唯幻論

岸田秀先生の思想である「唯幻論」を紹介する。混迷する現代、世界を読み解く理論は「唯幻論」以外には考えられない。

岸田秀語録

2005年09月13日 | 唯幻論
唯幻論は、諦観論ではありません。卑怯者の逃げ道ではありません。
人生の指標となる「メタ思想」といえるでしょう。
ただし、岸田先生は「メタ思想」という評価を否定しています。
(2005・09・08 藤田博史先生・鈴木晶先生との鼎談)
この件に関しては引き続き考えて見ます。

以下ホームページ掲示板から岸田秀先生のコメントを引用。
これは私の一番好きな岸田秀語録です。
人生は肯定的に!

幻想

 唯幻論は何事にも熱くなるなということではありません。熱くなるのはいいことです。熱くなっている自分を維持しながら、それと距離をおいた自分ももっておくということです。小生は惚れっぽいですが、惚れている時はその感情に基づいて彼女に接します。惚れているという熱い実感があります。受け入れられると非常に嬉しいし、振られると落ち込みます。熱くなるのは良くないとかで、その感情を抑えつけるのは馬鹿げています。逆に大いに惚れている気持ちを大事にします。すべては幻想だというのは、幻想だからつまらないということではなくて、幻想を生き生きと享受するということです。恋愛も幻想ですが、幻想だからこそ、相手とのやりとりにいろいろ味わいがでてくるわけです。