろう、とは思うのだけど。

私はいろいろとネットで情報を得ることができるけど、
ベトナム人は先生が言うまま再建手術もしちゃうんだろうなぁ。
逆に言うと再建しなくてもいいような人のも
手術をしてきているんだから、先生の経験は多いのかもしれない。

「日本から器具を買って、膝崩れをしないように気をつけて
生活するから、破片を取り除くだけで、再建手術はしないでください」
って先生に頼んでみることもできるとは思うのだけど、迷う。

団地の4階に住んでいて、子供を抱っこして上り下り
するのに、膝崩れしないかなぁ、とか。

でもこの痛い足で日本に帰って病院探しをすることを
考えただけで大変そうだし、
両親に余計な心配や面倒もかけるだろうし、
費用もベトナムの8万円に対し20万~50万円だし。。。。
まず入院期間が長く、子供や旦那に会えない時間が長すぎる。
言葉や技術や衛生面での安心感はあるんだけどね。

でもベトナムの病院の、自分の仕事以外はしない看護婦さんとか
(共産国初のマクドナルドのスタッフをイメージするとわかりやすいかも)、
病室を走りまわるゴキブリとか、食事がついていないので、
3食旦那に運んでもらうこととか、術後3日目にどうやって団地の4階まで
上がるんだろう。。。とか気にかかることはあるんだよね。
3日で子供たちに会えるのが魅力なんだけど。

どっちがいいかなぁ。。。
こういう時に直感が働かないんだよねぇ。
どっちがいいんだろう。。。どっちでもいいのかなぁ?
どっちだよ。迷うなぁ。。。。
コメント (11)
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MRIの結果

2006年10月31日 | 膝の怪我、前十字再建

昨日の朝、MRIを撮りに病院に行って来ました。

「医薬大学病院」はこの前の病院と違って
ずっときれいで、明るくて、対応もすごくよかった。

45分間の撮影で、結果は午後。
家に帰っても「きっとたいしたことないよ。」
と思いながら、家事をしてたんだけど。。。

夕方電話で結果を聞くと
膝蓋骨骨折、(これは分かってるけど)
前十字靭帯断裂、(これも疑ってたけど)
内側、外側両方の半月版損傷
その他なんとかなんとかで、(全く聞き取れない。)
まぁいっぱい傷ついてるよ。とのこと。

ガーーン。

今頃になって、取り返しのつかないことをしちゃった
実感が沸いてきたのか、
もう骨折が治っても普通に走れないの?とか、
老後のスキーもできないの?とか
いろいろ浮かんできて、急に悲しくなってくる。

もう終わってしまったことをどうこう
言ってもしょうがないし、これからは気をつけながら
一番いい方法をとっていけばいい、って頭では
分かっているのに、気持ちはすぐに
頭の意思と同じように切り替わらないのね。

よっぽど暗い顔をしていたのか台所に来た
長男に、「ママどうしたの?」って聞かれたら
つい泣いてしまった。そばにあったタオルで顔を覆って
泣いていたら、後から来た3男も泣き出してしまった。

そうそう小さな子供はママと同じ感情に
なるんだよね。ごめんごめんと言って笑ってみせる。

夜、旦那が帰ってきたので、
「もう一生、完全には治らないんだって。。」と言うと
「大丈夫、いい人には悪いことは起こらないから。」だって。何それ?
「でもこんなケガしちゃったじゃん。いい人じゃないじゃん。」というと
「これはラッキーだったんだよ。こんな軽くて済んだでしょ。
それにT君はかすり傷もないんだよ。ママは身代わりになったんだよ。
もしママのせいでT君にケガをさせていたら、
ママの心はもっと痛いはずだよ。」

確かに。。。

本当に旦那はいつも全く心のことや気持ちのことは、まるで無視して、
精神的に疲れたとか言うと、鼻で笑うのに、
本当に助けが必要な時に嬉しいことを言ってくれる。

さらに、「人はみんなそれぞれ運命があるからね、
運命には逆らえないんだよ」とのこと。
ふぅーん。
「大丈夫、僕が一緒に行ってあげるから。」
一緒に行くというのは、一緒に病院やスーパーに行ってくれる
のか、これからの人生、一緒に歩いてあげるから、、という意味なのか
よくわからなかったけど。。。。涙が出てきちゃったので、
聞き返さなかった。

先生には、とりあえず、切れた靭帯と欠けている
半月版のかけらを取り除く手術をするから、、
と言われたんだけど、やっぱり怖いなぁ。

怖がることなんて何もない、そのままにして
ひどくなるより早く取り除いたほうがいい、って
頭で分かってるのに、感情がすぐについて来ないんだよねぇ。。。

こわいよおぉーーーー!

コメント (6)
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ベトナムの病院

2006年10月29日 | 膝の怪我、前十字再建

足の怪我から1週間。昨日は再診でまたチウアン病院へ行って来た。
先週とは違う先生。怪我した状況を聞き、レントゲン写真を
見て、ベットの上に上がるように言われる。

ベットの上に上がると、膝の痛いところを確認後、
膝をゆっくり曲げ、伸ばし。内側、外側に少しねじってみて
最後に曲げた状態で膝下を手前にぐいっぐいっと引っ張ってみる。
「あれっ?ひざってこんなに動くんだ」という感じ。
なんともない左の足も同じようにぐいっぐいっと引っ張る。

そこで旦那が中に呼ばれ、膝の解剖図ポスターを見ながら、
「膝蓋骨が割れているのは明らかですが、その下の
なんとかなんとか(なんだろう聞き取れない。)
が切れている可能性があるので、
もっと設備のある病院でMRIを撮ってくるように。
結果によっては、手術が必要です。」と言われる。
(MRIは体の中を輪切りにしたみたいに見れるもの)

またまたなんでそうやって脅かすようなことばかり言うかなぁ。。
と思いつつも言われたとおり、MRIのある国営病院へ行く。

着いてびっくり。すごい人だ。ベンチはもちろん、木の下にござを
しいて、寝ているひとがたくさん。荷物は大きく、洗面器には
コップやおちゃわんなどが入っていて、どう見てもそこに住んでいる感じ。

ベンチに座っている人たちの顔を見るだけで、ものすごーーく
疲れているのがわかる。

中に入ると受付のカウンターの下にもござがしいてあり、
女性3人が座っている。やはり寝泊りしているんだろう。

旦那によると、田舎や地方から病人を連れて家族も一緒に
くるけれど、ホテルに泊まるお金もなく、仕方なく病院に
寝泊りするんだそうだ。

ストレッチャーを押すのは看護婦さんじゃなくて、付き添いの
人のようだけど、シャツが血だらけの人もいる。大丈夫なんだろうか。

しかし病院内は汚いだけじゃなくて、とにかく薄暗い。怖いなぁ。。

受付でなんと200万ドン!!!(約1万5千円)を払って中に行くと
担当の先生がパソコンに向かっている。話しかけても存在無視。。。。
おいおい。。。顔くらい上げてよ。
しばらくして、顔を上げると「明日でいい?」と一言。
「明日でもいいのですが、できれば今日撮りたいです。」
というと、「今日忙しいんだ。時間ないから。」とのこと。

「足も痛いし、子供を預けてここまでくるだけでも大変なので。。」
と訴えても、「じゃあ座ってれば。時間があったら撮るし
なかったらそれまでだ。」だって。

この時点で旦那は切れて、受付に引き返し、お金を返してもらい
帰ることにする。
よかった。私もこの病院はなんとなく嫌だったので。。。

帰ってからも、どんな状況かわからず、不安が消えないので、
また夜中にいろいろ調べてみると、
先生が言ってたなんとかなんとかは「前十字靭帯」らしい。
自然治癒はありえないので 、再建には手術が必要だけど
別に切れたままでも生活できるものなんだって。
詳しく知りたい人はこちら。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/jitsuryoku/20050704ik08.htm

特に急いでMRIをとる必要もないんじゃないかなぁ。
もし仮に切れていたとして、生活には問題ないかもしれないし、
仮に支障があったとしても、ベトナムでは手術したくないし。

前十字靭帯が切れたまま30年間スキーの指導員をしている方の話
も載っていたので、市場への買い物と子供の送り迎えくらいなら
問題ないでしょう。。。

でも旦那はとにかく先生の言う通り、検査だけはしておこうって
言うので、来週にでもまた別の病院に行ってみるかな。。。
国営病院、ちょっと怖いんだけど。。。。。
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ひざのお皿が割れちゃった。。。

2006年10月21日 | 膝の怪我、前十字再建

カレンダーのスケッチ、表紙の13枚目がもうすぐ終わるところ
だったのだけど、
今朝子供を幼稚園バスに連れて行く途中で足をケガしちゃった。。

3男を抱っこして、次男の手を引いて走って道路を渡ったのだけど、
歩道に上がる瞬間、躓いてバランスをくずしてしまった。

抱っこしていて、両手がふさがっているし、子供をかばって上半身を保とう
としたので、ひざで全体重プラス子供の重さを受けてしまったらしい。

しかも右足のひざだけで。。。。ひざのお皿は割れてしまいました。あーあ。

最初はなんでもないと思って、次男をバスに乗せ、3男の手を引いて
なんとか道路を渡ったのだけど、あまりの激痛に一歩も進めなくなって
そのまま病院へ。。。

両足なんともなければ、片足でもケンケンで歩けるのに、
右のひざが痛いだけで、一歩も歩けないなんて。

手術とか入院とかいろいろ言われたけど、二つ目の病院で再度レントゲンを
とると、たいした骨折じゃないよ、ということで、足を固定するだけで
帰ってきました。

肩を貸してくれた近所の人、病院に連れて行って、子供を預かって
ご飯を食べさせてくれた人、お金を貸してくれた人、
みんなに助けてもらって、本当に人のやさしさに触れた日でした。

自分で自由にどこにでも行けるってすごくありがたいことだと
動けなくなって初めて改めて感じたのでした。
(今は固定されているので、トイレにも行けます(笑)。)

それにしても子供がなんともなくて、本当によかった。
少し気をつけていかないとね。。。



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