『 うさぎの言霊 』 Rabbit's Kotodama 

宇宙の謎、神と悪魔と人とは?

《 最終章 》 〈 第十話 〉 断罪の儀 ( 前 編 )

2019年02月09日 11時25分38秒 | 小説



 遂に始まった正邪の最終決戦!

その決戦も三日目に突入し、邪神軍は全面降伏し、
正神軍の完全勝利となりました。

現在、邪神の地下神宮にて、同期の神々が邪神と酒を酌み交わしています。
邪神アポフィスは、偉大な神々の愛と友情に触れ、
 次第に心を開いてゆくのです。

  そして、樹齢千年の盆栽である真柏に、
  850年間余りも憑依し沈黙を続けていた妻、イングリッド ・・・

  その邪神の妻は、夫であるアポフィスと再会和解し、
 主神に対して心からのお詫びをするという強い決意を示しました。
同期である四人の神々が見守る中、邪神夫婦の運命や如何に ・・・

そして遂に、宇宙は新たな文明の夜明けを迎えようとしています。

全ては、自分自身で選んだ道であります。
 眼前に広がる道は、光に満ちているのか? 闇に閉ざされるのか?

  その道を明確に示されるのは、
   誰あろう我等が生命の源である創造主その人であります。

( 入力した現日時 )
 西暦二〇十九年 /
 平成三十一年 二月九日(土)午前九時五十五分

この時間は、私の描いた小説の中の時空です。
ただ、読者の皆さんは、リアルタイムで感じてください。

( 執筆当時の作者時間 ) 
 平成二十一年 十二月九日(水)午前零時十分


  《 キャラクター &キャスト 》

( 天神七代神 )

初代 元無極躰主王大御神
  モトフミクライミノヌシノオオミカミ( 創造主 = 主神 )北大路 欣〇

二代 中末分主大神
   ナカナシワカレヌシオオカミ / 仲代  達〇

三代 天地分主尊大神
   アメツチワカレヌシノオオカミ / 高〇   健

四代 天地分大底主大神
   アメツチワカシオオソコヌシオオカミ / 松本 幸四〇

五代 天一天柱主大神
   アメハジメアメハシラヌシオオカミ ( エホバ神 ) 竹脇  無〇

六代 国万造主大神
   クニヨロズツクリヌシノオオカミ ( 大黒天 ?) 西田  敏〇

七代 天御光太陽貴王日大光日大神
   アメミヒカリオオヒナカキオウヒオオテルヒオオカミ

   ( 天照日大神 アマテルヒオオカミ ) 中村  雅〇   


氏 神 スプリングフィールド  ジャン ・ レ〇
湖 神 ナセル ーーーーーーー キャサリン ・ ゼータ ・ ジョーン〇
山 神 ブライトホルン ーーー ヒュー ・ ジャックマ〇
山 神 早池峰 ( はやちね )  檀 れ〇

うさぞう 信造 作者 / ナレーター : 伊藤 敦〇


「 邪神軍団 」

邪神 アポフィス  / ブラッド・ピッ〇
 妻 イングリッド / チャーリズ・セロ〇
侍女 ルリエス   / ジェシカ・アル〇

総  帥 サタン (ルシフェル/クラウド) アントニオ・バンデラ〇
  大将 ハガード  / ブルー〇・ウィリス
  少将 フェリウス / オーランド・ブルー〇
  大佐 レイカス  / ラッセル・クロ〇

( 七大悪魔 ) 

司令長官 アンドラスタ / ジョージ・クルー〇―
 将 軍 グリオス   / アンソニー・ホプキン〇
 将 軍 オルゴラン  / トミー・リー・ジョーン〇
 将 軍 バクスト   / ウイル・スミ〇
 将 軍 ドルン    / ウェズリー・スナイプ〇
 将 軍 シアニード  / アンジョリーナ・ジョリ〇
 将 軍 フレッタ   / アン・ハサウ〇イ





             ここは富士山麓。



        神の光輪上空の雲の大穴が急速に広がり、
      僅か数分で水平線と地平線から雲は消え去りました。


     朱に染まった東南の空には、金星がまだ輝いています。

        そして、遂にその夜明けは訪れました。

     燦然と輝く黄金の朝日が、東の水平線に現れ始めました。
   その何とも言えない、神々しくも荘厳なる太陽が昇って参ります。

      それは、三日間閉ざされた天の岩戸が開けられ、
     太陽神 がお出ましになられたようにしか思えません。

     また岩戸開きとは、もう一つの意味があると思います。

    それは親である神の存在と、自分が神の子であることも忘れ、
         人間のみの世界であると思い込んだ。

        つまり神に対して心の扉を閉ざしてしまった。

     その永きに亘る心と魂の岩戸を己でサトリ開放し、
       主神様に相対して真のお詫びをさせて頂く、
       これが個人の岩戸開きではないでしょうか?

      それが出来ない醜い魂は裁かれてしまうのです。


             ( BGM ) 

      ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン作曲
     交響曲 第九番 ニ短調 作品百二十五 第四楽章 『合唱 』

        ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 
        ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  



   




      ?・・・ この音は、どこからするのだろう。


   第九の第四楽章が ・・・ これは叡智晶からするだけでなく、

         全次元に響いているようです。


         《 はははは、これを見よ。
       天上界の映像じゃ。実に御見事じゃあ! 》


      スプリングフィールド様が仰せです。
    あああ、これは何とも凄いことになっています。

  天上界のエデンの園では、
 数十万の天使の楽団が見事な演奏を披露されているのです。

正に極楽浄土と言えるその演奏会場でオーケストラを指揮するのは、
誰あろう スミレ様 であります。

第四楽章の冒頭部分をダイナミックにタクトを振るうお姿は、
激しく大胆で且つ優雅さを兼ね備えております。

 しばらく御姿を拝見しないと思っていたら、
  演奏会の御準備を成されておられたに違いない。
   実に卓越した華麗なる指揮で御座います。

    主神とは、全知全能で在らせられる証拠であります。

   むむ、叡智晶には世界各光玉に於いての先祖と子孫全員が、
  天使の指揮の元で合唱部分の練習が
 行われている様子が映し出されております。

この練習は、言霊で行われていますので
音程のズレはほとんど無いようであります。

それに、先祖を代表してベートーヴェンやモーツァルト、
その他の音楽家の方々が天使の補佐をされています。

 おおっ、カラヤン氏もおられます。
  皆様の実に楽しそうな笑顔の波動が私に響いて参ります。

    三日間の疲れは吹き飛んでいるようです。


     美しくも神々しいこの旋律。

   神々が奏でる崇高なる音霊の調べ ・・・

フォルテッシモから始まる第四楽章の冒頭部分は、
あたかも遥か天空から流れ落ちる滝の如き光景を彷彿とさせ、
その滝壺からの流れは、第一、第二、第三楽章の主題が回顧されては消え、
 やがては歓喜の主題という大海に流れ着く ・・・

  その雄大なるうねりの大波調が、
   壮大且つ荘厳な旋律を産みだしているのです。

  正にそれはベートーヴェン生涯最高傑作と言える交響曲不滅の金字塔。
 これは彼の全身全霊を以っての、神に捧げた曲なのです。

そのシラーの詞を良く御覧下さい。
きっと激しく魂が揺り動かされるに違いありません。

 こちらを参照してください。 シラー 合唱歌詞和訳のサイト
 

この偉大な曲を、過去にはヒトラーなどの独(毒)裁者が、
兵士の士気を高める為に利用し、演奏していたのです。

さぞかしベートーヴェンは四次元幽界で、
悔しさの余りピアノの鍵盤を両手で叩き付けていたことでしょう。

良く見れば、後ろに控えた合唱団の指揮者は、
オチョイ様 であります。

 本物の天使の歌声を指揮なされるとは ・・・ 楽しみで御座います。

   曲はまだ序盤ですから ・・・


この様子を我等は、邪神地下宮殿で歓喜感動を以って拝見しておりますが、
アポフィスの目は誰より輝いています。

  こよなく芸術を愛するアポフィスにとっては、
  その羨望の眼差しは当然と言えるでしょう。

    ただ、妻と共に涙するだけであります。



       午前七時ジャスト ・・・





あっ、気付くと七時を迎え黄金の太陽はその全容を全次元に示しております。

 その時、邪神宮殿の見えない天井から一筋の美しい光が降り、
  スポットライトのように漆黒の床を照らしています。

   その光は次々と円形状に差し込んできます。

    直径は約十メートル。 光は全部で六つ。

    これは間違いなく六芒星を表していると思われます。



    何とも神秘的な光景であります。
    神々は、その様子を心静かに御覧になられております。

   その時、ブライトホルン様が席を立たれ、こう仰せになりました。


《 アポフィスにイングリッド、そしてルリエス。

今より宇宙天地創造六大神の神々が御降臨遊ばされる。
履物を脱ぎ、あの光の輪の手前で正座をし、お出迎えするのだ。

この模様は全宇宙全次元、そして地球全土の神の光玉にも中継される。
よいな、心して掛かるのだ! 》


【 分かった。覚悟は出来ている。
 イングリッドにルリエス。言う通りにしよう。】

【【 はい!! 】】


  彼等は履物を脱いで後ろに揃えると、
 床に正座をし両手の平を上に向け、頭を下げてその時を待った。

体は震えているが、その表情には強い覚悟が伺える。

その様子を見守る神々は、彼等から少し離れ、
 靴を脱いで正座をし姿勢を正されました。

   私は床に降ろされ、ナセル様の隣に座り頭を下げました。



       宇宙天地創造の六大神


    その偉大なる神々は、
   どれほどの御苦心をなされ宇宙を創造されたのだろう。

  見当が付かない程の永い年月が必要だったに違いない。

 当然、七日で出来たなどということは在り得ない。

主神様を初代とし、
七代に亘って練りに練られた構想と構築を積み重ねられたのです。

それは奇蹟の芸術と神学が融合した天意と光の充満界。
壮大なるロマンと大慈大悲の愛に溢れた世界なのです。

その神秘界、妙智力界に生かされている我等神の子人であります。
そう思うだけで無上の喜びを禁じ得ない訳で御座います。

 ただ、その主神様を初めとした神々の大愛を忘れ、
  転生を繰り返し今日に至った我等で御座います。

   神の霊籍に目覚めることが出来ずに、
    裁きの瞬間を迎えようとしている憐れな魂が
     多数おられることが残念でなりません。

      その親玉、邪神はこの地下神宮にて・・・


      その手下達は大黒天様からお褒めのお言葉を賜り、
    その後、千葉沖洋上からテレポート致しました。

  堕天使達とその部下は富士山麓に移動し、
 その場に土下座をして主神様の御沙汰を待ちます。

巨大丹頂鶴の肉体に同化してしまった魂は、
止む無くそのままの姿で羽をたたみ、
駿河湾の揺れる水面に浮かんでおります。

その鶴の隣には、東京湾で黒焦げになっていた、
背中に甲羅がある巨大鮫が漂っています。

彼等は判決の時を、無意識に体を震わせながら待ち受けているのです。
そして全世界の同志達は、裁かれる者達の鎮魂歌を練習しております。


     地下神宮、見えない天井から降り注ぐ六つの光の帯。

    その一つ、一番手前の帯の中に小さな炎の玉が現れました。

       その炎の玉は次第に大きくなってゆきます。
     炎の玉は、次々と他の帯にも同様に出現しています。

    一番手前中央の炎の玉は直径1メーターほどになった時、
       一瞬轟々と燃えて人型になってゆきました。

         その炎の勢いが次第に弱まると、
        その御姿がくっきり露になりました。



  その御姿は天神七代、天御光太陽貴王日大光大神様で御座います。
  東京の「神の光玉」の守護の任を解かれてのお出ましと思われます。

  次にお出ましになられたのは、天御光様を中心として向かって右奥、
     天神六代、国万造主大神様 (大黒天)で御座います。

    向かって左には天神五代、天一天柱主大神様で御座います。

      天一様の後ろには天神四代、天地分底主大神様。

      大黒天様の後ろには天神三代、天地分主尊大神様。

      そして最期、一番中央奥に御降臨遊ばされた神様が、
        天神二代、中末分主大神様で御座います。


      皆様の服装は白装束であります。

   長袖から一体となったワンピースの裾は床スレスレです。
  胸には、大きな炎の円の中に神十字の紋章の刺繍が、
 鮮やかに浮かび上がっております。

一番手前中央の天御光様は、邪神達の前に歩を進められ、
向かって右側に移動なされました。

つまり大神 六芒星の扉が開いた形になったのです。

その中央奥の中末様が、ゆっくり前へ進まれ、
 開いた扉を抜けられると、被告人達の手前で歩を止められました。

   白銀の頭髪とお髭が御立派な中末様は、
    炎の如き光を放つ短い杖を右手に握り締め、
     浮かないお顔を天に向けられました。


         そこで大きな溜息を一つ ・・・



  《 ふうぅ ・・・ 聞こえるであろう、あの交響曲の調べが ・・・ 

     あれは歓喜の歌であるが、汝等の為の鎮魂歌でもある。

        もうこんなことは今回で最期だ。

           幾億万年積み重ね、
    ねじ曲がった欲望から引き起こされる競争に闘争に戦争。

         愛と生と死。 真 善 美。

    全てが主神様のお気に召さない最低な姿に堕ち果てたぁ ・・ 

     汝等は欲心を与えた主神様と我等の責任だと、
          侮辱し詰っていたが、
       もう恨み言を言う気は無いようだな。

  断罪の前に言い残すことがあれば、主神様に直に申し上げなさい!

        アポフィスにイングリッドよ。
      この輪中央に入り我等と共に参るのだ。》


  するとアポフィスは青褪めた顔を上げ、震えながら答えました。


     【 ・・・ し、しかし我等のような
       卑しく堕ちた魂に御目通りが叶うとは、
         あまりに申し訳ないことに御座います。】


   《 アポフィスよ、二度言わせるでない! 輪の中に入るのだ。

     ルリエスは富士山麓のルシフェル達と合流しなさい。
          そこで沙汰を待つのだ。

     アポフィスにイングリッドよ、主神様の大愛は無限だ!
    それを魂に刻み付けてから断罪されるのだ。では、参れ。》


     【【 ははぁ、在り難き幸せに存じまする!!】】


      二人はそう答えた。
    その後、イングリッドはルリエスに小声でささやいた。


     【 さようならルリエス。ありがとう ・・・ 】


  イングリッドの手が、ルリエスの肩からゆっくり離れた。
 ルリエスは彼等を涙で見送った。

中末様が奥にお戻りになられると、
邪神夫婦がその後を追い、円の中心に正座をしました。
二人はお互いの手を握り絞めています。

天御光様はゆっくり元の位置に戻られ、円の扉は閉じられました。
それぞれの大神様は中心にいる邪神に向かわれました。

  皆様、神妙な面持ちで御座います。


     中末(なかなし)様が閉じていた御目をゆっくり開かれ、
       その厳しい眼差しを邪神夫婦に向けられました。



        《 ・・・ 参るぞ、心を鎮めるのだ!

         主神様が宇宙全次元に差し込まれた
        「 光の神儀 」は今引き抜かれておる。

     我等はその光が引き抜かれた神の光輪の真下に移動する。

      それから浮上し、裁きの場へと赴くのだ。良いな。》


         【【 ははぁぁ!! ・・・ 】】



      彼等はガタガタと体を震わせながら答えました。
        その恐怖が私にも痛いほど伝わります。

     同期の神々も同様に彼等の行く末を案じておられます。

   間も無く、邪神と共に六大神の皆様は、静かに消えてゆきました。

   


           ( 推奨BGM ) 

          ジャン・シベリウス作曲
     交響詩 「 フィンランディア 」 作品二十六 

        カラヤン& ベルリンフィル








    我等は直ぐ、叡智晶で富士山麓の様子を確かめました。


  確かに、業炎剣の「光の神儀」が徐々に引き抜かれていきます。
  その燦然と輝く光の帯は、「神の光輪」を抜けると、
  一気に宇宙の彼方へ消え去りました。


    六大神の神様と、邪神夫婦を乗せた光のエレベーターは、
     富士の地下千キロメートル付近に御移動なされました。


       《 よし、我等も光輪近くに参ろう!》


      皆様はスプリングフィールド様の意見に同意し、
     ルリエスを連れ、直ぐに瞬間移動をされたのです。



  ここは富士より約十キロメートル離れた駿河湾上空であります。

 側には巨大な丹頂鶴の姿があります。

あ、それと忘れていましたが、
東京湾でハリ様から 「神の雷槍」 を受けた鮫の怪物の姿も見受けられます。

 ルリエスは神々に礼を言うと、富士山麓の堕天使達と合流しました。

私はナセル様の右肩に乗せて頂いております。
叡智晶では、大神様と邪神の様子が映し出されています。

ただ、そこには十二神将の皆様が勢揃いされていました。
皆様はあの炎剛槍を立て、大神様の周囲を囲み外側を向いておられます。

 神議り場の守護は必要なくなったということでしょう。


 この絵は、これ以上無いほど壮観であります。

第九の合唱が、歓喜の歌が魂に響き亘ります。
スミレ様の指揮に、合唱隊を指揮するおちょい様が合わせておられます。

 そして、中末様の御声が響いて参りました。


     《 アポフィスにイングリッドよ。覚悟は良いな。
     まずは神の偉大さを思い知るのだ。心して見よぉ!


        そう仰せになると ??!! 

      あああっ!! まっ周りのというか?

    絶句で御座います。在り得ない光景。


この三日間で驚愕したこと数知れずですが、
 これはまた強烈で御座います。

  一体どうなったのか ・・・

  それが在る筈の地面から地中からというか?

端的に言えば、地球に大穴が開いたので御座います!!!

 富士からその地球の真裏まで、
  直径幾つか分からない筒状の大穴がぁ、開いたのです。

 当然、我等がいる真下は御座いません。
見えるのは地球の裏から覗く星空なのです。

  逆の側から見れば、この青空が見えるのだろうか? はあぁ ・・・

 それにしても叡智晶から見る日本は、
北は秋田付近、西は四国付近までの大穴が開いた状態です。


  一体直径何百キロあることか?


ただ妙なことに、その穴の壁面部分は黒いだけで、
 地層やマントルは認識出来ません。

   実際はどうなのでしょう?


     当然、世界の光玉の皆様は私と同様に、
      頭を抱えるか、頬を挟み込むか、
       目と口は開きっぱなしで御座います。


        《 ぶはあぁ!! 全く凄い光景じゃな!

        圧倒的神業としか言いようが無いわい!

     これは全次元を映し出すことが可能な
    唯一の映像装置 『 次 元 晶 』 じゃ。

     ただこれは我等の魂に直接見せている映像なのだ。
      それ故、実際に穴は開いてはおらん。

         どうじゃ、偉大であろう神とは ・・・ 》


「 三十郎様に?
 いや、スプリングフィールド様にナセル様、・・・ 神は偉大です。」

   《 真にそうで御座いますこと ・・・ 素敵ですわぁ。》


   やはり錯覚幻覚なのです。

 物質的に、これが現実とすれば海水は穴に落ちていきますが、
  そんな現象はありません。

   故に神は偉大なりで御座います。

  ただし例外なのはルシフェルの軍団と巨大鶴に巨大鮫。
 それに大穴の枠内にある神の光玉であります。

  皆、空中に浮かんで見えます。

 邪神夫婦と堕天使軍団は、断罪の恐怖から一変し、
あまりの神業に頭が空っぽになっているようです。

その在る筈の無い大穴から、断罪される邪神夫婦と六大神様、
そして十二神将を乗せた
 光のエレベーターがゆっくり上昇してゆきます。

   それは球形の光に見えます。


  次の神業は、雲の無い空から雨が降り、
 大穴に無数の円形の虹が出ているということです。

  更には、地球内部世界アガルタの中心に存在する
   霊的太陽( セントラル・サン・システム )だけが、
    燦然とした輝きを放っている様子が確認できます。

  霊的太陽は地球の真中心、つまり人間一人一人の真下にあって、
常に救いの光を放射しているのです。

  そして地球上の全てのパワースポットにも繋がっているのですが、
    そのことを如実に感じられた瞬間でした。


     それに加え ・・・ 

あああ、これは、あの神議り場に有った球庭が幾つも出現しています。

 その球庭の周りを飛び交う、色とりどりの野鳥達と昆虫達、
  そして妖精達まで総出演で 「 エデンの園 」 を演出しております。

 それは夢想だにしない幻想の世界と、
数霊、言霊、音霊、色霊、形霊 の織り成す

神の芸術の世界と言えるでしょう。

神十字文明の夜明けを祝い、それと同時に断罪される者を哀れむ。

その主神様の大慈大悲の愛は、
 全次元に鳴り響き、皆の魂は癒されていることでしょう。

  その言葉にならない歓びの波動が伝わって参ります。

    止めどなく永遠に続くかの如くに ・・・

     この空間にいる者は、
     時間の制約が一切無くなったかのような
     錯覚に陥ってしまうでしょう ・・・

    正に夢の世界であります。

   あなたはどう思われるでしょうか?

 確かなのは、今私が見ている天国化した世界は、
私の中に存在しているということです。



ああっ、何と世界各国の神の光玉が、
 その玉ごと富士周辺に集まって来ております。

  直径三キロの玉の下半分は地表そのもので、
   百近い光玉が集まるという凄い光景で御座います。

  その全ての光玉が、地球に空いた大穴に浮かんでおります。
 その位置は、この大穴の外縁に均等な距離で整列しています。

地下からは断罪のエレベーターが上昇を続け、
「 神の光輪 」 の真下に到達しつつあります。

 あれっ、神の光輪から四大天使と七人の聖者達が出て来ました。
  そこに、見覚えのある神様が現れました。

  その神様は、誰あろう閻魔大王様であります。

 そして神の光輪の守護神、火之夜芸様も炎の甲冑ではない、
通常サイズの人型に成られております。

更には、地球の守護神である「 丑寅の金神 」
 正確には、
  国之常立神様・月讀命様・素戔嗚尊様が御出現されております。

  加えて、今回のアセンション計画を指揮しておられた菊理媛様
 そして祓戸四神の神々のお姿も見えます。

何とも壮観壮大な光景であります。

それともう一方は、神議り場で司会をされていたお方です。
 この神様の御名は川神 『 神 流(かんな) 』 様であると、
  ナセル様から教えて頂きました。

  エレベーターは神の光輪の中心から少々ずれた、
 百メートル程下で停止しました。

十二神将様方は神の光輪に向かう姿勢でエレベーターより若干下がり、
弧を描くように一列に御整列されました。

閻魔大王様と火之夜芸様は、
断罪のエレベーターの斜め下、約五メートルに控えられました。

司会の神様はその下、約十メーターにおられます。

その下に四大天使と七人の聖者達が整列しました。

 ここで大神様方も履物を脱がれ、その場に御正座されました。
  あ、あの司会の神流様が例のアナウンスをされるようです。


       《 宇宙全次元の同志同胞の皆様方。

      只今より創造主である主神様御降臨の元、
     『 断罪の儀 』 を執り行わさせて頂きますので、
         演奏を一時中断願います。》


       ああ、合唱の歓喜の歌が停止しました。
        皆様、その場で正座をされています。


    《 断罪の儀に先立ちまして、黙想させて頂きます。 

          もくそ~う ・・・・・》



           静寂の時が流れます。



  スプリングフィールド様の命により、私は目を開けております。

  あああ、神の光輪中央から凄まじい神気が放出されております。


  邪神や堕天使達とその部下達は恐怖に慄きガタガタ震えています。

           無理もありません。


   間も無く、主神様の御姿が見えて参りました。人型の御姿です。

      神の光輪を抜けゆっくり降下されております。

      お召し物は、大神様方と基本的には同じです。


     違いは左腕に燦然と輝く黄金の 『 業炎剣(ごうえんけん) 』 が装着され、
 深紅の腰帯左側には、金銀の装飾が施された飾り太刀が下がっております。


       《 あの太刀は 『 氷龍剣(ひりゅうけん) 』 という。

     業炎剣 の温度は太陽コロナの最高温度を上回るが、
  逆に 氷龍剣 は絶対温度、摂氏零下273.16度を保っている。 

        その温度は自在に制御可能なのだ。
     あの武具は、主神様だけが扱える神剣なのじゃよ。

        わしも拝見するのは初めてじゃ。》


      スプリングフィールド様、解説ありがとうございました。
     全く驚愕で御座います。

   主神様の御表情から拝察致しますと、
  深い悲しみと失望感が渦巻いておられる御様子です。

 気になるのは、中末様が神議り場で仰せだった、
主神様の頬に刻まれた 「 涙 流 川(るいりゅうせん)」 の事であります。

主神様の頬には、
御目の下から太く深い涙の痕がくっきりと刻まれております。

今までどれほど苦しみ抜かれ、失望の涙を流されてきたものか、
 我等人の類が分かろう筈が御座いません。

  ただ、その痛みを感じようとする努力をさせて頂くのみであります。


    その閉じた御目からは、大粒の涙が溢れ出でております。

     その悲しみの波動が全次元に響いているのです。


     現在、全ての神々と神の子は涙しています。



    そして雨が止めどなく降りしきっています。



 主神様は、邪神が乗るエレベーターから十メーター程上で静止なされました。







   その後、主神様はどうなされるのでしょうか?

 主神様の大いなる愛が無限であることを、
邪神とその手下達は理解できるのでしょうか?

次回をお待ちください。

 このお話は二分割とさせて頂きます。



 以下は、全宇宙最高峰に位置する、
「 ひまわり銀河 」 内に存在する
アカシック ・ レコードからダウンロードされたものだそうです。

 この宇宙情報は勿論 Kさん からの情報です。




宇宙根源の 「 生命の樹 」 の三柱に記された三ヶ条!


一、どこまでも広がる白い空間の中に光の粒子が 
  所狭しと ひしめき合っていた

二、宇宙には 始まりも終わりも存在しない
  あらゆるすべてが 永久永遠に循環している

三、創造主とは誰あろうそれは あなたの永遠課題として
  あなたの魂意識に 遺伝子の中に 眠ったままである


この謎掛けは、全宇宙の最高峰に位置する、ひまわり銀河の住人たちでさえ、未だに解けずにいるそうです。

それでも私は、この謎に挑みたいと思いますが、あなたは如何に?

ただ、上記の三ヶ条を読まれて血が滾ってくるのであれば、
まだ救いはあるやもしれません!


「 国立天文台のサイト 」 参照

https://www.nao.ac.jp/gallery/weekly/2017/20170725-subaru.html

りょうけん座の方向、
およそ2400万光年の距離にある M63(NGC 5055)は、
美しい渦巻きを持つ大型の渦巻銀河です。

均衡のとれた渦巻きが大輪の花を思わせることから
「ひまわり銀河」という愛称でも呼ばれています。

春の夜空の天頂付近に昇り、
夜空の暗い場所では小口径の望遠鏡でも銀河の
明るい中心部を眼視で捉えることができます。


 



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