いろいろ・黒柴ノア&黒豆柴エレとの日常

楽しいことや色の話なんかをチョットお裾分け。そして愛娘・黒柴ノアと豆柴エレとの暮らしあれこれ。

蝉の羽

2013-08-07 12:58:15 | 色のお話
夏だ!しつこく蝉が鳴く。体調不良の身にはあんまり嬉しくないけれど、彼らは長い時間を土の中で過ごしてやっと短い青春を味わうのね。
さて、いつも不思議に思うのは、蝉の羽が落ちている事。短い蝉としての命を終えたのなら、身体も一緒にあるはず。もちろん、そうやってかさかさになって落ちている蝉もあるのに、羽だけ、というのが結構あるのね。アリなら、羽も持って行くはず。猫とか食べた?あんなもの食べないよねぇ。首を捻りつつ庭を掃く。
蝉の羽という色と言うか襲(かさね)の色目があるのを、いつも参考にしている、福田邦夫さんの「色の名前507」で見つけた。もちろん夏の襲で、表が濃紫(こいむらさき)で、裏が青、青は今で言う緑。私達が目にする蝉にこんな色の種類はないように思うけど、虫は基本嫌いなので、いるのかも。まあ、色目は、平安時代の女性達の長い黒髪には似合ったかもしれない。個人的には、同じ色合いなら、表が薄紫で裏が青色の「棟(あふち)」の方が、夏向きの爽やか系だと思うけど。昔はなぜか夏に濃い色の襲が多いみたい。今ほど暑くなかったから、色を見て暑苦しいっていう感じを受ける事がなかったのかしら。ちょっと羨ましい。さて、現代の私たちは今日も熱中症に気をつけましょうね。