心のふるさとに帰る、二匹の魚です。
違う川に放流されてるけど、帰るところは同じだと信じるところが
二人を支えているんだよ。
厚い手紙の束。
長く残るヒコーキ雲。
ふとした瞬間に口ずさむ歌。
晴れた川原で摘む花束。
階段のタイルの間に詰まっている土。
ふくらんでいる花のつぼみ。
夕方の家々のあかりと夕食のにおい。
昼間の空の頼りない月。
セーターにこぼれたクッキーのかす。
禿げかけの指のマニキュア。
見過ごしているようでいつも見ている。
気にかけている。心に留めている。
糸で手繰りよせる。
写真:鮭 ことば:ししゃも
違う川に放流されてるけど、帰るところは同じだと信じるところが
二人を支えているんだよ。
厚い手紙の束。
長く残るヒコーキ雲。
ふとした瞬間に口ずさむ歌。
晴れた川原で摘む花束。
階段のタイルの間に詰まっている土。
ふくらんでいる花のつぼみ。
夕方の家々のあかりと夕食のにおい。
昼間の空の頼りない月。
セーターにこぼれたクッキーのかす。
禿げかけの指のマニキュア。
見過ごしているようでいつも見ている。
気にかけている。心に留めている。
糸で手繰りよせる。
写真:鮭 ことば:ししゃも