3月11日、その揺れは、何の前ぶれもなく突然やってきた。
目の前で地響きとともに我家の瓦屋根が崩れ落ち、石塀が壊れた。
植物工房 四季館の店内は、割れた陶器が散乱し、ひどい状況。
宮城県、岩手県、福島県の方々から比べれば、はるかに被害は少ないですが、
笠間の街は、いたるところで瓦屋根や塀が崩れ落ち、
道路は、陥没やひび割れだらけ…。
全国放送では、ほとんど報道されませんが、
茨城もけっこうダメージがあります。
私も4日間避難所の生活をしました。
笠間の街の陶芸家は春の陶器市“陶炎祭”に向けて作陶中、
窯炊きしていた人も数多くいたようです。
工芸の丘の“登り窯”も崩落し、通りに建つ大花瓶も割れました。
陶器販売店や陶芸家の工房では、壊れた陶器が溢れています。
長い歴史のなかで受け継がれた“笠間焼”がひどいダメージを受けています。
私も笠間焼に携わる一人として、何とか“陶炎祭”を成功させて
笠間焼の復興を願っています。
頑張れ笠間焼!
また他の被災地の方々にも頑張っていってほしいと思います。
こんな地震の最中でも当工房の“ショウジョウバカマ”が
美しい花を咲かせました。