[褐色] 2007年07月31日 | 文章からみる日本の色 彼は甲羅のようにかたい背中を下にしてねており、ちょっと頭をあげると、褐色の腹のせりあがっているのがみえた。(P6) 変身(岩波文庫) カフカ(作) 山下 肇(訳) C0 M70 Y100 K55 (参考資料:新版 色の手帖)
[ベージュ] 2007年07月30日 | 文章からみる日本の色 それ買ったの? と思わず聞くと、「何言ってんの。いらないからってあなたがくれたんじゃない」と笑われた。よく見るとそれは、昔背伸びして買ったエルメスのスカーフと、少し使っただけで飽きたベージュの口紅だった。(P255) 日々是作文(文春文庫) 山本文緒(著) C0 M10 Y30 K10 (参考資料:新版 色の手帖)
[紺色] 2007年07月28日 | 文章からみる日本の色 となりのクレーマー 「苦情を言う人」との交渉術 (中公親書ラクレ244) (P126) 関根眞一(著) C80 M60 Y0 K50 (参考資料:新版 色の手帖)
[茶色] 2007年07月27日 | 文章からみる日本の色 同伴のお客様、Iさんは四○代。紺のスーツに茶革のアタッシュケースを持ち、営業マンらしくビシッと決めて、余裕の笑顔というより少しニヤけています。 (P126) となりのクレーマー 「苦情を言う人」との交渉術 (中公親書ラクレ244) 関根眞一(著) C0 M55 Y70 K55 (参考資料:新版 色の手帖)
[銀色] 2007年07月26日 | 文章からみる日本の色 《へそまがりメアリ》 メアリ メアリ へそまがり おたくの庭はいまどんな? 銀の鈴やら 貝のから それに庭じゅういい女(P62) オフ・オフ・マザー・グース (単行本・筑摩書房) 和田 誠(訳) 銀→特色 (参考資料:新版 色の手帖)
[紫] 2007年07月25日 | 文章からみる日本の色 パスポート・ナンバーが、同じ6つの数字を組み替えながら「永遠」に近づいてゆくように、彼は自分の中にある最も遠い場所としての「紫の領域」へ、少しずつ少しずつ位相をずらしながら到達しようと試みていたのです。(P189) クラウド・コレクター[手帖版] (ちくま文庫) クラフト・エヴィング商會(著) C52 M80 Y0 K0 (参考資料:新版 色の手帖)
[緑・翠] 2007年07月24日 | 文章からみる日本の色 森は緑のじゅうたんのようで、黄緑や薄緑、瓶のように透明な緑や青緑、深緑などの色の変化があちこちに点々と見られた。(P64) 朗読者 (新潮文庫) ベルンハルト・シュリンク(著) 松永美穂(訳) C70 M0 Y70 K0 (参考資料:新版 色の手帖)
[黒] 2007年07月23日 | 文章からみる日本の色 “色の絵本”というシリーズが企画された時(世界出版社 1967年)、岸田衿子さんと会いました。二人が担当したのは“赤の絵本”です。長新太さんは今江祥智氏と“黒の絵本”で、毎日黒のことばかり考えていて気持ちがまっ黒になったそうです。(P146) 父の時代・私の時代 わがエディトリアルデザイン史 (マガジンハウス) 堀内誠一 (著) C30 M30 Y0 K100 (参考資料:新版 色の手帖)
[桜色] 2007年07月22日 | 文章からみる日本の色 脾臓と網アブラは、冷水にさらす。 網アブラはきれいな桜色をしていて、その名の通り、網になっている。(P215) 世界屠畜紀行 (解放出版社) 内澤旬子 (著) C0 M7 Y3 K0 (参考資料:新版 色の手帖)
[ハニー]蜂蜜色 2007年07月21日 | 文章からみる日本の色 雪の上にできた蜂蜜色のしみがゆるやかに溶けこみ沈下して行った。 (参考:新版 色の手帖) 芽むしり仔撃ち (1958) 大江健三郎 (著) C0 M20 Y70 K10 (参考資料:新版 色の手帖)
[青色]と[金色] 2007年07月19日 | 文章からみる日本の色 目の中に空の全体が映った。それは青と金色だった。 うなじの下でマリイの腹がしずかに波打つのを感じた。 われわれは半ば眠ったようにブイの上に長いことじっとしていた。(P24) 哲学の教科書 (講談社学術文庫) 中島義道 (著) 青色→C100 M3 Y0 K0 金色→特色 (参考資料:新版 色の手帖)
[亜麻色] 2007年07月18日 | 文章からみる日本の色 乙女に当たるような人がいなくなってしまったからかもしれませんけど。『亜麻色の髪の少女』という歌がカバーされ、乙女なんて言葉もあったなと思う人もいるかもしれませんね。(P60) 言葉ある風景 (祥伝社黄金文庫) 小椋 佳 (著) C0 M5 Y20 K10 (参考資料:新版 色の手帖)
[オレンジ色] 2007年07月17日 | 文章からみる日本の色 胸びれのあたりにも黒いヨコ縞がある。ここまではブラックバスにそっくりだが、頬と、胸と、下腹と、各部それぞれのひれ、これらが朱がかかった鮮明なオレンジ色に染められ、おまけに尾の根のあたりに金環でかこまれた、大きな、黒い斑点がある。(P44) 小説家のメニュー (中公文庫) 開高健 (著) C0 M60 Y100 K0 (参考資料:新版 色の手帖)
[紅梅色] 2007年07月16日 | 文章からみる日本の色 庭の紅梅が咲いた。紅梅は白梅より早いが、こんなのは変だ。花札だって梅は二月だ。(P178) 年金老人 奮戦日記 (新潮社版) 山口 瞳 (著) C0 M48 Y25 K0 (参考資料:新版 色の手帖)