day by day

癒さぬ傷口が 栄光への入口

先週のドラマ[3月第2週]

2009-03-14 | テレビ。

2009/3/8 Sun.

『天地人』
第10回 「二人の養子」


てかいきなり「イケメン」て何事ですか(笑)。
私も便宜上イケメンという言葉はよく使いますが、戦国武将にもイケメンブームとか心底どうでもいいプチ情報はいらんて。
景虎が美男子だったというのは史料に残ってることなんだかよく知りませんが、それと今回の揉め事は全く関係ないでしょうに。
それとも何か?
このドラマでは謙信公は美少年好みでお気に入りの可愛い男の子を2人ばかり養子にしちゃったよという話にしておきたいのか?それならそれで別にかまわんけどさ。

んで、これはええと、

加熱具がでしゃばって余計なことを言ったもんだから景虎の感情がより悪い方に振幅しちゃったぜ、という話なんでしたっけ。



ところで謙信公は意識を失う前に辞世の句を残す暇があったら跡継ぎをどっちにするか明確にしておくべきだったんじゃないんでしょうか。それとも誰かに握りつぶされたんかな?
とにかく健康に不安があるならとっとと家臣を集めて後継者はこっち、とみんなの前で宣言すりゃ良かったんだよね。まったくウッカリさんだなあ。
いや、明確にしておいたところでどうせ揉め事は起こってたと思いますけどね。だって戦国時代だもん。


はー、やっと来週信長公の出番があるよ。信長公の出番がないとなんだかダラダラしてて緊張感ないわ。樋口のパパ上豹変にはちょっとびっくりしたけど。
ところで今回も演出が微妙だった気がしたんですけどもしかしてあの方ですか?(確認してない)

とりあえず葬列を見守る謙信公の霊がこわすぎ(笑)。




2009/3/10 tue.


『トライアングル』

【#10】

うわぁ………。


なんか喋って最期のお別れを言うためだけに瀕死のけが人が意識を取り戻してわりと普通に喋るってないわー。
こういうのって多分その最期のお別れで涙を誘うための場面なんだけど、逆に冷めるんですよね。
突然訪れる凶事に対して人は無力で、いつか話せるだろうと思ったことが伝えられなかったという後悔とかさっきまで話してた相手が突然いなくなる悲しさとかそういうものを表現した方が絶対この話のテーマに合ってるハズよ。

次回最終回なので、ギリギリ先週まで広げ続けた風呂敷を慌てて畳もうとしてるようなんですが風呂敷がでかいうえに数が多いのでおっついてない感じがしてきました。
せっかく11話もあるんだから登場人物の感情の動きを丁寧に描くというのは私は嫌いじゃないんですけども(ミステリーとはいえど感情を丁寧に描くことで生まれる説得力とかもある筈なので)ミステリー部分を無駄に頑張って引っ張ってしまったせいでダレますわな、これ。
京極夏彦くらい長い話だと1クール必要かもと思うけど、普通のミステリーで1クール引っ張るのはしんどいですなぁ。関西テレビは11話のドラマとしては素材を間違えたのかもしれません。

とにかく次回最終回。広げた風呂敷は畳めるのか。
ってゆうか原作小説では畳んでる筈だろうしこれはシリーズ構成の失敗なのかしら。

ところでここに到ってもタイトルの「トライアングル」が何を指してるのか判らないんですがアタシ。



2009/3/13 fri.

『幼獣マメシバ』
【第九話 ちゃんと気持ちを伝えた事が、生きてて一度もなかったのだ。】

タイトル通りなんですが。
ギブミーはクリスと遊びたかっただけなのに煩がって殴ったと聞いて激昂する二郎。
だからギブミーは怯えて、怖いから吼えて吼えて人間を寄せ付けなくなった。

思ってることをそのまま相手に伝えることは本当に難しい。
不器用で、わけわかんない言葉になってても、必死でその怒りとギブミーの気持ちを訴える二郎はなんか、かっこよかったよ。


『歌のおにいさん』

【#08 最終回】

まだ見てないので見たら別途UPします。



2009/3/14 Sat.


『銭ゲバ』
【最終回】

ダイナマイトの導火線に火をつける風太郎。
それを小屋の外から見守る緑。

導火線の火が近づく中、風太郎は白昼夢を見る。

父がトカゲの尻尾切りで退職させられなかったなら。
贅沢な暮らしをしているわけではないけど、ちゃんと暮らしていけて。
給料前にはやっぱりベラの煮付けばっかりになったりもするけど。
お母さんはちゃんと手術を受けることが出来て。

その空想の世界ではみんなが幸せ。

新聞屋のヒロシおにいちゃんも。そのお兄さんの警官も。
やがて大学に進学する頃にはお父さんはマイホームを建てている。お母さんも元気。
合格発表の日に出会った少女は三國茜。
でも、顔に痣もなく足も不自由ではなく、特別裕福なお嬢様でもない。
その姉の緑は、酒好きであけっぴろげで姐御肌の、上品なお嬢様でもなんでもない気のいい女性。
その幼馴染の白川君はやっぱり500万円の時計を無くしても仕方ないで済ませるようなお金持ちではなくて、50万円の時計をやっとの思いで手に入れてすごく大事にしてる普通の青年。
茜と緑の父も、娘の彼氏の登場に戸惑う普通のお父さん。
伊豆屋の家族はビストロをやっていて、特別貧しいでもなく常連の風太郎とも仲良し。
風太郎と茜は時々ケンカなんかもしながら、やがて結婚し、子どもをもうける。
風太郎の両親と茜の父、緑に見守られて誕生を祝福される小さな命。
仕事に愚痴を言ったりしながらも、そうして過ぎてゆく日々。

すごく金持ちなんかにならなくたってよかった。
あんな風な幸せがほんとは欲しかった。

近づく導火線の火を見つめながら。
何もかも取り返しがつかない、もう絶対に叶わない夢だと──そして宛ての無い幸せを得るためにあるいは金に復讐するために犯してきた罪をも。ひとつひとつ確認する風太郎。
それはなんて哀しい死への回顧なんだろう。

風太郎が犯してきたのは許されない罪。
ただ本当に金に裏切られたことの無い人間が「金じゃないよ心だよ」だなんて訳知り顔で言ってもそれはただの偽善的な理想論に聞こえるかもしれない。
それでも。
「金じゃないよ心だよ」「愛だよ」と言える瞬間があること。それが「幸せ」ってことなのかもしれない。
でもそれは一人ひとりの心の中で見つけなければならない答えなんだろう。


なんとなく言いたいことはいっぱいあった気がするんだけど。
緑にちゃんと最後まで見届けさせたり、風太郎がそれでも死の瞬間の前には恐怖で大騒ぎしたり…
最後まで妥協することなくとんがったモノを作ってくれたスタッフに敬意を表します。


ただ最後に風太郎から届いた金で伊豆屋が助かったり。
荻野の妻の手術がうまくいったり。
あのろくでもない父が自分が風太郎に対して犯した罪を噛み締めながら新聞記事の風太郎の写真と酒を酌み交わしていたり。

なんだかああいう場面が仕込んであるとほんの少し救われた気分になりました。
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