現在、うつ病を血液検査によって診断する方法が誕生しようとしているらしい。血中PEA濃度の測定によってうつ病かどうかを判断する臨床研究が行われているとのこと。
この研究が早く進んでいってほしい。今までずっと不思議だった。問診だけで何種類もの薬を貰っている人を見て、ほんとにそんなに飲んで大丈夫なのかと心配になった事もある。
誰も大きな声では言わないが健康な人は多少、うつを「贅沢病」「わがまま病」と思っている部分がある。会社に勤めている時に陰でそんな話も聞こえてきた。自分も半分は理解、半分は納得いかない気持ちでうつ患者を受け入れていた。そういう気持ちになってしまう事に罪悪感も感じていた。
数値による客観的な診断が為されれば、今現在苦しんでいる人も堂々と休む事ができるようになるだろう。病院に行くのを躊躇して取り返しのつかない事態になる前に救われる人もいるのではないか。また、診断が明確になる事でうつへの疑いや偏見も少なくなるはず。
精神の事はそんな単純じゃないかもしれない。しかし今後益々患者が増えていく中で、患者はもとより周囲の理解も得られやすいと思う。薬も適切なものを投与してもらえる。
件のテニス選手や適応障害で活動休止を発表した女優さんの治療には間に合わないかもしれないが、医療の発展に期待をしたい。