天と地の狭間で

2007年4月3日をもって、引っ越しを行いました。

信頼する、ということ。

2005-09-02 | 静流
誰かを信頼する、という事は。
信頼すると決めた、自分自身を信じる事だと思います。
そのような選択をした自分に誇りを持ち、胸を張って歩み続ける事だと、私は考えます。
信頼とは、己の判断を放棄して盲目的に対象へ寄り掛かる行為では無く……揺るぎない自律自尊の精神を礎としてこそ、成し遂げる事ができるのだ、と。

誰かを信頼する、という事は。
裏切られる覚悟をする事だと思います。
自由意志を持つ生命体の為す行為の根元が悉くそうであるように、信じるという事もまた、突き詰めたならば自己満足です。
「もしも裏切られたとしても悔いは無い」と覚悟を決めて、その上で自己満足を貫き通す強さこそが、信頼という行為の源であると考えます。

全ての生命体は例外無く、一人で産まれて一人で生きて、一人で死ぬ物です。
徹頭徹尾孤独であるが故に他者からの理解を渇望し、それを望むが故に他者を理解しようと足掻きますが、その望みが満たされる事は決して無いのだろうと思います。
人間に出来る事は、誰かを理解しようと努める事だけ。
自分自身さえも完全に把握する事が叶わない生命体が、他者を完全に理解した等と思い込む事は、思い上がりでしかありませんもの。


何かを願う心と、その決意を支える覚悟と、想いを貫く力。
いずれが欠けたとしても、全く無意味です。
私は、強く在りたいと心から願います。
大切な人を、信頼する為に。