カメラを片手に

三十三間堂で紅葉と十月桜も

最低気温は5.1℃とやや冷え込み、快晴の朝を迎えた奈良、
10時半

先日「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」展の京都国立博物館
南隣に『蓮華王院 三十三間堂(本坊 妙法院門跡)』があり、
待ち時間を兼ねて駐車場の一角の拝観受付(600円)の普門閣
から入ります。中学以来?ですから50年ぶりかも
 

拝観入り口で靴を脱いで、国宝の「本堂」へ、写真禁止です。
千体観音堂といい、1164年平清盛により寄進後80年で焼失した
が、1266年に再建され京都で二番目に古いお堂です。
入母屋造、本瓦葺き、桁行35間118.2m、梁間5間16.4mです。


一月中旬に、通し矢の行事が行なわれる西側です。


中央の向拝から

御本尊は中央に大きな中尊の座像(334.8cm湛慶82歳の作1254年)と

左右に各500体の等身立像(124体は創建時の平安時代)からなる
「十一面千手千眼観世音」様、あわせて1001体で国宝に指定される。
桧材の寄木造りで、頭上の11の顔と40種の手にて表現されている。
堂内には一段高い所からの拝観できるようにされており、お堂内の
厳かな雰囲気が一段と高まり、圧倒されました。
 

境内のポスターから


堂内に入ると最初が風の袋を抱えられた「風神」様、最後に雲に乗る
太鼓を抱えた「雷神」様、力強く躍動感に溢れる鎌倉期の名品で国宝に。
五穀豊穣をもたらす神で俵屋宗達の「風神雷神図屏風」のモデルとも。
2018年7月に古来の五行説などから基づき配置が入れ替わった。
雷神 風神

観音像の前列と中尊の四方に位置する変化に富む28体の仏像(国宝)は
「観音二十八部衆像」といい、千手観音とその信者を守る神々とされ、
インド起源が多く神秘的な姿です。寄木造りに漆を塗り彩色されている。
毘沙門天王(多聞天) 

毘楼博叉像(広目天)

まだ時間があり、境内を散策すると
朱色の回廊に満開の十月桜が映え、紅葉も
 

  

また「夜泣泉」という看板とお地蔵様と井戸があります。この井戸は
ひとりの堂僧が夢のお告げにより発見された霊泉で、『古今著聞集』に
「いつも冷たく美味しくて飲んでもお腹を痛めることのない極楽井で、
どんなに汲んでも尽きず、くまない時も余ることのない不思議な泉だ」と。

そして夜のしじまに水の湧き出す音が人のすすり泣きに似ていることから
「夜泣泉」といわれるようになり、そばに地蔵尊が祀られるようになった。
地蔵さまの前掛けを持ち帰り、子供の枕にしけば、夜泣きが治ると伝わる。


そして「太閤屏」(重要文化財)という築地塀が残されている。
桃山時代、本瓦葺。豊臣秀吉(太閤)によって東大寺大仏殿を模し
大仏殿方広寺を隣に造営された折に寄進されている。


そしてもう一つ「太閤椿」、加藤清正が献上した大盃と云う品種で
4月には倍ほどの大きな花を咲かせるそうです。蕾も大きかった。
 

拝観者も少なく、ゆっくりと拝観し、暫しの間秋を楽しめました。

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