哲学者サンデルのハーバード熱血教室は記憶に新しいが、スタンフォードにも"Ethics@noon"と呼ばれる公開のレクチャーがある。今回は政治学者Scott Saganによる「核兵器のタブー」("The Nuclear Taboo")について、核兵器に関する人々の意識の変化を詳細な統計を用いて紹介してくれた。
興味深かったのは、広島、長崎に原爆を投下したことを、戦争直後の1945年には9割のアメリカ人が評価したこと、現在でも原爆投下を評価する割合が61パーセントにのぼることだった。先日子供が小学校から借りてきたMartin Luther King Jr.の伝記の中にも、アメリカが原爆を投下したことで第二次世界大戦に終止符を打つことができたと書いてあった。(これは伝記作家が書いたことであり、キング牧師とは関係ない。)
一方で、コリン・パウエル(General Collin Powell)元国務長官は、アメリカによろ核兵器使用の可能性について、
"Let's not even think about nukes. You know we are not going to let that genie loose."
と語っているのを知って少し安心した。
Sagan教授は"Taboos are less fragile than tradition."と語り、「核兵器の不使用は、伝統であるよりも(使用すること自体が)タブーであるほうがいい。タブーは「破る」という意識が働くからだ。伝統は政権が代わると終わるかもしれない」とコメントしたのは印象的だった。
卒論を考えている人は戦争と文学をテーマにするのもいいかもしれない。
興味深かったのは、広島、長崎に原爆を投下したことを、戦争直後の1945年には9割のアメリカ人が評価したこと、現在でも原爆投下を評価する割合が61パーセントにのぼることだった。先日子供が小学校から借りてきたMartin Luther King Jr.の伝記の中にも、アメリカが原爆を投下したことで第二次世界大戦に終止符を打つことができたと書いてあった。(これは伝記作家が書いたことであり、キング牧師とは関係ない。)
一方で、コリン・パウエル(General Collin Powell)元国務長官は、アメリカによろ核兵器使用の可能性について、
"Let's not even think about nukes. You know we are not going to let that genie loose."
と語っているのを知って少し安心した。
Sagan教授は"Taboos are less fragile than tradition."と語り、「核兵器の不使用は、伝統であるよりも(使用すること自体が)タブーであるほうがいい。タブーは「破る」という意識が働くからだ。伝統は政権が代わると終わるかもしれない」とコメントしたのは印象的だった。
卒論を考えている人は戦争と文学をテーマにするのもいいかもしれない。