バンビが大人になるとき

2006-06-20 14:45:26 | 写真と言葉


「ごめん、もう君の世界に住んでいられなくて。」
と君は言った。
いいのに、謝らなくたっていいのに。
一人になってしまう実感が余計にするだけ。

でもわたしは、
と一人声に出してみる。
やっぱりまだとどまっていたい気がする。
ここに。

変わったのは君じゃなくて、
わたしのほうなのかもしれない。
わたしの世界がもう
君を包めなくなったみたい。
ごめんを言うのはわたしのほうなのかもしれないね。




でもやっぱりごめんはナシで、
君が行ってしまう前に
もうすこし一緒に
佇んでいてくれないかな。





写真:しゃけ ことば:ししゃも

オーバー・ザ・レインボウ

2006-06-16 11:20:32 | お手紙
ハーイ、ししゃもさん

きのうからしとしと雨が降りだして
梅雨入りみたいですよ。
すぐに終わってしまうんだけどね。
短い盛岡の梅雨が好き。

こっちの紫陽花は、まだ硬く緑色のつぼみが付いているだけで
咲いているのはもっぱらお花屋さんのだけ。
毎年楽しみにしている北上川沿いの盛大な紫陽花も
横目で見たけどまだだった。


またどこか遠くに行きたい病がでてきて
私も一週間がんばったので
明日は花巻のバラ園に行きます。
きのうまでは雨だった予報を、晴れマークに変えてしまったよ。


ストレスに負けるな!
take care,
しゃけ

p.s.スネイルは今日くらいに届くはず!

送る時間

2006-06-15 15:41:52 | お手紙
しゃけさんいかがお過ごし?
こちらはあじさいがそろそろみたい。

六月の今は
大学を去っていくひとの空気があるんだ
ちょっとさみしせつない
試験でばたばた 雨でうんざり
ときたまの晴れ間に残された時間をたのしむ

毎日ひとつひとつ課題をこなして
一日ずつ夏休みに向かってる
時間はたっぷりないけど
そのなかで力をつくさなくちゃ
と思うのがいつも学期末
そして過ぎてきた10週間の
流れのはやさに呆然とするのも学期末

No Stress, No Vacation.

かな。

スネイル、おまちしてます。たまには。

ししゃもより

振り向いても

2006-06-14 22:32:06 | 写真と言葉



物には記憶が宿り
匂いにも記憶が宿る
音にだって記憶は宿る


どんどん覚えてゆくけれど
此処にいないわたしはもう
何も思い出せないのかもしれない



写真&言葉;しゃけ

じっと待つは

2006-06-13 10:52:28 | 写真と言葉


いちにちに1つニヤリとすることがあればいいな
猫が目の前をとことこさかさか通り過ぎていったり
泣きながら歩いていく子供を見たり
いつのまにか紫陽花の色が鮮やかになりだしていたり
ポストに手紙が届いていたり
わたしの前にふわり現れるちいさいこと
毎日はぜんぜん変わらないようでいて実は
何が起こるかなんてわからないってこと
思い出す

あんまり待つのはすきじゃないんだけど
待ってるほうがいいときもある
待たないほうがいいときもある
一歩すすんで世界を変えたいときもある

今日はあの子に電話してみようかな




写真:しゃけ 言葉:ししゃも