日中には陽が射しこみだした。

昨日は被災地からの中継で「天候まで味方してくれない」と
嘆きが現実に。低気圧が到達し激しい雨の地域、無情の雨、
土砂災害などに厳重な警戒が必要です。
不順な天候の中、小庭で「ハマギク」が一輪、何時茶花になるのか
楽しみにしていると無い。〝咲きそうな蕾が残ってるから
市内であったボランティア茶会の短冊に合わせて切ったよ。と”
「秋風の 吹き上げに立てる 白菊は 花かあらぬか 浪の寄するか」
本当にこの二・三日は冷たい秋風が吹いていましたね。
代わりに白と紫色の「シュウメイギク・秋明菊」を頂いてきて
玄関に。

今朝小庭に降りると、蒸し暑ささえ覚えるほどだが、
膨らみ出した小菊の蕾に混ざり、一輪のピンク色の花、
枯れたと思っていた『シュウメイギク』でピンク色は
「貴船菊」とも呼ばれる。由来は京都の貴船に野生化した
ものが自生しているのでこの名に。
『貴船菊その名を知りてより親し』 三木朱城

実は菊科ではなくキンポウゲ科、そして花びら(花弁)
ように見えるが萼片で、アネモネと同様に花びらのない
花の代表。英語ではJapanese anemone日本のアネモネと
古くは中国から原種の紅紫色の八重咲きが渡来し、帰化した。
野生種・園芸種ともにに変異が多く不明な点が多い花だが、
江戸時代には長崎の出島からヨーロッパへ紹介されている。
でも白色や一輪咲きの園芸品種は、ヒマラヤ山地を起源の
台湾秋明菊がイギリスで交配されてつくりだされたものと
する説が有力である。
シュウメイギクは、花茎を長くのばして風にそよぐ様は、
可憐さとともに楚々として和のイメージそのもの。
花言葉はいろいろあるが、現在の日本は『忍耐』が似合う。