■ コーヒーの価値、それは空間(環境)のマーケティングそのもの!
テレビ東京の番組から。
上島コーヒー元役員、川島氏の面白い話をご紹介する。
嗜好品としてのコーヒーのマーケティングの特質を見る。
A.コーヒーの相場:
川島氏は、世界中のコーヒー産地を回っている。
コーヒーの専門家として現地(世界の産地)の人に信頼され、
いいコーヒーをマーケットにとどけるべく、、
作付けを見、量と価格を交渉している。
川島氏は、ひとつの思いがあるらしい。
コーヒー評価の妥当性の確保である。
ワインはいいものは高い。
皆がそう認識してそのような価格体系の意識ができている。
産地、年代、プロの推奨、出来たときの天候・・・・・、
あらゆる変数できちんと相場が形成され、
ワイン愛好者に、オープンかつ適正な価格で、納得して購入してもらえる。
コーヒーはそうではない。
産地、豆品種、挽き方、焙煎、在庫方法、淹れ方、飲む環境・・・
でおいしさがまちまちとなる。
当然なことである。
しかし、コーヒーをよく飲む人でも、
本当においしいコーヒーというものを知らないといわれる。
このことがコーヒーの価格形成に影響する。
最終需要家の味覚による相場が形成されないらしい。
相場が決められた品質基準で決定されないという。
また、収穫が天候に左右され供給がぶれる。
当然価格が乱高下する。
川嶋さんは、コーヒーに市民権をきちんと与え、いい、おいしいコ-ヒーは、
高い相場がつくようにしたいという。
いいコーヒーを皆がいいといってくれ、
それなりの相場がつくことが必要だと思っている。
東京にコロンビアから生豆が届いた。
袋の中に顔を突っ込んでにおいをかぐ。
いい豆はカカオの香りがするという。
どんないいコーヒーが出来るのだろうか?
B.コーヒーの魅力、迫力:
JALで本当においしいコーヒーを出す提案、
ファーストクラスの、とある路線での実験が紹介されていた。
事前においしいコーヒーの淹れ方を、きちんと習熟して、
機内に持ち込んだ。
淹れている最中から、JALのファーストクラスのVIPたちは、
いい香りが漂ってくるので気になって仕方がなかったという。
ファーストクラスの閉じられた空間でのコーヒーのかおりは、
空間に充満して、皆の関心をそそる。
相場が決められた品質基準で決定されないという。
実際に飲んでみて、こんなにおいしいコーヒーは初めて!、
というお客様もいた。
実際に、一杯のコーヒーがお客様のCS(顧客満足度)を格段に向上させ、
このファーストクラス路線のリピート率は大いに伸びたという。
今、各地のホテル、レストランからこのおいしいコーヒーをサーブして欲しいと、
オファ-が来ているという。
一杯のコーヒーが、
お客様のその場が提供しているサービス全体の評価を変えてしまう、
これって凄いことなのでは?
いいコーヒーのあることが、
コーヒーの至高の品質感が、
ファーストクラスの空間をより魅力的に見せ、食事をおいしく味あわせ、サービス全体をより魅力的に見せてしまう、
という波及効果をもたらした。
また逆のことも言える。
その空間(環境)の提供するアメニティのよさが、
至高のコーヒーを受け入れきちんと評価する気持ちを醸成しているともいえる。
コーヒーは、
正に空間(環境)に演出され、
その至高の味わい、幸福感を人に与えている。
嗜好品をそれなりに評価するには、
文化、味覚の充実、それを味わう空間(環境、雰囲気)の成熟等
いろいろな要素が必要になる。
従って、
コーヒーのマーケティングは、
そのマーケットのもてる潜在的な総合力に規定される。
この稿終わり
追記:
コーヒーは香り高い嗜好品である。
人間は食物、飲物に弱い。
食欲は生命維持の基本である。
いいものであれば無条件に賛同し手に入れたいと思う。
コーヒーは皆からそのように思われ、
欲しがられてもおかしくない素質を持っている。
コーヒーは食であると同時に嗜好品である。
従って、コーヒーは場の触媒(刺激物)にもなる。
コーヒーは思わぬエネルギーをもたらすパワーを持っているようだ。
様々な情緒価値をまわりにもたらすのである。
因みに、「缶コーヒー」は日本独特のものであるが、
こちらは、嗜好品というより、甘いソフトドリンクという感覚で評価されており、
日本では、至高のレギュラーコーヒーとカジュアルな缶コーヒーが共存している
という珍しいマーケットになっている。
そして、
缶コーヒーのマーケットは半端でなく大きいので、二度驚かされてしまう。
テレビ東京の番組から。
上島コーヒー元役員、川島氏の面白い話をご紹介する。
嗜好品としてのコーヒーのマーケティングの特質を見る。
A.コーヒーの相場:
川島氏は、世界中のコーヒー産地を回っている。
コーヒーの専門家として現地(世界の産地)の人に信頼され、
いいコーヒーをマーケットにとどけるべく、、
作付けを見、量と価格を交渉している。
川島氏は、ひとつの思いがあるらしい。
コーヒー評価の妥当性の確保である。
ワインはいいものは高い。
皆がそう認識してそのような価格体系の意識ができている。
産地、年代、プロの推奨、出来たときの天候・・・・・、
あらゆる変数できちんと相場が形成され、
ワイン愛好者に、オープンかつ適正な価格で、納得して購入してもらえる。
コーヒーはそうではない。
産地、豆品種、挽き方、焙煎、在庫方法、淹れ方、飲む環境・・・
でおいしさがまちまちとなる。
当然なことである。
しかし、コーヒーをよく飲む人でも、
本当においしいコーヒーというものを知らないといわれる。
このことがコーヒーの価格形成に影響する。
最終需要家の味覚による相場が形成されないらしい。
相場が決められた品質基準で決定されないという。
また、収穫が天候に左右され供給がぶれる。
当然価格が乱高下する。
川嶋さんは、コーヒーに市民権をきちんと与え、いい、おいしいコ-ヒーは、
高い相場がつくようにしたいという。
いいコーヒーを皆がいいといってくれ、
それなりの相場がつくことが必要だと思っている。
東京にコロンビアから生豆が届いた。
袋の中に顔を突っ込んでにおいをかぐ。
いい豆はカカオの香りがするという。
どんないいコーヒーが出来るのだろうか?
B.コーヒーの魅力、迫力:
JALで本当においしいコーヒーを出す提案、
ファーストクラスの、とある路線での実験が紹介されていた。
事前においしいコーヒーの淹れ方を、きちんと習熟して、
機内に持ち込んだ。
淹れている最中から、JALのファーストクラスのVIPたちは、
いい香りが漂ってくるので気になって仕方がなかったという。
ファーストクラスの閉じられた空間でのコーヒーのかおりは、
空間に充満して、皆の関心をそそる。
相場が決められた品質基準で決定されないという。
実際に飲んでみて、こんなにおいしいコーヒーは初めて!、
というお客様もいた。
実際に、一杯のコーヒーがお客様のCS(顧客満足度)を格段に向上させ、
このファーストクラス路線のリピート率は大いに伸びたという。
今、各地のホテル、レストランからこのおいしいコーヒーをサーブして欲しいと、
オファ-が来ているという。
一杯のコーヒーが、
お客様のその場が提供しているサービス全体の評価を変えてしまう、
これって凄いことなのでは?
いいコーヒーのあることが、
コーヒーの至高の品質感が、
ファーストクラスの空間をより魅力的に見せ、食事をおいしく味あわせ、サービス全体をより魅力的に見せてしまう、
という波及効果をもたらした。
また逆のことも言える。
その空間(環境)の提供するアメニティのよさが、
至高のコーヒーを受け入れきちんと評価する気持ちを醸成しているともいえる。
コーヒーは、
正に空間(環境)に演出され、
その至高の味わい、幸福感を人に与えている。
嗜好品をそれなりに評価するには、
文化、味覚の充実、それを味わう空間(環境、雰囲気)の成熟等
いろいろな要素が必要になる。
従って、
コーヒーのマーケティングは、
そのマーケットのもてる潜在的な総合力に規定される。
この稿終わり
追記:
コーヒーは香り高い嗜好品である。
人間は食物、飲物に弱い。
食欲は生命維持の基本である。
いいものであれば無条件に賛同し手に入れたいと思う。
コーヒーは皆からそのように思われ、
欲しがられてもおかしくない素質を持っている。
コーヒーは食であると同時に嗜好品である。
従って、コーヒーは場の触媒(刺激物)にもなる。
コーヒーは思わぬエネルギーをもたらすパワーを持っているようだ。
様々な情緒価値をまわりにもたらすのである。
因みに、「缶コーヒー」は日本独特のものであるが、
こちらは、嗜好品というより、甘いソフトドリンクという感覚で評価されており、
日本では、至高のレギュラーコーヒーとカジュアルな缶コーヒーが共存している
という珍しいマーケットになっている。
そして、
缶コーヒーのマーケットは半端でなく大きいので、二度驚かされてしまう。
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