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医療系治療士の道

3●才で医療系治療士を目指し、早数年。
今年で最終学年を迎え、実習も終了した学生が書く徒然なるブログ

CCA:シャアの野望

2005-11-29 16:51:03 | SF考証
野望シリーズ第5弾!!ついに来ましたシャア総帥!!赤い彗星のシャア、クワトロ・バジーナ、エドワド・マス、キャスバル・レム・ダイクン数々の名前を持つ彼の実際の野望を考えましょう~♪

彼ははっきり言って王子様です。名門ダイクン家の跡取として生を受けそのように育てられたようです。この当たりは現在漫画で連載されていますのでそちらで確認して下さい。

さて彼の野望はザビ家の殲滅だったはずです。シャアであった頃は。それが逆襲のシャア(以下CCA)では地球連邦の滅亡を目指しています。父を殺されたからその仇から凄くでかくなってません?でもその答えはギュネイがクエスに語っています。

「ララァをアムロに取られたから、大佐はこの戦争を始めたんだぞ」

正解です。シャアも今際の際にアムロに語っています。

「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか」

完全にいっちゃってます。実は人類を滅亡の危機に陥れた男は私怨で戦争を初めてます。これは議長やギレンと同じです。ただこの男が彼らと違うのはどこかで自分を止めてくれる男が現れることを期待していた節が感じられます。当然その男とは生涯最大のライバルアムロ・レイや最も信頼に足る連邦軍軍人ブライト・ノアだったでしょう。

まず、サイコフレームの情報を無償で提供していることが最大の理由です。自分が戦場に出るパイロットでもあるためにどこかでアムロに止めて欲しい、殺して欲しいと思っていたでしょう。

ではシャアは以下にしてネオジオン総帥になり得たのでしょうか?まさか
「自分の想い人を殺されたアムロに復讐するから、戦争をはじめる」
とは口が裂けても言えんでしょう。当然演説で言っている様に「私は、人類が今後、絶対に戦争を繰り返さないようにすべきだと確信したのである。」だから戦争をはじめた・・・。ハイそうです。議長と同じこと(議長が同じこと)言ってます。

これは甘美な響きの言葉です。「戦争を起こさないために、戦争をする」矛盾を抱えながらもこれほどの言葉はすばらしい大義です。これは戦争で疲弊していたスペースノイドの士気を挙げるでしょう。それも言ったのはキャスバル・ダイクン。効果は抜群です。かくしてシャアは急速に台頭し僅かな期間で総帥になったと思われます。

しかしながらシャアの目的も手段も変わりません。ここがハマーンと違うところです。

結局のところ目的はアムロを超えるだけだった

その為に大義名分を使うものの目的は一つ。するとどうでしょうシャアは戦後のことは考えていたのでしょうか?戦争を開始する側には明確な戦後のプランなくして行うことは不可能です。それ無しでは兵は付いてきても幹部は付いてきません。そう幹部にも明確な餌が必要です。おそらく自分は政治には介入しない。後は好き勝手やってくれと言ったのではないでしょうか?彼の頭の中にはアムロへの私怨だけ、それも出来れば止めて欲しいと思っている。戦後など自分には関係ないものだったのかもしれません。

ここでもギレンや議長とも違う・・・じゃあ彼はどういうタイプだったのか・・・自己破滅型です。自分で自殺したい、他人は巻き込もうとは積極的にはしてませんが、目的の為に手段は選ばない非情さがあります。

つまり彼は全くの正常です。非情さを除けば。しかし決定的にマザコンであっただけ。いない母の幻影だけを追いかけた悲しい男だった。そして彼の不幸は王子さまであったこと。王子様であったが為に他者に求められるものが大きすぎただけだったと・・・そうシャアこそ

「坊やだからさ」だったのです。

ΖΖ:ハマーン・カーンの野望

2005-11-28 16:40:32 | SF考証
野望シリーズ第四弾!!今回はハマーン・カーン様!!アクシズとネオジオンの摂政です。

ハマーン・・・当時19歳か20歳。若い!!どう見ても考え方もいう事も30後半から40歳代でしょう。これは1年戦争時のキシリアも同様です。彼女は確か24歳。そんな馬鹿な~!!見た目も40代じゃねーか!!

ジオンの若い女性は苦労が多いようです!(断言)

彼女がアクシズの摂政になった経緯は現在漫画で描かれているようなのですが、取り敢えずお父上がアクシズの実質上の幹部だった事に起因し、シャアが推挙したことが大きかったみたいです。

では彼女が何故地球圏に舞い戻り戦争をおっぱじめたかというと・・・

シャアに会いたかったかっただけ!!

それ以外絶対ありません。建前はいろいろあるでしょうが、最大の理由はシャアに会いたかっただけ!!でも一人で来るのは心細かったのでアクシズでやってきただけです。もちろん自分が実質アクシズの運営をしている以上単身でシャアに会いに行くこともできません。もし彼女が単身でアクシズから地球圏に戻ってきていたら、ギレン派、キシリア派、ドズル派の内部抗争が間違いなく起こっていて軍人以外もその内紛に巻き込まれるでしょう。そんなことはできません。責任感の強い彼女と単なる少女趣味の彼女は葛藤しある意味精神に異常をきたしていた可能性を指摘します。冷静な判断を下せなかった彼女はアクシズの移動を開始しちゃいます。

アクシズの戦力をもって地球連邦を殲滅し、スペースノイドの世界を作ろうと!!

凄いです。自分の問題をスペースノイドの大義名分に変えてしまいました。が大義名分を掲げてしまった以上地球に行きたい手段が目的に変わってしまいました。しかも摂政である彼女にそれ以上の我侭は許されません。ザビ家再建など考えてないのにそれをするためロボットに彼女を変えてしまいました。

彼女はフロイトの言うところの防衛機制の合理化とが働いたと思います。いや代理かもしれません。あるいは昇華・・・様々に複雑に働き彼女を持たせていただけです。

彼女はある意味、先の議長、ギレン、シロッコとは違います。破滅思考もありません。普通の発達をし発達学上も問題はないと思われます。つまり年齢相応の少女に周囲が過大な期待をし潰れただけです。ですから彼女に悪意が感じられることが少ないのです。

彼女の野望の根源も責任もシャアにあると言えるでしょう

シャアが女性に対してはっきりしなかった。それに巻き込まれて戦争を起こした少女。それがハマーンの正体だったのではないでしょうか

Ζ:パプティマス・シロッコの野望

2005-11-25 16:18:44 | SF考証
野望シリーズ第三弾!!Ζのパプティマス・シロッコの野望編です。Ζでも何をしたかったか全く不明と言うこの人の野望について考えましょう。

やはりこの人も私怨なのでしょうか?いやいやこの人の動機は違いますね。明らかに懐古主義に基づくものでしょう。なんやかんやいいながら古代のシャーマニズムに基づく政治を画策していた時代錯誤な人間でしょう。

さてこの人が望んでいたものは何なのでしょうか?それはシロッコが言っていた「次の時代は君たちのような優秀な女性が支配すべき」が物語るように

女性による女性のための政治

なのでしょう。言わば男性社会の否定です。何故男性である彼がそれを望んだのか?自らを否定することにはならないでしょうか?いいえ!!彼はシャーマニズム政治の中で自らが神になることを望んだ実務は現実思考の野望は理想思考の支離滅裂な人間です。では誰をシャーマンに選びたかったのでしょうか?候補は以下の人間。
1.レコア
2.サラ
3.ハマーン
さて常識ではサラかレコアとなるのではないかと思われます。最も自分の言う事を忠実に聞く人間だからです。勿論タイプはそれぞれ違います。サラはパプティマスを心酔していますし、レコアは自分を偽ろうとしてパプティマスに心酔しようとしている。これほど操りやすい人間はいません。でも私はハマーンだと睨んでいます。これも説としては有力だと思います。シロッコはサラ、レコアにシャーマンの候補生の証としてMSを与えています。ボリノーク・サマーンとパラス・アテネです。でも敵対勢力のハマーンにはMSを与えることすら出来ませんが・・・実は存在するのです。シロッコ製MSハマーン専用機が。その名をタイタニア!!ジ・Oの後継機とも言える機体が。するとハマーンを巫女としてそれに使える左右の侍従のサラ、レコアという姿が浮かびます。この三人を中心に神託政治を行う。そして自らはその頂点たる神になる。

さてここでシロッコがハマーンと共闘する様子がなかったと思われます。しかしシロッコには倒すべき敵の順番が見えていたと思います。まず第1に叩く敵は男性社会の象徴とも言える『ティターンズ』。なぜティターンズが男性社会の象徴かというとあくまで旧世界の異物ということで最も先に排除すべきものでした。それはまんまと成功します。ティターンズ幹部を上手く排除(暗殺)に成功し自らがティターンズの実権を握ります。次は自分の理想と違う『エゥーゴ』。そしてこれを倒せばハマーンの『アクシズ』と手を組みやすいと考えたのでしょう。いやむしろ自分の理想を現実するにはアースノイドとスペースノイドの協力が不可欠。ティターンズ=連邦軍と手を結ばせる必要があったと考えます。その手も考えていたでしょう。簡単です。ミネバ・ザビを目に見える神に据えてやればハマーンにNoは言えない状況にあると考えていたと思われるからです。おそらくシロッコはハマーンの野望の根底に流れるものをよく理解していたと思われます。ですから組みやすい相手と睨んだが故に直接戦わず、後でどうとでもなる存在と思ったのでしょう。だから共闘も敵対も選ばなかったと思われます。つまりシロッコからすればハマーンは

操りやすいガキの一人

だったに違いありません。

さてここでシロッコ自身をもう一度考えましょう。彼は実務現実主義的な思考理想主義的な人間です。つまりやることは現実思考だけど理想が高い人間です。ただその理想が

自己中心的

これも発達学上、発達課題の獲得が上手く出来なかった人間でしょう。ギレンや議長同様です。自分の思いどおりにならない世界ならば壊してしまえです。やはり世界を支配しようなどと考える人間はやはり発達上問題があるようです。

ファースト:ギレンの野望

2005-11-24 14:23:36 | SF考証
ガンダムで真っ先に野望で連想するのはこの人ではないでしょうか?これはゲームのタイトルとしても有名です。今回はこの人の野望に付いて考えていきましょう。

この人の野望とは何だったのでしょう?ギルバート・デュランダル議長と違うのでしょうか?私は本質的には同じだったと考えます。つまり人類の滅亡です。但し議長とやや違うのは再生を含んだ事が大きな違いだったと思われます。

ギレン・ザビはIQ240の超天才として描かれています。これほどの天才がどの程度のものなのか考えねばなりません。現在IQの測定上限は160と言われます。でも実際にはそれ以上のIQが測ることが可能なようです。例えば

J・F・ケネディ(アメリカ元大統領) 119
東大生の平均 120
ガリレオ 125
マドンナ 140
レジー・ジャクソン(アメリカ大リーガー)160
シュワルツコフ司令官 170
アインシュタイン 173
ゲーテ 185
シャロン・ストーン(アメリカ女優) 200
大前研一 216
マリリン・ボス・サヴァント228(著述業世界最高)

架空世界のIQチャンピオンは私の記憶の中では
仮面ライダー本郷猛 600以上

もう超人の域であるww

しかしIQというものが本当に賢さを現すのだろうか。上の面々を見ると一見して天才ばかり。実は一応の目安にはなるが、現さないと言う意見もある。と言うのも

IQ(知能指数)=精神年齢÷実際の年齢×100
だからだ。頭の良さをしめす物は何もない。ただ精神年齢を測るのに知力を試しているが・・・

ではギレン・ザビの精神年齢は幾つだったのだろうか?1年戦争時ギレンのお年は35歳らしい。すると求められる精神年齢は84歳。既に老生の年代である。彼自身、世界に絶望を覚えていても不思議ではないと思われる。彼のモデルであるアドルフ・ヒットラーはIQ150これまた天才である。彼も破滅型思考だったと言われる。

実際彼の作戦は人類滅亡を狙っているように見える。G3による毒ガス作戦、コロニー落としで人類は人口の1/3を失う。そしてそのメインは連邦国民である。これはとても人類を滅亡させるのが目的としか思えなかった。

但し、ここからが彼と議長の違うところである。これ以降ギレンはコロニー落しをしていない。本気で人類滅亡を目指すなら地球を潰す気でコロニー落しを続ければよかった。戦争当初に放棄されたテキサスコロニーのような無人のコロニーがあったにも関わらずそれを行っていない。ゲームでは第2次ブリティッシュ作戦が提案されているがTVでは実行されていないところを見ると完全滅亡は狙っていないようにも見える。但し、連邦もコロニー落しを阻止する防衛策を講じていた可能性もあります。勿論南極条約という足枷もあったでしょうが・・・

では何故彼は人類滅亡の野望を抱いたか・・・当然ですが、彼はスペースノイドおそらく連邦政府に就職しようとして拒否されたのではないかと考えます。いや、したはしたが、スペースノイドのために能力に見合った職に就けなかったと考えます。それを怨みに思い戦争を計画・・・

そう、ギレンと議長に共通するものそれは私怨です!!

おそらく頭のいいと言われる人ほど自分の思いどおりにならないと怨みが強くなるのではないかと思われます。ヒットラーも当初画家か建築家を目指す青年だったようですが、それに敗れて政治家に・・・。すると・・・IQの精神年齢とは何なのでしょうか?優れたIQの人にこれほどの幼稚性はなんでしょうか?思いどおりにならないと全てを壊すのは幼児性の象徴とも言えます。

つまり頭がいい人ほど幼稚性も高くなると言えないでしょうか?これは人間発達学において勉強のしすぎで発達段階で獲得すべき発達課題の獲得が出来なかったと言えると思えます。

故に野望とは発達課題の獲得が出来なかった人間の産物とも言えるのではないでしょうか?

種死:ギルバート・デュランダルの野望

2005-11-22 02:01:07 | SF考証
調子にのってSF考証シリーズ第2弾!!今回は『機動戦士ガンダムSEED Destiny』のギルバート・デュランダルの動きに付いて考えて行きましょう。今回はSF考証って感じじゃなく、『記紀の真贋』シリーズのような考察っぽいものですが・・・・

まず『機動戦士ガンダムSEED Destiny』について・・・説明しません。なんせ全部は見てません(オィ)しかし各所でギルバート・デュランダル議長(以下議長)の動きはご都合主義!!と断罪されて居ました。私には何故ご都合主義かわかりませんでした。と言うのも想像力や脳内補完ができれば議長の動きや考えは結構予測でき、異常に有能な指導者であったと思えます。ここで重要なのは指導者であって政治家ではなかったことですね。

さて彼はどんなことをしたのでしょう?
1.停戦条約を破って新型MSの開発
2.ユニウス7の落下テロの教唆その後の戦争への突入のシナリオ書き
3.ラクス・クライン暗殺未遂事件首謀者
4.ロゴスの存在の暴露
5.アークエンジェル撃墜命令
6.偽ラクス・クラインの擁立
7.ディスティニープランの実施未遂
8.大量破壊兵器の複数回使用


おぉ!!結構悪人!!極悪人!!

でも凄く有能だと思いません?思わない?フム・・・では説明しましょう。まずこの人前作種の時は一切映像に出ていないのに突如種死で議長として登場しています。これはすでにパトリック・ザラ前議長時代から綿密な根回しがあり彼の死後、前大戦終了後台頭してきたと思われます。当然彼の野望とも言えるディスティニープランの為に。そもそも絶対にこのプランを実行するためにパトリック・ザラ前議長を確実に葬るために既に陰謀が働いていたとも見れます。それはS前作種最終回の時ヤキン・ドゥーエ攻略戦に見れます。何故ヤキンは自爆したのか?誰が自爆装置を設置したのか?設置した実行犯はラウ・ル・クルーゼ。当然首謀者は議長!!何故かというとザラ前議長は勝つ気満々。死ぬことなど考えてないのでこの人が自爆スイッチを設置したとは考えられません。するとザラ前議長が邪魔な人間が怪しくなります。すると議長が疑われます。連合と共倒れしてくれれば自分が変わって議長のポストにつけます。そのための根回しはバッチリです。かくして議長は議長になります。そして虎視眈眈と前大戦で達成できなかった人類の滅亡のためのプランを修正しながらより確実にするために用意します。

そうそう議長の真の目的はディスティニープランの実行ではなく人類の滅亡です!!


彼は有能な事には違いありません。遺伝子操作の第一人者にしてプラント最高評議会議長。しかもその戦略に無駄がない。

先ず、MSの開発ですが・・・所詮停戦です。終戦に至らない以上戦力を蓄えるのは当然です。でもわざわざ新型MSを連合に奪われるために情報を流しています。何故?それは新型軍艦を動かす口実です。しかもご丁寧にオーブ代表を招いて自分の正当性をちゃっかりアピールしています。しかも新型戦艦を動かし、丁度ユニウス7が落下するタイミングにあわせています。この3つを同時に出来るタイミングをしっかり取っていたのは間違いなく彼です。しかもユニウス7が落下させているのをザフトのMSというのをちゃっかりネオに見せて連合から開戦させるように仕向けています。これにもちゃんと理由があります。出来るだけ戦争を拡大しロゴスを引っ張り出し、徹底的に人口を間引く必要があるからです。なんで間引く必要があったかは後述します。しかもユニウス7落下を出来うる形で阻止しプラントとして最大限の努力をしたと、プラントと地球各国市民にアピールしておきます。がザフトのMSがユニウス7落下に絡んでいたことをバレと市民によるザフト排斥機運が高まり絶対に開戦すると読んでいたと思われます。そのため最初の核攻撃を未然に防いでいます。これは議長の情報力の勝ちでしょう。自ら都合のいい情報だけを流し、秘密は守る。その上で敵の機密はちゃっかり手に入れている。その後もロゴスのボスがどう動くか、どう動いていたか予想していたと考えます。戦争がある程度始まると仕方ないという戦いから、積極的に悪を討つ戦いにしてしまいます。これは後々ディスティニープランの実施のための布石です。

しかし議長にも不確定要素がありました。そう種、種死の主人公(シンちゃんは主人公から引きずり下ろされました)の大天使の皆さん(以下AA)の動きです。政治的な力はラクス、そして軍事力はキラ、この2人が自分の計画に反対すれば議長の野望はパァです。消しにかかなければなりません。野望を絶対とするために。

が・・・悉く失敗します。が、最強のコーディネーターの動きを一時的は止めることには成功しています。

ではカリスマ暗殺に失敗したならば新たなカリスマを作ればいい。議長はミーアをラクスに仕立て上げます。これで一応はプラントの国内向けには戦争を続ける基盤を手に入れています。これも戦争が開始される以前から用意していたことでしょう。兵の士気を上げ、議会の親クライン派(クライン派ではなく)を懐柔する。

さて彼は大量破壊兵器を結構ガンガン使っています。それは出デスティニープランを承認させるには厭戦気分を煽る必要があったからです。但し上手いのは議長自身が積極的に使用したの最終局面だけ。基本的には仕方なしに使った形跡が見られます。しかも敵に大量破壊兵器があることも知っていて敵にもプラントに直接撃たせた後です。これは後半のロゴスのレクイエム発射に至る経緯です。ロゴスの代表がオーブに入るであろうことも予想していて、それを口実にオーブも潰しておきたかったのでしょう。ここの動きは議長の情報網の真骨頂発揮です。敵国であろうと確実な情報を手に入れる。これは不確定要素AAの働きでオーブの壊滅は阻止されてしまいます。そしてザフト軍にはロゴス代表がしっかり宇宙に逃げれるように限定した情報しか与えない・・・。そしてレクイエムに逃げ込んだロゴス代表を確実に討ち取り、連合の兵器であるレクイエムを接収。しかもそれすら餌。自分に対する反抗勢力が最終的にここの奪取、破壊にくることを見越してのメサイヤの配置。それもシナリオに入っていた開発と伏兵。そんな馬鹿でかい兵器をすぐに開発できるわけがありません。前々から準備を進めていたに違いありません。

そしてディスティニープラン。これは人類を救う唯一の道とはいうものの、実は人類の緩やかな滅亡を狙ったものです。様は、人類総コーディネーター化です。DNAを調べる際に将来の職業が決定するなら、以前よりDNAに優れるコーディネーター化が進むのではないでしょうか?以前は化け物と蔑まされたコーディネイターですが、圧倒的なカリスマとなった議長の推進するデスティニープランに異を唱える人は少ないでしょう。(異を唱えるところは人類の敵として滅ぼせばよい)現にそうなったオーブ艦隊をレクイエムに集結させ全滅に導こうとしました。しかも地球の人間は戦争で出来るだけ減らし、戦力は壊滅的にしておくことが重要です。武力による反抗を許さない体制にしておく必要があったからです。

それでは纏めに入ります。議長はくもの糸のように前大戦中から用意とシナリオを用意。あらゆる場面で最も効果的な手段を講じ、人類の総人口を減らすように戦争を開始します。しかも自らできっかけは作り、それを大衆には見せず、開戦は相手側から一方的な宣戦布告をさせる。大量破壊兵器を用意し、それの応酬合戦にすれば総人口は減りデスティニープラン発動に抵抗がなくなる。そして不確定要素AAを早期から切り捨てるため色々動きます。

がAAのご都合主義に完敗です

最強MSディスティニー&レジェンドを投入し、AAを潰そうと何度もその試みは成功します。が奇跡的なご都合主義でAAは毎回生き残ります!!

どうでしょう?議長がいかに用意周到にディスティニープランを用意して人類滅亡に導いたかがわかりましたか?彼は非常に優秀な指導者です。しかし破滅的な人類滅亡を野望とした指導者です。それを悟られずに進行する事の出来る・・・理由は違えどクルーゼと目的は同じです。因みに彼が人類を滅亡を目的としたのは

タリア艦長が他の男と結婚して子供まで設けた事です

クルーゼも自分の命が短いから他の人間も道連れ!!程度のものです。またザラ前議長も自分の妻が殺されたからナチュラルの滅亡を望んだ点では共通しますが、彼はナチュラルだけでなくコーディネータも恨みの対象です。早い話

わが身の不幸を呪い、全人類を滅亡させる事を選んだわけです!!

しかし人類の抹殺を考える人って理由はこんなものではないでしょうか・・・

ガンダム世界の速度その2

2005-11-21 23:23:52 | SF考証
前回の補足・・・というか訂正です(^^;;;宇宙世紀のガンダムの世界はミノフスキー粒子があり索敵がしにくい!!すると前回の考証が全くの総崩れになると言うことが判明しました。

何が?と思われると思います。私も一見してわからなかったのですが・・・もう一度

宇宙世紀のガンダムの世界はミノフスキー粒子があり索敵がしにくい!!

そうどんなシステムであろうと索敵がしにくいことには変わりないのです。だからカメラによる目視システムがあろうと絶対に索敵しにくい状況があることには間違いなのです。つまり超高速戦闘において早期に敵を見つけることは不可能なのです。

それでもう一度この索敵システムについて考えることにします。一応このシステムは有効であり映像中にもそのような描写があることから考えたのですが(TV版Ζガンダムでアクシズが移動している事を確認した写真をクワトロに見せて説明していた)これをもって超長距離の高速移動体を索敵することは難しいと言うことが前提なのです(甚だ矛盾も感じられますが・・・)。そこでその設定を生かしつつ考えます。

既に1年戦争時にこの程度のシステムは実用段階だった。しかしながら艦艇に積まれるカメラの性能とコンピュータ処理能力は即時対応の必要な高速戦闘に対応するまでに発達していなかった。すると人間の目視確認能力に頼るほかありません。幸いWBには全天モニターを監視する人間が2人も居ます。(オスカーとマーカー)この2人に目視を任せていた。さて人間の目視能力はどの程度あるのでしょう?
通常1.5の視力で2000m先の主翼が2m 胴体の幅が40cmの飛行機の胴体幅を確認できるそうです。しかし確認するのは光源でいいのでそれは、かなりの距離になりそうです。

しかし人の目による確認では非常に曖昧です。しかしレーダーが無かった時代はみんな目視による戦闘、初撃による距離補正などで戦闘していたんですからこれである程度の距離で目視できれば戦闘になる・・・ではどの程度の距離で確認できればよいのでしょうか?これは戦闘配備の準備時間から計算すると・・・
例えば戦闘配備に10分・・・だと第2宇宙速度として

10分×60(秒に換算)×11.2km=6720km

ほうほう・・・現実離れした距離じゃなさそうですね。月までの距離が384400kmと言われてるので・・・。果たして目視が可能かに掛かりますね。6720kmがどのような距離になるかというと・・・国際宇宙ステーションの浮かぶ衛星軌道距離が約410km・・・地球からは見難いですが、空気のない宇宙なら充分に確認できそうです。

では実際にTV中でWBのクルーが戦闘配置につく時間は30秒程度すると・・・336km空気の邪魔のない宇宙空間なら楽勝でいけます。しかもWBの対空火器類は確かに手動で操作しているように見えますが、多くは自動だと想像できます。だってWBのクルーに対して対空火器の数が多すぎる。しかもメガ粒子砲は全く人が運用している様子はありません。

現実的(?)に3分程度と考えると1980km。充分いけそうです。

やはり彼らはミノフスキー粒子の影響を絶対に受けない目視の重要性を認識していると思われます。

これで索敵が目視を中心として行われていると考えるとMSの開発コンセプトもすんなり納得です。ミノフスキー粒子下の目視戦闘です。

どうです?納得できましたか?勿論一部推測の域は出ませんが索敵の問題は目視が解決しました。

目視の後敵かどうかを確認する方法?そんなことは簡単です。目視で確認した光源をコンピュータで光源解析すればOKです。前回も述べましたが、空気のない宇宙空間で炎のような光源を出して航行しています。そのためその光源を解析すれば特定の周波数で出ていると考えられます。そう潜水艦でスクリュー音を解析して特定している方法と同じです。ついでに言えばカメラもそう性能は悪くないと思われるので、画像解析と共に艦種を特定していると考えます。

そう宇宙世紀の艦艇は現代の潜水艦と同じような戦闘をしているのです!!

よって高速戦闘は充分可能。当然ですが地上ではこんな高速戦闘はありえないのでレーザー反射による索敵が行われていると思われます。そう潜水艦のアクティブソナーです。でもレーザーの反射域が狭いと言うことが索敵能力を短くしていると思われます。どちらが先に発見するか?なんてスリリングな・・・。しかも聴音士に相当するオペレータに目視を任せないためにわざわざ艦橋を戦艦のように艦体の上方、もしくは艦体の邪魔にならない位置に設置している。ん、合理的ですね~!!

しかしこれだとオペレータのオスカーとマーカー、そして交代要員のジョブジョンの負担は大変だろうなぁ~と思うわけです。

しかもそんなに活躍してるようには見えない(^^;;;;;;

ガンダム世界の速度

2005-11-20 00:58:48 | SF考証
また新しいカテゴリー増やしちゃったwwwまあ一寸前に流行った空想科学的なお遊びをしようかなというところです。

今回はえ~と、元ネタは某HPにあった論争なんですが・・・ガンダムの世界の艦艇やMSなどはどれぐらいの速度で宇宙を飛び回ってるの?それで艦隊戦が出来るの?追撃戦が可能なの?というものでした。

まあ具体的な速度が公式設定にないわけで、推測から言えば、ガンダムの世界の艦艇は第2宇宙速度(脱出速度)秒速16.7キロメートル以上ぐらいは出てるんではないの?ということでした。そして宇宙は立体であるが故に角度が少し違えば追撃は不可能だと・・・。更に相対速度で突っ込む戦闘になると狙いなぞ付けられない。

非常に納得の説明です。何も機械がなければ。

ん・・・ここのHPのルールかもしれないのですが一切機械について言及されてません。でも普通の艦船でもコンパスが付いてるのにガンダム世界の宇宙用艦艇に付いてないのでしょうか?ここに言うガンダム世界の宇宙用艦艇のコンパスとは地球の方位磁石は使えません。故に星と月と地球の位置を利用した物を利用しているはずです。概念自体は既にありますし、実際『逆襲のシャア』でアムロがνガンダムの中でやってますね。(この時はカペラ、ベガ、月、地球を利用)じゃあ一年戦争時にそれが無かったのか?いえいえ、少なくともWBではブリッジの上に位置を割り出す軌道計算結果が上に映し出されていました。ムサイにもありました。しかも『逆襲のシャア』の時はラーカイラムの戦闘ブリッジ中央に置かれていました。

じゃあ位置を掴むことが出来て戦闘は出来るのか?秒速16.7キロメートル以上だぞ!!と突っ込まれそうですが・・・

やります!やらせてください!!(byタカヤ ノリコ)

『ガンダムⅢめぐりあい宇宙』でザンジバルとWBの相対戦闘が映っています。かなりのスピードでザンジバルとWBがすれ違っています。それもほぼ同一軸上を。まあ計算はしませんが、正面からほぼ同一軸上をすれ違うことが重要ですね。当然ですがミノフスキー粒子が濃淡があるのですが、これもあまり無関係ですね。ミノフスキー粒子がほぼ完全に利いた状況であったとしても残念ながら目視による確認は可能です。当然そんな厄介な代物がある以上目視を最大限に利用する索敵システムはあるはずです。むしろ無い方が不自然です。そもそも艦橋が高い位置に設置されていること自体がその証明です。宇宙船、通常船舶でも艦橋を他より高い位置に置くのは目視による索敵も目的の一つです。ところが、宇宙艦艇の場合、別に上下はないので艦体に艦橋を設置するほうが防御面から考えても合理的です。実際現在新開発の潜水艦などは上の出っ張りがなくなり、完全なティアドロップ型に近づいてきてます。当然上下がないのにいわゆる艦体の上に艦橋を持ってきて索敵に有利かと聞かれれば、艦体が目視の妨げにならないと言うことです。すると下にもあったほうがよい。

すると宇宙戦艦ヤマトの第3艦橋は目視戦闘を行うためにも必要だったんだね!!

かってはヤラレル為だけの第3艦橋とも言われた死の第3艦橋ですが以外に使い道があったわけです。しかも新・宇宙戦艦ヤマトでは下面の強化が図られていて生存率は大幅UPしています。

閑話休題

実際、WBの第2艦橋はWBの艦首とも言える部分にありこれまた目視戦闘に艦体が妨げにならない位置に付いています。しかも宇宙。太陽を背にしなければほぼ暗黒の世界。なぜか推進器から光が漏れるガンダムの世界の艦艇は目視でもかなりの距離から確認することが可能です。で実際の目視はコンピュータが担当すると思います。早い話カメラで捉えた画像を解析し移動物を選別する。距離はレーザー光などを利用しその反射で確認していると考えられます。ミノフスキー粒子はレーザーには影響しません。だからレーザー通信なるものが発達してのですから。

次に戦闘です。正面からの相対戦闘により、速度は両者の速度を足したものになります。すると物凄く早いのですが、慣性の法則が完全に有効なので正面からの戦闘は意外と簡単です。いつどの位置に敵船がくるか計算ではじき出されるからです。それに会わせて火器射撃管制をコンピュータ連動にすれば無問題!!火器射撃管制がコンピュータ制御なぞ今時のイージス艦でもしてます。だから途中で若干相手がスピードを変えたり、こちらが進路を変えてもコンピュータ連動で処理しちゃいます。

これでガンダム世界の艦艇の戦闘は処理されます。でも問題はMSの方です。
でもこれも高速で行われていても問題ないです。まずGの問題が挙げられますがMSの年代によって違いますが耐Gシートが設置されているはずです。当然360°のリニアシートになればかなり軽減されているのですが、1年戦争時でもある程度の処理はされていたはずです。まず、地上で運用を予定していたから足が付いているわけですが、この歩行による振動を軽減するする必要があります。実際こんなものはGに比べれば無問題なのですが、当然そんな高速のものを設計しているのに人間に対する配慮がないとは考えられません。大体、ジオンは人口も国力も圧倒的に少ないわけです。これが旧ソ連のように人を道具扱いする兵器を使用するわけにはいけません。因みに旧ソ連では死ぬ人間が生まれてくる人間より少なければOK的な思想で兵器が開発されています。そんな事してたらジオンは次世代の人間が戦争に行けるようになるまでに全人口滅亡です。そのためイスラエル的なパイロットに配慮された設計が成されていると思います。つまりジオンはMSに持てる技術を総て使って保護していたと考えられます。これで耐Gについては万全と言わないまでもかなり有用性があったと思われます。次に連邦ですが連邦のMS開発は鹵獲したザクから始まります。当然基本的な設計思想は周到しているでしょう。なにせMSに対する研究は遅れていたのですから。しかしそこは国力に勝る連邦は、他分野での基礎研究の蓄積があったと思われます。基本的にはザクを周到しつつ更に進化したものを生産します。するとかなりいい線の耐Gシートが設置されたいたと考えられます。

これでMSの耐Gの問題は解決しました。すると今度は格闘や移動射撃です。
しかし移動射撃の問題は艦艇と同じくコンピュータが解決してくれるでしょう。がっ!!これは連邦に限って言える事になると思われます。何故なら・・・

ザクが攻撃対象にしていたのは当初艦艇と戦闘機のみ!!

一方連邦軍は当初からザクを目標に開発されていた・・・。この差はでかいです。艦艇ならでかい目標です。それほど精密な計算が要求されるとは思いません。次に戦闘機は早いことは予想されるのですが、基本的に直線的な動きが中心。これも計算されやすい。ところがMSはAMBCなどで奇妙奇天烈な動きをします。例としてシャア専用ザク。初めてガンダムと戦闘するとき真横に逃げています。

慣性の法則はどこに行った!!

と思う動きですが・・・これに付いて考え出すと大変ですので割愛してMSは複雑な動きをします。連邦は当初よりザクを研究していたのでこの当たりは有利です。ザクとの戦闘を考えていたのですから。そのため高速なビーム兵器を利用していたとも言えます。(逃げる前に当てちまえ!!)が!!そんな考えもありつつザクはガンダム&GMと戦闘しています。するとジオンもいずれ連邦もMSを投入してくると考え当初からMS向けの火器射撃管制システムを用意していたと考えられます。大体鹵獲された時点で予想は付いていたと思われます。鹵獲されてから研究をはじめた・・・故にガンダムが開発されるまでにジオンも火器射撃管制の精度が上がったのでしょう。

次に格闘です。基本的にキックとパンチだけです。が!!これはジオンも当初からきっちり格闘管制システムを用意していただけです。でないとヒートホークやらショルダーアーマーを装備しているわけがありません。基本的にキック、パンチを繰り出す時には、その質量が問題になるために動きは止まります。MSで本気で格闘戦になったら両者ボコボコです。これも『逆襲のシャア』に描写があります。でもこの時代になるとドロップキックや捨て身の必殺パンチが可能ですが・・・

故に、スピードがある程度上がろうがコンピュータに処理させてしまえばOKだよ。ということです。