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癒さぬ傷口が 栄光への入口

『ギルティ 悪魔と契約した女』[火22] 第8話

2010-12-01 | テレビ。
はい、こちらもまた第1話以来レビューをサボってましたがちゃんと見てますよ。
このまま引っ張ってダレないかを第1話時点では心配していたんですが、ダレることなく面白く見ています。
菅野美穂の、心境が少しずつ変わっていっている様子が、「芽衣子自身が自分の変化に戸惑っている」という部分も含めてとても繊細に演じられてて引っ張り込まれます。

第8話

それにしても溝口役の金井勇太ってすごいですね。
ほんっとにマジでむかつくし怖い(役者を褒めるという意味で)。
フィクションの中だから気軽に言っちゃうけど、とっとと、しかもものすごく苦しむやり方で殺せと思って見てました。

視聴者が「こいつ生かしておけねー、殺しちゃえ」という気分になるくらい酷いキャラクター造形をしておいて、
「それでも(こんなヤツでも)殺しちゃいけない」と持ってくあたりがなんか上手い。

ここまでの展開で判ってきたことは、
芽衣子は単に自分が冤罪に陥れられたことだけを怨んで復讐しているわけではないということ。
堂島の記事がきっかけだったんだろうけど、もともと姉を憎んでいたことにされてしまっていたけど、芽衣子は姉のことが大好きだったし姉の家族のことも大切に思っていた。だから『姉の夫と息子を殺し姉を自殺へと追い込んでしまった』それに加担した者に対する復讐だったこと。

芽衣子は(冤罪とはいえ)すでに前科者である自分がこの復讐を実行していってもし捕まったとしてもかまわないくらいのことは考えているかもしれない。
でも刑法で裁かれ課せられた罰とは別の罰が、それが憎い復讐対象であろうと、命を奪う(自殺へ追い込む)ということには課せられるのだということを知ってしまったんだろう。

堂島が「今のあんたはただの犯罪者だよ」と言った。
多分、芽衣子は自分がそうなりつつあることに怯えていた。
「復讐」でごまかしてたけど、自分がしていることはただの人殺し。
自分の復讐とは直接は無関係なのに、真島を救うために芽衣子が手を下してしまったら。芽衣子は自分の罪と向き合わなければならなくなる。

でも、罪の重さを知ってしまったからこそ、
真島に罪を犯させるわけにはいかなかった。


堂島がなんか実は良い人っぽい感じになってきてます。てか、偽悪者なんだね、なんだかんだ言って。
もしかしたら彼が芽衣子の復讐に手を貸していたのは、
三輪が芽衣子のために連続自殺「事件」の罪をかぶろうとしていたように、
芽衣子の家族と人生を滅茶苦茶にしてしまった罪滅ぼしをと考えているのかも。三輪とは真逆の方向だけど。


そろそろクライマックス。悲劇の匂いしかしないけど、どうなるんだろうな。
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