streamer

2007-01-31 17:23:59 | その他
長い白い一直線
180度のアーチを描く
風がわたり金色の光を揺らす


陽はわたしに当たり
風が流れていくのを見ながら
君が残した歌を口笛する


再び見上げれば
空ににじんでいる飛行機雲だ


ししゃも


君が寝ている間に

2007-01-29 23:11:44 | お手紙
ししゃもさん、




君が寝ている間に
昨日みた映画の話をしようか
それとも
いつか旅する遠い国の話をしようか


夢の中で君はたぶん
靄の中にぼんやり光る
いろとりどりの灯りを見てる
からっぽの鳥かごをぶらさげて
どの灯りに手を伸ばそうか考えてる

きっと今は分からない
たぶんずっと分からない

時が経って
君色の灯りがいつの間にか
君のものになってる


私ももう寝てしまおうか
夢の中で私はたぶん
空の色を塗る夢をみる

どんな色で塗ろうか迷って
何を使って塗ろうか考える

いつの間にか空は塗り終わっていて
いつもと同じぽかんとした空色


もう眠くなってきたから
話の続きはまた今度




木の上の住人

2007-01-17 20:54:56 | お手紙

ししゃもさん

げんきー?


“歩いている”植物が研究室の机の窓辺に。
君から貰った小鳥のおうちになったのはずっと前。

何日か前から、新しい住人が増えたよ。



見えるかな?
葉っぱの上に、ポチっと、てんとう虫くんがいます。
朝は姿が見当たらないのに、お日様が昇って暖かくなると、
のそのそと現れて、葉っぱや茎の上を散歩したり、羽を伸ばしてみたり。

きっと植物はこの虫を受け入れていて、仲良くしているんだろう。
毎日そっと見守っています。



スネイル書いたから明日ポストに入れるね




晩天の下で

2007-01-07 22:37:29 | 写真と言葉
少女はキッチンに立つママの背中を眺めている


風はママの鼻歌を運んでいる


リスは巣の中で風の音に聞き惚れている


湖の水面は光を空に受け渡している


雲は子守唄で色を塗られている


太陽は山の枕に顔をうずめている


煙突は旅人の足を速めさせている







群青色の空にきらめくダイヤを見つけたなら

山麓が空に溶けてしまったなら


静けさを胸に閉じ込めて

深く吸った冷たい空気の中に

明日の匂いを探してみる




写真・言葉;鮭