お買いモノ考

-欲望なすがまま-

久しぶりのリペア

2018-09-29 | リペア・メンテナンス


久しぶりに東京近郊の修理店でリペアに出しました。
ここ最近は注文靴を作った大阪のBontaに修理もお願いしておりましたが、配送料もあり何足かまとめて送るのが通例でした。Bontaは料金が安く、一般的な修理の技術は高いので良いのですが、足数が少ないと配送面で不利なので、今回はお試しながら2店にお願いしてみました。

まず80年代初頭のフローシャイム。夥しい釘打ちにゴムなしというレトロスタイルで大変滑り易かったのですが、見事生まれ変わりました。こちらは北参道のSUPER8SHOESに依頼。

グッドイヤーのリサイクルラバーという部材を使用しております。緑のポッチが目印。釘打ちしてくれたのもあり、ヴィンテージ靴の雰囲気によく合ってます。値段は3,000円

処理もなかなかキレイ。

ヒールはコーナーラバーとかいう修理で、元のヒールにゴムをはめ込んだ修理です。雰囲気を残したかったのでこの修理にしました。確か2,000円程。

一定の高さをくり抜いてゴムを入れるのかと思いきや、削れた部分にのみゴムが入っています。これはすぐになくなりそうな予感。。。これじゃあハンズとかで売っている補修キットと同じ手法ですね。下の一層ぐらいくり抜いてゴムにして欲しかったな。

ちなみにシューレースも変えたら?と勧められ、お願いしてみました。700円。アメリカで仕入れたシューレースのようです。
値段を考えればスコッチグレインのロウ引きでも良かったかなっと思ったり。あちらは200円ですから。
コーナーラバーの補修方法だけ少し不満だけど、仕上がりは結構キレイで概ね満足です。

ということで後日、メイカーズのコードバンブーツも同じ素材でお願いしました。
メイカーズはヴィン靴をモチーフにしているのでよく合いそうだなっと。目論見通りバッチリでした!

つま先、こちらは切って移植していますね。丁度良い大きさがなかったようですが拘るなぁ。でも耐久面ではどうなんだろ。

最近、購入したジャコメッティの馬革プレーントゥもハーフラバーを。こちらはペロンエペロンを購入した際に教えてもらった目白のglueという修理店に依頼。
Vibramのアンジェラソール、3,500円。

仕上がりはこちらもキレイ。積み上げは500円取られてしまいました。新品で持ち込むべきでしたね。

メイカーズの方も積み上げの革が盛ってましたが、SUPER8SHOESはアップチャージなし。ただ色合わせはglueの方が上手ですね。こうやって比較するのもなかなか面白い。
どちらの修理も技術は高そうです。

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Tricker's M7789

2018-09-27 | 


革靴が増え続けております。処分をしないものですから置き場所を作ってもすぐに一杯になってしまいます。。。

こちらはトリッカーズのカントリーブーツ。もはや定番中の定番。でも本国じゃドレスシューズの方が評価が高いみたいですね。

このカントリー、型番をM7789と言いまして、M2508とは若干仕様が異なっています。
が、デザインはほぼ同じなので恐らく並べてみないと気付けないでしょう。詳しくは後程触れます。

見てわかると思いますが、新品ではありません。サイズがキツイ(US7)ということで、譲り受けたものになります。

ヒール周りはかなりスッキリしています。

あまり履いていないものですが、コバだけはヤレてましたので、コバクレヨンでお手入れ。

↑が手入れ前

雪の北海道で履いたということで若干のダメージ(塩吹き跡)があります。

ソールはダイナイト。

このM7789ですが、M2508で採用される"4497S"ではなく"13501"という細身の木型を採用しています。知らべるとジャケットリクワイヤードなどで別注をかけているよう。
こちらはGMT FACTORYのファミリーセールにかかっていたものです。過去に他のショップでも販売されていますので、ジャケットリクワイヤードのみの展開というわけではない模様です。

ファミリーセールに出ていたからなのかは分かりませんが、アッパーに血筋のようなものがあります。
色はマロンアンティークやシーシェイドにも似てますが、BEECHNUT Burnished(ビーチナットバーニッシュ)という色です。

左から今回のM7789(Last:13501)M2508(Last:4497S)M7309(Last:4444)を並べてみました。
M7789がいかに細身かお分かりいただけると思います。木型だけでなくコバのボリュームも抑えられていますので、かなりスッキリしています。結構良いですよ、コレ。

上と向きが変わってしまいスイマセン。つま先のメダリオンは3型とも全て異なっています。
サイズはM7789がUS7、他はUS7.5です。フィッティングは全て5です。

M7309のLast4444はかなり内に振っていますね、並べてみると色々面白いことがわかるもんです。

M2508はゴツ過ぎてちょっと。。。という方には良いモデルだと思います。扱っている所が少ないのが難点ですが。。。
折角頂いたもの、大切に履きたいと思います。

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BARNSTORMER T/C ストレッチチノ

2018-09-25 | 


バーンストーマーはノータックチノを手に入れて以降、2タックショーツとこれの3本体制となりました。
ネイビーのノータックチノが思いの外に良く、カーキも欲しいなと思うようになりましたが、サイズが特注のXSの為、入荷待ちでした。
しかし先般のポップアップでは、通常扱っていない商品もあり、ラインナップが充実していましたので、こちらの素材違いのチノがあることをネットで知り、ショーツを買った2日後に再訪しました。笑

こちらはSが最小サイズでしたが、問題ありませんでした。ノータックもXSだと若干窮屈なんですけどね。
ノータックチノよりも細身のパンツですが、細すぎることはなく、丁度良い塩梅です。

生地はT/Cクロスというコットン(綿)とテトロン(ポリエステル)を混紡した素材。
パーマネントプレス加工が施され、クリースが取れないようになっています。

前立てはジッパーフライ。赤がアクセントになていますが、これも見えない所の拘りか。
両玉縁ポケット。ボタンのかけ方が少し特徴的。
裾上げは3.5cm幅のタタキにしました。
バーンストーマーはトラッドなスタイルによく合う、本当に良いパンツです。
生地はワーク、でも仕立てはスラックスというのも面白いですよね。
気軽に洗濯機で洗えるのも素晴らしいです。

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BARNSTORMER 2タックショーツ

2018-09-23 | 


更新が滞るのはよくあることですが、その間も買い物を続けているのもいつものことです。本当いつもすいません。
最近、たまーにではありますが、ブログからインスタグラムにきたとコメントを頂けます。
なんやかんやマイペースで5年も続けていますが、これからもゆるーくやりますので、よろしくお願い致します。

さて、こちらのショーツ、先月購入しました。
バーンストーマーの2タックショーツでございます。
もうショーツの時期じゃなくなっていますが、8月の前半に渋谷・ZABOUでポップアップがありまして、そこで購入しました。
デザイナーの方も常駐され、作り手の話を聞けるというのはポップアップならでは。

ネイビーショーツはFOBのを持っているのですが、サイズが若干緩かったり、ちょっと生地が頼りなかったりしていたので、浮気してしまいました。
裾口はカーブしていることを、画像を見て初めて気付きました。

革靴に合わせるのを前提とされているということで、丈の長さも長すぎず短すぎず、2タックということもあり、ショーツにありがちな子供っぽさは皆無です。

サイズはS。

この裏地が良いアクセントになっております。見えないですけど、そこに拘るところが良いです!

ボタンも雰囲気ある物を使用しています。来年も夏もキッチリ活躍してもらいます!

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Peron e Peron Bespoke Sample

2018-09-14 | 


呆れるようですが、また革靴です。実はまだ他にも。。。
まぁそれは置いておいてイタリアで古くから続く小規模なタンナーや靴工房などと関係のある日本人が主催する革製品のイベントで購入したものです。きっかけはInstagram。すごい世の中になりましたね。

日本ではあまり知られていないようですが、Peron e Peron(ペロンエペロン)というボローニャにある工房の靴です。
基本的に誂えで既製はやってないのですが、ビスポークサンプルとなります。5足ほどあり全てワンサイズ。そのうちの1足が僕に合ったということです。まさか合うとは思っていなかったのでビックリです、このへんから歯車が狂いだします。笑

イベントの主催者は大変熱い方で、イタリアでの靴作りからタンナーの実態などを事細かに教えてくれました。

・大手タンナーは革にランク付けしているので、名前につられないこと(※大手の上位ランクは日本に入ってこないなど)
・本当に良い革は小規模な無名タンナーが持っている
・工場靴と工房靴はまるで違うものであること
・デュプイはクロム鞣しばかり。

など目からウロコの情報でした。こういうのは普段知りえないわけですからね。語り口は辛口、というより激辛でしたね。好き嫌い分かれる方だと思います。笑
工場靴は基本褒めていなかったですけど、エンツォ・ボナフェだけは良いと仰ってました。ジャコメッティについては「あれは工場靴ですよ」ぐらいの反応。笑

そんな激辛の当人がオススメする工房靴がこのPeron e Peronというわけです。
このくびれの強いヒールが色気を感じます。食いつきはどの靴よりも素晴らしいです。

アッパーは無名タンナーの上質なベジタブルタンニンレザーを使用。最高の革と言っていました。確かにモッチリしておりますが、展示の際に付いたと思われるシミがあったのが少し残念。
つま先はピカピカですがノーワックス。良い革にワックスは必要ない!ということでワックスは手入れではなく飾りだとハッキリ仰ってました。

要所、要所ダブルステッチとなっていますが、わざと縫い目をずらしています。
そうすることで存在感が出るようになっています。

糸もコットン100%の糸しか使わないそうです。化繊の糸とは雰囲気の出方が全く異なるそうで。

伏せ縫いで飾り釘なし。ハーフラバーを貼ることを勧められました。
オールソールは靴にとって負担でしかなく、主にウェルトにダメージがあるようです。
機械縫いでオールソールすると元穴を100%拾えないんだって。
ハーフラバーを貼り換えることで、オールソールしなくて済むので経済的にも優しいわけです。ソールの手入れなんて殆ど必要ないそう。

つま先は筆で塗ったような意匠が施されています。コバの仕上げも美しい。

インソックはこんな感じ。イタリアのファクトリーに多い手書き風。
シューツリーというか、シューキーパーも付けてもらいました。
プラスチック製ですがよく出来ています。ネジで長さを調整できるタイプです。
裏はくり抜かれています。割れないか少し心配。カンガルー革のシューホーンもおまけで頂きました。
最高級のカンガルー革だと。

確かにかなりキメ細かい革です。ループ部分は編み込みで凝った作りです。
Rが通常のシューホーンより強めに付いているので、履き口にフィットし靴を傷めないのも良い所です。
正直、僕には少し気が早い靴かな。。。合わないかな。。。
っと迷いながら購入しましたが、10年後にこの靴に見合う大人になれるよう頑張ろうと思います。

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