Sound of waves.  日々舞武両道

by 後藤宏美(Hiromi Goto)HiromiEva
カラダ教習所松戸EvaDanceStudio

夢の話 その6

2014-11-17 17:37:35 | Weblog
夢の話
~攻撃は世界を救わない~
その6

ついに先日見た夢のオチがつくゾ。


その前に告知!

わたくし、コラム二ストとしてのキャリアをスタートしました♡

良かったらこちらも楽しんでね。
http://www.bediet.jp/specialist/4/4914

さて、夢の続き
そして最終話…の予定→


基地に戻った私達は、

自分達が重要な真実を見落としていた事を体中で感じて…
全員の心がモヤモヤでいっぱいだった。

そのモヤモヤはあっという間に部屋中に広がって
以前はクリーム色に輝いていた素敵な床も、
金髪美女のブロンドも、全てがチープに燻んでしまった…、

私もなんだかいたたまれない…。

(このブロンドの美人上官に、私は何て報告すればいいのか…)

『宏美、リサーチはどうだったの?』

私「キュアが見つかりました。」(うわぁ、私、またなんてハッタリを!?)

『なんですって?!私の予知夢は、貴女のことだったのね?!』

私「…(まいったな…)そうかも…ね、
ところで、あの鳥籠の鳥はどこへ行ったの?」
←(こちらはその3参照)

『私の鳥よ。…死んだわ。』

私「本当に?」

『ううん…ヤられたの。籠の中で発病したわ。だから外へ放したの。』

私「危ないと思わなかったの?攻撃されたら、貴女だって感染したかもしれないのに?」

『何故だかね…、あのコの目を見たら、まだ大丈夫な気がして…、籠を開けるとね、不思議と攻撃もせずに飛んで行ったわ。
…あのコ、昔はね、口笛一つでなんでも言うことを聞いてくれたわ…。』

(あぁ…!
やっと、私の頭の中で、全ての点と点が線に結ばれた…。)

私「キュアの為に、最後の実験が必要だわ。」

そう言うと、皆に合図して、この要塞の秘密の入り口、

例のキャンピングカーへと向かった。

暗い細い階段を抜け、
床の排水口から這い出ると、

私達は車の前にあったテーブルについた。

相変わらず、この場に不釣り合いな美しい彫刻と質感、
揃いの椅子は取り付けられた金物の飾りのせいで異様に重かった。

私は得意の技
(夢の中でしか出来ないのだけど←当たり前か、手のひらや指を机にめり込ませる遊び)をしてそれを誇らしげに見せびらかしながら

その金髪美女が来るのを待った。

イケメンが言った。
『宏美、上官に言ったこと、本当なの?』

私「…、と思うよ。」

幼い兄妹の妹の方が言った

『宏美、遊んできてもいい?』

私「敷地内ならね、まだ、安全かわからないから。
でも、もしも、病気の生き物に会ったら…ゴニョゴニョ」

小さな声で、耳元で
「決して動かずに、恐れずに、攻撃せずに、コレを押して私を呼んで…」

小さなプリンセスに発信機を渡すと兄妹は元気に駆けて行った。

上官がやって来た。
私は籠をテーブルの中央に置きなおした。

私「呼んで」

『誰を?』

私「貴女の鳥」

『何を言ってるの?冗談じゃない、そんなこと出来ないわ!!!』
彼女の狼狽え様はハンパ無い…怖がっている…より
何か隠している…の???

『こんなに大勢で、防護服も着ないで、リスクだわ。』

私「へぇ、いつもは防護服を着て呼ぶの?」

『そんな、呼んだりなんかしな…』彼女の頬を涙が伝う。
(夢の中はどこまでもドラマチックだった。)

(こいつは実験済みの様だな…まぁいい、…確信に変われば彼女も落ち着くさ。)

私「これは、みんなの為、そして貴女自身の為の実験。1人にはしない」

私は腰の銃から安全装置を外すと、チョイチョイと細工をして、その銃の形を変えて、
左腕の心臓に近い位置に取り付けた。
その銃からケーブルを引き抜くと自分の血管に刺してこう言った。

「ウイルス性の何かが私の身体に進入すれば、6つの弾丸は
自動的に炸裂する。ウイルスの検知に5秒かかる、5秒あれば貴方達、私を撃てるでしょ?
防護服、着てくれる?」

キャンピングカーのベッドサイドには、丁度3着のメンズサイズの防護服がかかっていて、イケメンを含め3人の戦士は生着替えを始めた。笑
(メンズのパンツ姿をよく道場で目撃してしまうので、そのトラウマだったのかも?)

全員の準備が整うと、もう一度彼女に言った。

「貴女の鳥を、呼んでくれる?」

彼女はうなだれたまま頷くと舌を上顎の前歯の後ろに置いて震わせた。
(ザガルートだった。でもまるで小鳥が歌うようで、私は私のダンスの師匠、妖精のようだったあの人を思い出した。)

遠く空の彼方から、何か飛んでくる。

あのコが…。

みるみる近づいてくる。

またもや3人の男はビビリまくりだ。私と女上官は
奴らを守るように前に出ると、彼女はゆっくりと腕を出した。

その鳥…は彼女の腕にとまると…

あちこちは怪我をしているようにも見えたが、
例の…子犬の様なモノ…ほどグロくはなく、
しっかりと鳥の様に見える…というよりは、

鳥にしか見えなかった。

(ゾンビ病は、重度、軽度があるのか??)

『宏美、ありがとう』

「は?え?」

『良くなってるわ、どうしてわかったの?』
(ウソ、マジか?知らなかったし?!)
(っていうか、この上官相当美人なんですけど…←この時まで笑顔を見たことがなかったから、彼女の可愛らしさに気づけていなかった。)

するとそこへ、
例の兄妹が子犬を抱えてやってきた。

『○△□、、、』

興奮気味の二人はフランス語だ。

私「ごめんごめん、英語にして」

『宏美、見て、治ってるよ!』

(治ってる?!…ウソ、これ、ゾンビみたいだったやつ???)

…確かに"元、子犬だったゾンビ"のようなモノは、

今は"皮膚病の子犬"…くらいに見えなくもない…。

しかし抱いて連れて来ちゃうあたり、子供って怖いもの知らずだな…。

私達はその鳥と、
子犬のようになってきたものを丁重にケージに入れて、地下室のラボに運んだ。



それから何日たったのか、何時間経ったのか…

美女が語りかけ続けた例の鷹は(鷹だったのね。)
艶やかな翼を取り戻し始め、

幼い兄妹の愛情と信頼を受けた子犬達は、

"今では子犬にしか見えない"ところまで回復した、

外の世界では感染と回復のバランスが変わりつつある…。

「私達の実験の成果を、世界中に知らせなければ…」

そこへ、ウイルスを開発した科学者と軍のNo.2の訃報が届いた。

その、この夢最大のニュースを受けて私達は基地ジャックに乗り出した!



※あはは、最終話にならなかったね。
ゴメーン。

その7に続く!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする