O氏のかばん

いろ・イロ・色々@日常雑記

[ベージュ]

2007年07月30日 | 文章からみる日本の色
それ買ったの? と思わず聞くと、「何言ってんの。いらないからってあなたがくれたんじゃない」と笑われた。よく見るとそれは、昔背伸びして買ったエルメスのスカーフと、少し使っただけで飽きたベージュの口紅だった。(P255)

日々是作文(文春文庫)
山本文緒(著) 

C0 M10 Y30 K10
(参考資料:新版 色の手帖)

[紫]

2007年07月25日 | 文章からみる日本の色
パスポート・ナンバーが、同じ6つの数字を組み替えながら「永遠」に近づいてゆくように、彼は自分の中にある最も遠い場所としての「紫の領域」へ、少しずつ少しずつ位相をずらしながら到達しようと試みていたのです。(P189)

クラウド・コレクター[手帖版] (ちくま文庫)
クラフト・エヴィング商會(著)

C52 M80 Y0 K0
(参考資料:新版 色の手帖)

[黒]

2007年07月23日 | 文章からみる日本の色
“色の絵本”というシリーズが企画された時(世界出版社 1967年)、岸田衿子さんと会いました。二人が担当したのは“赤の絵本”です。長新太さんは今江祥智氏と“黒の絵本”で、毎日黒のことばかり考えていて気持ちがまっ黒になったそうです。(P146)

父の時代・私の時代 わがエディトリアルデザイン史 (マガジンハウス)
堀内誠一 (著)

C30 M30 Y0 K100
(参考資料:新版 色の手帖)

[青色]と[金色]

2007年07月19日 | 文章からみる日本の色
目の中に空の全体が映った。それは青と金色だった。
うなじの下でマリイの腹がしずかに波打つのを感じた。
われわれは半ば眠ったようにブイの上に長いことじっとしていた。(P24)

哲学の教科書 (講談社学術文庫)
中島義道 (著)

青色→C100 M3 Y0 K0 金色→特色
(参考資料:新版 色の手帖)

[オレンジ色]

2007年07月17日 | 文章からみる日本の色
胸びれのあたりにも黒いヨコ縞がある。ここまではブラックバスにそっくりだが、頬と、胸と、下腹と、各部それぞれのひれ、これらが朱がかかった鮮明なオレンジ色に染められ、おまけに尾の根のあたりに金環でかこまれた、大きな、黒い斑点がある。(P44)

小説家のメニュー (中公文庫)
開高健 (著)

C0 M60 Y100 K0
(参考資料:新版 色の手帖)