O氏のかばん

いろ・イロ・色々@日常雑記

[うぐいすいろ]

2007年08月31日 | 文章からみる日本の色
その純毛の外套は、誰もがしばらく見つめる程鮮やかな鴬色だったが、重竜の精悍な体と切れ長の鋭い目には不思議によく似合った(新版 色の手帖より)
C5 M0 Y70 K50

蛍川
宮本輝(著)


※どうして蛍のきれいだった頃が遠くに感じてしまうのだろう。

[そらいろ]

2007年08月29日 | 文章からみる日本の色
大人になってから海岸で、あのいい匂いのする飛行機ガラスを拾いました。透明な空色で、波に洗われて丸くなっていました。きれいな貝殻も、ハイト形した石も拾いました。まるい形をした小石も魅力的です。私そんなものをたくさん持っているんです。(P72)

大橋歩の生活術(マガジンハウス)
大橋歩(著)


C40 M0 Y5 K0
(参考資料:新版 色の手帖)


※人は、青春のあやまちを老年に持ち込んではいけない。
 老年には老年自身の欠点があるのだから。〈ゲーテ〉

[うすくれない]

2007年08月25日 | 文章からみる日本の色
白い指はやや短く、ずんぐりしていたが、鮮やかな神経が漲ってい、すこしも畳の縁に触れること無しに細い戸道障子道をすうっと走って、柱に届く紙一ト重の手前をぐっと止る。その力は、固い爪の下に薄くれないの血の流れを見せる。

父・こんなこと
幸田文(著)


C0 M50 Y30 K0
(参考資料:新版 色の手帖)

※夏祭りの音が遠くから聞こえる。夏の終わりを感じる時だ。

[しんく]

2007年08月23日 | 文章からみる日本の色
その薄明の淡々と動いてゐる中を、真紅の旗が燃えてゐる有様を~(新版 色の手帖より)
C0 M100 Y60 K30

トカトントン
太宰治(著)


※シンジラレナ~イとは、日ハムのヒルマン監督。
 甲子園の佐賀北高等学校の逆転優勝もシンラレナ~イ。
 去年のハンカチ王子のフィーバーの続きは、「がばい!SAGA」で今年はきまり。

[きいろ]

2007年08月22日 | 文章からみる日本の色
おれはうちへ帰ると、いつでも此蜜柑を眺める。〈略〉あの青い実が段々熟してきて、黄色になるんだらうが、定めて奇麗だろう(新版 色の手帖より)
C0 M15 Y100 K0

坊っちゃん (岩波文庫)
夏目漱石(著)


※中華航空、火災の次は燃料切れで緊急着陸。
 食の安全が問題になる中、空の安全もしかり。
 危機管理の甘さで、簡単に会社の命もなくなってしまう昨今、
 もっと利用者にもわかりやすい企業の姿勢を見せてもらいたい。