天と地の狭間で

2007年4月3日をもって、引っ越しを行いました。

生徒会、ということ。

2005-09-27 | 静流
生徒会選挙も公示されましたので、現職の身として一言申し上げます。

戦国学園生徒会とは、何でしょうか。
本来の意味で言うならば戦国学園生徒による自治組織であり、生徒一人一人が生徒会の一員です。この「全校生徒は生徒会会員である」という事は基本的な事なのですが、基本であるが故に忘れられているようです。
生徒会の責任者である生徒会会長が、「全校生徒の投票を以て」選任される事と規定されている事からもこれは明らかな事で、生徒会と生徒と生徒会役員という物は、国と国民と政府の関係であるとも言えましょう。

生徒会が他の組織と根本的に異なる点は、此処です。
一個人が立ち上げ限定した支持を受ける組織では無く、全校生徒による信任を得ている組織であるという事です。
ですから、生徒会会長は他の組織の長とは異なり私情を極力廃し、公僕として学園の各種環境充実の為に務めなければなりません。しかし、具体的に環境の充実とはどのような事でしょうか。
私は、民衆にパンとサーカスを与え統治を行った挙げ句に市民の自律性を奪い滅びたローマ帝国の歴史に学び、イベントの企画立案などは極力生徒の皆様にお任せして来ました。
与えられたパンに群がり与えられたサーカスに興じる姿は退廃を象徴するものでしかありません。自ら糧を得て自ら楽しみを見つける事が出来る環境を維持する事こそが、生徒会の役割であると任じて来ました。
幾度も申し上げている「異なる価値観が並立並存し互いに切磋琢磨する事の出来る環境」とは、自らが動かなければ退屈極まるものなのかも知れません。しかし、誰かに与えられた玩具で指定されたように遊ぶ事だけが幸せでは無いと、私は思うのです。

この信条に基づき私は生徒会会長を務めました。新たな生徒会が発足する迄あと少しだけ、務める予定でもあります。
任期中に色々な事がありましたが、現時点で反省はあっても悔いはありません。
新たな制度に基づき施行される選挙は間近に迫っていますけれど、立候補なさる方、一票を投じる方、全ての学友の皆様に……天と地の祝福がありますように。