岩政伸治研究室

白百合女子大学岩政研究室  ―場所は本館3階英文研究室の向かいです。

■ スティーブ・ジョブズとJinsho

2011-10-25 10:42:09 | 岩政ゼミ課外授業@スタンフォード
Half Moon BayのPumpkin Festivalでは色とりどりのお寿司の形をした石けんが売られるほど"Sushi"はアメリカ文化に浸透している。
 Palo Alto駅からSan Jose側に一駅下るとCalifornia Ave.という駅がある。Jobsの家もその駅が最寄りなのだが、その駅の反対側にある、比較的こじんまりとした寿司屋にJobsが通い詰めていたとNew York Timesが10月7日の記事で伝えている。

http://www.nytimes.com/2011/10/07/technology/with-time-running-short-steve-jobs-managed-his-farewells.html?pagewanted=all

想像に漏れず、その後この寿司屋(Jinsho= 陣匠,私の地元山口のお酒、獺祭もおいてある) は近くに住む友人の情報だと連日のように混み合っているようだ。Jinshoの写真はまた後日、この喧噪が終わった頃に紹介します。 人気ブログランキングへ 日記@BlogRanking

■ フェミニズム・ジェンダー・クイア

2011-10-24 11:21:15 | AmeCiv
写真はサンフランシスコでゲイカルチャーの中心として知られるカストロストリートにあるHarvey Milk Civil Rights Academyの壁画。
 人は皆、なにものにもコミットされない自由を持つ。カリフォルニアでは比較的保守的といわれるスタンフォードだが、ついこの間まで高校生だった学生達が、授業ではフェミニズムにはじまりジェンダーからクイア理論まで学習し、プロジェクターに映し出されたゲイカルチャーについてのスライドを見入っている姿を見ると、アメリカのリベラルなアカデミズムを感じる。
 卒論でジェンダーを扱うなら、私のゼミならエコフェミニストのテリー・テンペスト・ウィリアムスか。
 カストロについてはまた別の機会に。 人気ブログランキングへ 日記@BlogRanking




■ 卒論

2011-10-21 16:44:53 | 大学院 英米文学
abbaさんからコメント欄に卒論の問い合わせを頂きましたが、これは他のゼミの方にも関係するのでこちらに書きます。

> 先生のゼミで村上春樹で卒論が書けますか。
 先日お伝えしたThe New Yorkerに掲載された短編"Town of Cats"は確かに英語で書かれているのですが、しかもアメリカで発表されていることには違いないのですが、もともとは『1Q84』の一部を翻訳したものなので、たとえば原書と今回の英語化された短編の違いを論じるとか、やはりアメリカの文化とかにどこか結びつけて論じる必要があると思います。 人気ブログランキングへ 日記@BlogRanking

■ Steve JobsとJohn Lennon

2011-10-13 21:10:42 | 岩政ゼミ課外授業@スタンフォード
←スティーブ・ジョブズが卒業式のスピーチを行ったスタンフォード大学のメイン・クワッド内にある中庭。

アメリカにいるため普段は日本のテレビ番組が見れないのだが、Youtubeのおかげでジョブズの特集を見ることができた。特集の冒頭でインタビューに答えた男性が、ジョン・レノンが死んだときのようだと語っていたのを見て思わずうなずいてしまった。2000年1月、ジョブズが15年の年月を経て再び正式にアップルの最高経営責任者に就くことが発表されたサンフランシスコのマックワールド・エキスポで、会場の巨大なスピーカーから流れていたのがジョン・レノンの「イマジン」だった。
 60、70 年代にカリフォルニアで育った人々の多くはカウンターカルチャーの影響を少なからず受けていた。ジョブズも然り。彼はドラッグを試し、ボブ・ディランを聞き、ビートの詩を読み、禅の修業をした。 一方でベトナム戦争が激しく続いていた。「イマジン」はある意味で、その時期の西海岸の雰囲気を表しているのだ。ジョブズの歴史に残るスピーチが行われたスタンフォードだが、ここでもZen Buddhismの授業を取る学生は今はがほとんどいない。ジョブズが去り、一つの時代が終わろうとしている。 人気ブログランキングへ 日記@BlogRanking

■ スティーブ・ジョブズの家とリンゴの木

2011-10-09 00:54:22 | 岩政ゼミ課外授業@スタンフォード
 Palo Altoに住む友人の家の前の通りを北に5分ばかり歩くと庭にリンゴの果樹が茂る、レンガ造りの家が現れる。先日亡くなったAPPLEの会長Steve Jobsの自宅だ。家の前にはファンが置いていった数え切れない花束、メッセージの書かれた紙、ロウソク、Jobsの肖像写真、などで歩道がいっぱいになっていた。かじりかけのリンゴを置く人もいる。悲しみに沈む人々、歩道のコンクリートにチョークでメッセージを書く子供たち、どこからともなく人々が集まってそれぞれの方法でJobsの死を追悼していた。
 Jobsの家は、同じPalo Altoに住む世界のIT富豪たちのそれに比べるといたって質素で、禅仏教に根ざした静かな生活ぶりが窺える。人気ブログランキングへ 日記@BlogRanking

■ スティーブ・ジョブズの死

2011-10-06 00:50:09 | 岩政ゼミ課外授業@スタンフォード
<サンノゼ・マーキュリーに掲載された自宅前の写真>

Gosh, Steve Jobs died!
 英文科のStudent LoungeのソファでiPhoneを使っていた学生が思わず立ち上がってつぶやいた。スタンフォードのあるここパロ・アルト(Palo Alto)はスティーブ・ジョブズが住んでいる町で、実際キャンパスからも歩いて見に行けるぐらいのところにある。ここにはフェイスブックやHPなどの本社もあるのだが、学生の過半数はMacBookを使っていて、雰囲気としてはジョブズのお膝元といった感じだ。一人の学生のつぶやきに、勉強していた他の学生たちもいっせいにパソコンやiPhoneで情報を探し当て始めた。あちこちからため息が洩れ、泣いている女性までいて学生達は一様に驚きを隠せないようだった。
 僕が初めてMacにさわったのは確かColor Classicで、バイト先の外資系企業のビジネスセンターみたいなところに置いてあった。Newtonを日本で働く知り合いのアメリカ人にさわらせてもらった時には世界が変わったような気分になった。あのときの衝撃を、彼らはiPhoneなどできっと味わったはずだと思いながら一つの時代の終わりを肌で感じた一日だった。 人気ブログランキングへ日記@BlogRanking