教えられること

　近頃ちびっ子の稽古を指導していると、アッ！と思う事があります。
稽古中のアクシデントではないのです。空手の稽古は決まった動作があって、日々そのことを繰り返し身に付けて行くものですが、長いことそのことに疑問を感じるでもなく現在まで続けてまいりました。

これに倣って貴心塾のちびっ子たちにも稽古しているのですが、我がちびっ子軍団は個性豊かで指導通りにオトナシク従うなんて事はなかなかありませんです。

褒めたり叱ったりちびっ子に覚えてもらうのは思い通りには行かないのです。
しかしこの悪戦苦闘の指導の中、思わぬ発見があったりするのでゴザル。

成人への指導は個々の感性でまじめに習ってくれるのでとてもスムーズに稽古が進みます。ところがちびっ子ときたら一つの技を教えるとそれに二つ三つと勝手な動作を加えてしまうのです。
約束組み手などはそういった行為は大変危険ですので、厳重注意することもあるのですが、以外にちびっ子の自由な発想が素晴らしかったりする訳です。
『アッ！それスゴイ!!』なんて気付かされる事もしばし、稽古に取り入れることもあるのです。

型にはまらないちびっ子の奔放な動作は、時に長年の固定観念さえ変えてしまう力があるのでゴザル。

ちびっ子たち。天才かも


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空の手と書いて・・・

大会への参加も一つの目標。されど基礎的な内容もしっかり身につけてこそ空手道。

ここ最近の稽古は塾生たちの基本的指導を中心に行われておりますル。　

武道では級位や段位があってそれによって帯の色が変わり修練の目標となるのでゴザル。

貴心塾でもそういった審査は勿論あるのですが、昇級昇段は個人によって取得までの時間差がそれぞれありまスル。

昨日の稽古、ちびっ子は猛獣１号が中心になって正しい蹴りの動作を稽古しておりました。

成人部は約束組み手に時間をかけ　スパーリングは少なめに、

そんな中、ＵＤ-Ｇ殿と塾長は普段にない稽古を始めたのでゴザル。

以前拙者と塾長が所属していた流派では素手の直接打撃を学ぶものでゴザッタのだが、ある時期その頃の塾長と、当時の流派師範(この人は聞き覚えない武術の先生でもある)のひとりは単独で異質な稽古に没頭していた期間があったのジャ。

聞くところによると『サバキクンポウ』なる武術と申してオった。

気になったので色々調べたが、そのような武術は見出すことは出来なかった。なんかアヤシぃ!?

あれからずいぶんと月日も経ちそんなことはすっかり忘れてオったのでゴザルが、昨日のＵＤ－Ｇ殿と塾長の稽古は正に『あれ』で有ったと思われるのでゴザル。

実は貴心塾。今はグローブ空手を稽古するのだが、これは『参加できるフルコンタクトの試合の中では一番実践的。グローブを着用することでケガも軽減される理想的な試合形式ではないか。』と考えた結果でゴザル。
このまま今のスタイルで貴心塾が進むものかと納得していたのでゴザルが・・・

しかし今更なぜ！?とも思うのじゃがＵＤ－Ｇ殿のリクエストジャそうな。

まるでルールの無い二人の稽古は近代的に発展した空手とは異なるものでゴザルが、”武術”という観点では今後の貴心塾が向く道のひとつであって良いのではないかと感じたのでゴザル。

やっぱり!!空の手とかいて”からて”。。。何も身につけない稽古は空手道らしい緊張感があって良いものでゴザル。