『 うさぎの言霊 』 Rabbit's Kotodama 

宇宙の謎、神と悪魔と人とは?

《 序章 》 〈 第九話 〉 主神の天意

2019年01月31日 11時38分16秒 | 小説


     ( 推奨BGM )

 バッハ - 管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068より
    第2曲 G線上のアリア 

  へルベルト・フォン・カラヤン指揮 
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
  デイヴィッド・ベル(オルガン)





 
 
 『 神裁きの三日間 』 に於ける掟の三ヶ条


一、霊(日)の元つ国、日本の日時を基準とし、
  十二月十九日(金 )午前七時までに、主神は全人類に対し、
  正神軍か邪神軍、どちらの味方に付くか否かを問う。

  その後、二十二日(月) 午前七時までの三日間に於いて、
  主神は封印していた力を、特別平等に正神と邪神に与えるものとする。


、正神に付く者は、明日の午前七時までに神示受けした聖者と共に
「 神の光玉 」( 祈りの聖域 ) に入り、その後の三日間に於いて、今までの転生中に生じた、人類と個人のあらゆる罪穢をお詫びし続ける事。
並びに、それでも生かされていることへの感謝をする事。

、期間中は断食とする。因って食物の持ち込み不可。
水のみ、一人ニリットルまで持ち込み可。
祈りに不必要な物の持ち込みは厳しく制限する。
服装は自由だが清楚なもので、男女共過度の露出は厳禁。
ペットの入場不可。

、神力により期間中の睡眠、排泄の生理現象は起きない。

ただし体力が落ち死に至るも、魂はその場で祈り続けることが出来る。

、場内の者は一致団結協力し合い、周りの者に対し常に気を配り、徹底した利他愛を施すこと。

イツ、明日の午前七時に遅れた者や、それ以降すでに入場した者が退場した場合、また 「 神の光玉 」 に入るに相応しくない者は入場出来ない。
加えて場内にすでにいる部外者は追放する。

、三日間生死に係わらず、祈りきり魂の周波数帯が、5,1次元以上に達した者は、地球内部世界 アガルタへ 、そのレベルまで達しない者は、故郷の星への帰還を許す。


二、邪神に付く者の処分は三日間保留とするが、
  二十二日の月曜日、午前七時を過ぎれば地獄の星である
  火星と木星へ強制的に転生を行う。
  その他の魂は宇宙刑務所か地獄の業火に投げ落とすものとする。

  地獄の業火に焼かれる期間は、その者の罪穢に比例し、
  数百年かそれ以上となる。その後、宇宙の霊質に還る。
  これが 「 裁きの死 」 である。


三、聖者の条件


 ヒ、未婚者は、男性は童貞、女性は貞操を厳守していること。

 フ、信仰を良く理解し、祈りと実践を怠らない者。

 ミ、過酷な三日間に耐えうる不屈の精神力・統率力と体力を持ち、
   合わせて深く広く強い愛情を持つ者。

 ヨ、魂の悪徳が少なく善徳の割合が多い者。
   加えて全体が大きく強く美しく輝いていること。

イツ、聖者の証として、額と右掌に十字の痣を与える。
   補佐役には右掌のみの痣となる。

 ム、聖者には御使いの神との交信 ( テレパシー ) に加え、
   神の光玉内の人との交信も可能とするが、
   魂がある程度綺麗で且つ邪念邪欲の少ない者に限られる。




我は汝等が大元の親神、創造主、主神である。

我が神の子人よ、どちらの道を選ぶにせよ険しく厳しいものとなるが、
中間の道、逃げ道は何処にも無い。迷わず恐れず正神側に付くのだ。

我が子である以上、どのような魂でもかわいいと想うのは神も人も同じ事。
地獄の星への転生や宇宙刑務所への収監、裁きの死を与えるのは忍びない。

 我は、我が子の愛を信じる。迷うこと勿れ。
 




 といった内容です。

これらの事柄を神議り終了後、世界中の選ばれし聖者に、割り当てられた
御使いの神より神示として降ろし、マスコミやインターネットなどを通して、出来るだけ多くの人に知らしめるのだそうです。

 この恐るべき内容を果たしてどれ程の人が信用して、
 命懸けの祈りの輪に加わるのか?

十和田湖での奇跡と龍神の出現を目の当たりにしているとは言え、
余りに過酷な三日間でありますので、何とも言えないと思います。

勿論、少なからずの人は待ってましたと言わんばかりに、
張り切って望まれるでしょう。

ただ、大抵はしょうがなく皆行くから、火炙りにされるのが怖いからとか、
そんな類になるでしょう。

そして無神論者、唯物主義者の皆さんは信じないを通すのか、
それとも世の中の動きを見てから方向性を決めるのか?

更に、悪魔信仰、サタニストの連中はどう動くのか?
これまた待ってましたと邪神に加担し、正神に抵抗するのか?

何しろ現代人は、邪欲や悪心より良心が勝る人が極僅かである事は、
世間を冷静に見ていれば誰でも分かる筈です。

 あなたは如何でしょうか?

我等人類は既に邪神の手中にあり、意のままに操られているのです。
それは欲心を利用しているからなのです。

この状況下では、正神軍は不利と言えます。
私は勿論、邪神の仲間になるなど御免被りますがね ・・・

いずれにしても、人類は大変な局面を迎えました。
いわゆる 「正邪の戦い」 となる訳ですが、
それはまた個人の心の中、更にその奥の魂が綺麗なのか否か、
邪欲と正欲、善と悪の割合が問われる事になるという、
個人の 「正邪の戦い」 でもあります。

そこまで深く物事を考えなかった人は、
逃げたくて仕方ないでしょう。

 ただ、道は二つに一つであります。
 しかも早急に決断する必要があります。

何しろ、「神の光玉」 までの交通手段や移動時間、
準備の為の時間がどれ程掛かるか分かりません。
判断を誤れば時間内に到着出来ません。

 遅刻者には地獄が待っています。

これは家族間でも意見が分かれるでしょう。
故に決断力と行動力が問われる事になります。

我々人類は今まで、あまりに好き勝手な生き方をして来ました。
自滅する前に親である神は、我が子を救う為の手段として
最期に大きな試練を与える。

 そこにお詫びと感謝と難行苦行があって然るべきでしょう。

気になるのは 、

「主神は封印していた力を、特別平等に正神と邪神に与えるものとする。」


という記述についてですが、何か、かなり意味深です。
邪神にまで封印していた力を与えるというのは、いったい・・・?


 あっ、そろそろ神議りは終了するようです。




         (推奨BGM)

  べドルジハ・スメタナ作曲 /  交響詩《モルダウ》 

  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団   







  大黒天様が締めのお言葉を述べられるようです。   


《 さて、お集まりの皆様方、長時間真にありがとうございました。
 皆様方の御協力により、実に有意義な神議りとなりました。

それぞれはこの後、御自分の持ち場に着き、
万全の御準備をなされて頂きたいと存じます。

いよいよ、明日から「神裁きの三日間」が始まります。
幾億万年の永きに亘る主神の御経綸が、今正に大詰めを迎えました。

この三日間、神の霊と火の洗礼を以って、あらゆる邪気をミソギハラい、
抵抗勢力である邪神邪霊どもを拘束断罪し、
ミロクの世である神十字文明,そしてシリウス文明を築く礎と成すのです。

そして三日後、歓喜の歌と共に、
宇宙の偉大なる大芸術家、大神学者にして
万物万生の創造主そして大いなる天意アイの光の源である、
主神様をこの地上にお迎えするのであります!》


《《《  おおおおおおおおおお~~~!!!! 》》》


  大黒天様は、力強い言霊で抑揚を付け、
  時に拳を握り締め天上界の神々に訴え掛けられました。

 神々は、その訴えに大歓声でお答えになり、
 会場は一気に愛の神気の充満界と成り、
 中には感極まり号泣され、体を震わせ咽び泣く方もおられました。

  私はと言えば、あまりの神気に危うく気絶しそうになりました。

 その神気という物は、目には見えない「 愛の光の風 」
 とも言うべき波動であると思います。例えようも無く心地良いものです。
 ただ、邪気の強い者には苦痛となるでしょう。


《 皆様ありがとうございます。
 では景気付けに例のシュプレヒコールと行きましょう。

  皆様、御起立をお願い致します・・・

  我等、正神軍と神の子人、
  そして主神様の大勝利を御祈念致しまして、

エイエイオー! エイエイオー! エイエイオー!・・・ 》


 幾度となく繰り返されるシュプレヒコール。

凄まじい言霊の大波調の響きが、光の波紋が怒涛の如く押し寄せ、
共鳴し合うとてつもない一体感。
音霊に数霊に言霊、そして色霊の波の渦。

あらゆる光の粒子が全身全霊を貫き、体全体から沸き起こる神気の波動。
漲る気力と闘志。この神気の中には一切の邪気はありません。

花木の梅や桜、その他の花々は自ら花弁を散らし、
それらが風に乗り空中を流れ、光に煌く虹色の風となったのです。

大霊宮中央に流れる渓流には、その鮮やかな花びらが無数に落ちて流れ、
水の精霊が纏う羽衣と化しています。

  水中からは、美しき川魚達が飛び跳ね、
   その度に水色の真珠と花びらが一緒に舞い上がり、
   それぞれが美しさを競い合っているようです。

  昆虫や色とりどりの野鳥たちも、呼応して大編隊を組み、
  あちこちで飛び交っています。

 中には白鳥や丹頂鶴もいます。

孔雀や鷲や鷹までも ・・・
その鳴き声が次第に歌に聞こえて来る!・・・

ははは、なるほど、さっきの精霊達が小さなタクトを持って、
それぞれ指揮しているのだ。

 あっ、タクトって指揮棒のことです。

 ・・・ ええっ? その精霊達を更に指揮している天使がおられます。
  それは私のお隣におられるミカエル様だったのです。

  何時の間に ・・・

  私は浮遊議席の机の上で周りに気を取られ気付かなかったのです。
 おかしな話ですね。

それにしても、鳥と虫の声に草木と風、それと川のせせらぎ。
音霊による生命が奏でるシンフォニーとは ・・・

誰も知らない想像出来ない神々の交響楽。
この美しい旋律は、神の愛と光の波動で紡がれているのです。

あれっ? 時折、頭上から耳にした事の無い、
美しい鳥の鳴き声がしていますが、もしかすると ・・・

 そう、それは鳳凰の鳴き声だったのです。
  七色のオーラを纏った輝く翼を大きく広げ、


クオ~~ン、クウオォ~~~ン ・・・・・・



   という、美しき波調の響きが ・・・

  その愛の響きは、白鳥でもない、丹頂鶴でもない、
 もっと華麗なる響きなのです。

そうか、これはきっと主神様が、
最奥という神界で神々の楽団を指揮されているに違いない。

するとミカエル様が、ニコリと私に微笑み掛けられました。

・・・ 言霊すら、もう要りませんね。

感動の嗚咽で溢れ出る涙は、枯れることなく流れ続けます。
いつまでも、いつまでも・・・

この空間には、愛と光の波動しか存在しません。
正に極楽浄土であり、エデンの園 ・ 天国そのものと言えます。
 地上も早くこうなってほしいものです。

  否、一人一人が立ち上がり、
  不屈の精神を以って成さねばならないのです。

  神と人が一体となって・・・   

  この光景、邪神邪霊が忌み嫌う訳です。
 奴等には苦痛 ・ 激痛しか感じられないでしょう。

「 綺麗事ばかり言ってもこの世じゃ通用しないよ。」


等と言う人間も同じ事。そういった思想は、
綺麗事を行いたくない人間の言い訳に過ぎません。

これからの世は、肉体・心・想念・魂、全て綺麗に保ちつつ、
更に向上させて行くという心念と実践力がないと、
正神には通じなくなります。

だからこそ、堕落と邪欲に溺れる邪神軍団は、
正神軍団に対し徹底抗戦を挑んでいる訳です。

 全く愚かな事です。 

 ところで、あなたはどちらに味方なされるので ・・・?


《 皆様、真にありがとうございました。

この強力な一体感があれば、
我等が困難な目的も成就されると断言致します。

 皆様、失敗は許されません。

全ての邪神邪霊、神の子人を救うという気構えを、
お忘れ無き様くれぐれもお願いを申し上げます。

 では、これにて神議りを終了し解散と致します。

皆様の御武運と、
主神様の大愛なる御守護お導きが有らん事を、
 深く御祈念申し上げます。》


 その後、大黒天様は頭上の鳳凰に向かい、終了お参りをされました。
 次に、司会の神流様が現れ終了の宣言をなされました。


《 以上を持ちまして、神議りを終了させて頂きます。
        真にありがとうございました。》


  すると、あっという間に内壁の議席におられた神々の御姿は、
  忽然と消えておりました。

   神が動かれる時は、間髪を入れずという事なのですね。

  但し、あの鳳凰は全く動く気配は御座いません。
  このまま、戦況を見守るということなのでしょう。

   それにしても場内は、がらんどう ・・・

  残ったのは、雛壇議長席の大神様とミカエル様はじめ、
  三人の大天使の皆様と、うさぎの私のみ。

    私は ・・・ どうしよう?


《 ミカエルよ、大義であったな。

 それから、ガブリエル、ウリエルにラファエル。
 汝等の元々のみ役には穴が開く、それぞれの部下に後任を任命し、
 しっかり指導しておくのじゃ、まあ、言うまでもないが念の為じゃ。》


《《《 は、仰せのままに ・・・ 》》》


《 うむ、ところで信造よ、これよりこの場は正神軍の作戦司令部となる。
 その為、我々は此処に残る。
 お前は地上に降り、与えられた使命を果たすのじゃ。

  お前も、良くがんばっておる。だが、これからが本番じゃあ。
  心して掛かれよ。

 ああ、それとじゃな、叔父上殿とスミレ御嬢様に、
 会議は滞りなく終了した旨を伝えてくれ、

  では、また合おうぞ。》


   と、にこやかに仰せになりました。


「 はい、有り難いお言葉を賜り、恐縮に存知ます。
 偉大なる大神の皆様はじめ、ミカエル様、大天使の皆様、
 大変お世話になりました。

 私、皆様方の御武運を祈りつつ、
 全身全霊で己の使命を遂行致します。」


   私がそう申しますと、ミカエル様からお言葉を賜りました。


《 うむ、汝の気遣い感謝するぞ。
  では、地上へは私が送ろう。

   そして、ある一家のイメージを与えるから、そこに行くのだ。
  よいな、ではひとまずは、さらばだ。》


    「 はい、仰せのままに致します。」


  ああ、叔父上殿と、スミレお嬢様って、またお会いできるんだ ・・・
  おっ、恐れ多いな ぁ、こりゃあ ・・・

   それに、ある一家のイメージか ・・・ ?

     ふう~~ん ・・・





さて、「 神裁きの三日間 」 に於ける掟の三ヶ条、ですが
随分、気を使いました。

こんな、創造主からの通達みたいな文面を書こうとは、
いくら小説とは言っても有り得ません!
私のこの先、永遠の人生の中でも、これきりでしょうね。

ただ、私の神心を慮る想像力を可能な限り絞りだしたのは確かです。
果たして創造主は、多くの神々は、更に読者の皆さんは、
どう思われるのか?

こういう場合、神様に対し御無礼がございましたらお許し下さい。
修正や削除部分があれば教えて下さいと申し上げ、
修正や削除をすれば大丈夫です。
その為に、ベンジュラムテストを行っているのです。

ただ、しばらくは面倒で文面を一括して行っていました。
すると仕事で足や頭をぶつけたりしました。

これは目上の先祖や神様に対しての御無礼が何かあると思い、
何故そうなるのか思案にくれていましたが、神様に深くお詫び申し上げ、
一区切りの文章ごとのテストに切り替えたのです。
そうでなければ神様との共同作業になりません。

私たち人間はどのような時も、先祖や神と常に一つである、
という意識を持たなければなりません。
そのことを忘れ、自分本位で先祖や神を蔑ろにした行動を取った時に、
お叱りを受けることになります。

それがミソギハラヒや戒告といった形になるのです。
それは誰しも肝に銘じなければならないところです。

テストは、他にキネシオロジーやオーリングという手法があります。
是非お調べになってください。

参考になる動画はこちら・・・


さてさて、この後、凄まじい修羅場を目の当たりにするでしょう。
あなたは果たして正気でいられるものか?

 私は無理です。

さようなら ・・・・
もう、お会い出来ないかもしれません。

主人公みたいな、うさぎが絶命する瞬間から目を背けないでください。
それと、十二神将の最後も ・・・

 全く、悲しいことです ・・・
 では、本当にさようなら ・・・



   また会う日まで ・・・

 

 

 

 



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