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~色のGIFT~ Silent Color

2023年6月 横浜→福岡糸島へお引越ししました。
ニャンドゥティとオーラソーマとにゃんこと日々あれこれ綴ります

お金のワークショップ

2011-08-23 12:35:48 | オススメイベント

Micです

 

昨日、とても刺激的で良いワークショップに行ってきたので、そのことをシェアしたいと思います

でも、ごめんなさい、いつもながら画像なく長いです

 

冨田貴史さんという方の「お金」の話

 

冨田さんは暦、環境、原発、お金…とジャンルを超えたワークショップをなんと年間200回くらい、全国で精力的に展開されているファシリテーター。

…とご紹介しつつ、私も昨日初めてお会いしたばかりで、よく存じません。ご興味ある方は彼のHPコチラcheck

昨日の印象ですと、彼は難しく固そうな話題をやわらかくわかりやすくし、現状のウラとオモテをあるがままスパッと話してくれるので、理解しやすくオモシロかったです。

 

サテ、私たちが毎日のように、当たり前に使っている「お金」。

すごく身近なモノですが、改めて「お金って何だろう」と考えてみると、結構わからないことばかりです

 

リーマンショックあたりから世界経済の立ち行かなさが表面化し、日本国内でもその例にもれず…最近は円高も連日ニュースになるほどです

個人レベルでも、日頃からお金にとらわれている人、お金のことを考える時間って人生の中で結構多いのではないでしょうか

 

色々なお話を聞けて興味深かったですが、一番身近で役に立ちそうなことを取り上げたいと思います。

 

「モノの値段はどのようにつけられているか」ということを意識してみる=安さにはそれなりの理由がある

 

例えば、今ではすっかり根付いている100円ショップ。

とてもバラエティ豊かな品揃えで、100円といえどもあなどれないですよね。

でも、「ナゼこんな安い値段で買えるか」とよく考えてみると、そこには現地の安い賃金労働などが背景にあるわけです

 

も一つ別の話。

これは私が世界一周の旅をしてた時に聞いた話なのですが、前にヤシノミ洗剤が日本で流行ったときがありましたよね

「環境にやさしい」というふれこみで国内では大いに流行ったわけですが、実は買えば買うほど現地の環境破壊をしていたというのはご存じでしょうか

 

原材料のヤシの木は東南アジアで作られていました。

元々あった熱帯雨林を伐採し、ヤシの木のプランテーションを作ったのです。理由は「儲かるから」。

そこに生息していた動植物はもちろんのこと、その近くに住んでいた住民まで住居を追われるという現実があったのです

その話を聞くまで、私は全然知らなかったので、結構ショックでした

 

このように、そうした背景はほとんどといって知らされず、「どこかで喜ぶ人がいれば、どこかでその分苦しんでる人がいる」というのが今の金融経済構造だそうです

というか、全体的に今の世界ってこの構図にいつの間にか組みこまれ、支配されてる気がします

そして、大部分の人の意識が「この弱肉強食的世界は変えられない」って刷り込みされてるのだと思いました。

 

だから、「私、知らなかったー」と罪悪感を持つのではなく、知ってから自分はどうしていきたいのか、そういう自分意識を育てていくことが大事なのだと思いました。広告や流行にのまれずにね

 

あと、知ったからといって、「じゃあ、私100円モノこれから絶対買わない!」といきなりスイッチするのではなく、(まぁ、できればいいのでしょうが、イキナリは無理や歪みを生みやすいですから)徐々に自分ペースで時にフェアトレードものを買ったり、必要に応じて100均で買ったり、現状システムを賢く利用しながら、でも買ったものは大事にするとかして、「買いすぎ」や「消費経済」しすぎないようにしてくって一人一人が選択し、実行していくのは明日からでもできそうなことだな~と。(すでに実行されている方もおられるかと思いますが

 

聞いた話で「ほぉ~」と思ったことの一つに、「適正なモノを適正価格で買うと、自分の態度も適正になっていく」というお話。

 

例えば、コットン靴下2000円だったとします。

靴下にしては高いほうですよね。

でも、国産の無農薬の綿を手で紡ぎ、近くの山に入って必要な分だけの葉をとってきてそれで染める(手染め)…という靴下です。これならこの値段はするかな…って思いませんか。しかも作ってる最中、電気も使わないし、作った地元で買うなら輸送コストもそれほどかかりません(だからガソリン消費も少量)。

 

そういうものを自分が納得してお金を払う、いいかえれば作った人の労力に感謝してそれをお金として渡すわけです。そういうお金は無機質でなく、暖かい。人の能力を磨き、自信をつけさせる。お金が循環し、生きてくる

払ったお金は労働した人に正当に渡される、買ったものは品質がいいから当然長持ちする、自然からできてるからはいていて気持ちいい=体にも心にもいい

 

そういうことを続けていくと、自分の中で「適正価格」がわかってきて、ムダに高いものに手を出さなくなる、安いからといって飛びつかない・買いすぎない=トータルでみると出費はむしろ低くなる、というわけです

 

部屋を掃除することで心の中まで掃除されていくように(断捨離なんて言葉もありますね)、きっと、この意識って食べすぎ・考えすぎ・怖がりすぎ…というように、全ての「~すぎ」意識とつながっているのではないかと思います。それらが適正になっていくとしたら…たくさんの恩恵がありそうです

 

とまぁ、約3時間でたくさんのことを収穫できました

なんでもそうなんだと思いますが、まず「知らない・無関心」「知る・関心を持つ」に意識を向けることが理解・問題の解決の第一歩なのかなと。原発もそうですが、私たちが知らないこと(ウラには故意に隠そうとする力も働いているのでしょうが)て、考える以上に多いと思います

 

3月の震災を機に、色々なものが風通しよくなったように感じます。お金や経済もその一つ。

今は私たちの「お金の感覚」を切り替える、いい機会だと思います

 

Love, Light and Harmony!