天と地の狭間で

2007年4月3日をもって、引っ越しを行いました。

生きる、ということ。 

2005-09-30 | 静流
この世界に「絶対」というモノは、とてもとても少しだけしか存在しません。
その数少ない内の一つが、生き物は「絶対に」死ぬという事です。

生きる、という事は……死に向かって歩く事に他なりません。
人間の一生を本に喩えるならば、どの本も最後のページは決まっていて、どのような人生を送ろうとも、その結末を変更する事は誰にも出来ないのです。
死は強大で逃れ難く、持つ者も持たざる者も幸福な者も不幸な者も区別する事無く捉え、呑み込みます。あまりに凄まじい恐怖であるが故に、多くの人は日常において死を隔離し、可能な限り目を背け続けようとします。

しかし如何に目を背けようとも、考えまいとしても、やはり死の手から逃れきる事等は不可能です。そして、背を向け逃げ続ける姿勢を、私は好みません。
私にとって生きる、という事は……死を直視して歩く事です。
勝てない相手であるならば、勝てない相手であるからこそ。
堂々と胸を張って、正面から向き合い、そして殺されたいと願います。

悲壮ぶるつもりはありません。
死は、命を持つ者全てに平等に待ちかまえるモノですから。
死を見据えた上での、「幸せ、ということ。」は……また、次の機会に。