基礎教学研鑚資料

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⑫世界救世教破折

2007-08-02 | 諸宗破折

 世界救世教は、大本教の影響を強く受けた教団で、一般に"お光さま"と呼ばれています。この教団は、「浄霊」と称する「手かざし」を行うことが特徴で、自然農法の食品販売や、熱海市(静岡県)の「MOA美術館」でも知られています。
 教祖・岡田茂吉は、はじめ「神から心霊を与えられた」とか「私の腹中には光の玉がある」などといい、また、ある時は「観音菩薩の力を得た」といいながら、後には「観音の衣を脱ぎ捨ててメシヤになった」など、そして最終的には、自分は釈迦・キリスト・マホメットの三大聖者を超越した神(神人合一)の立場であると称するに至っています。これは仏教や神道、さらにはメシヤを交えた御都合主義で、思いつくまま創作したものに他なりません。また教祖は、「神から力を授かった」といいながら、「神人合一」と称して、自分は三大聖者よりも上位で、神と同じであるともいっています。まさにそれらの内容は矛盾に満ち、支離滅裂・荒唐無稽であります。
 現在の教団は、この真の神を大光明真神と称して祭神とし、これと一体化した教祖・茂吉こそ世界人類の救世主であり「明主」であるとし、この大光明真神とは、この世を創造した主神の働きのうち、特に人類を救済し、地上天国・真文明世界を創造するために現れた神であるといっています。このことから教団では、病・貧・争を三大災厄とし、これらをなくして、健・富・和で真・善・美を完結させた「地上天国」という理想世界の実現を目指すとしています。
 教団での儀礼の実践は、「浄霊」が中心とされ、茂吉は、相手に「光」の文字を書いた紙を畳んで懐に入れさせ、それに向かって手をかざすことによって、自分の体内の光の玉からの「光波」が供給され、救済されると説いています。
 現在では、信徒の誰であっても取り次ぎ者として、教祖から与えられた文字など、「おひかり」と称するものを身につけ、病人や相談者に対して手をかざし、「光」をなぞる動作をすれば、苦悩の原因となっている霊の曇りを浄化させ、病気・不幸・争いをなくせるとしています。浄化とは、人間の体に残留する汚物が毒素となり霊の曇りとなることから、自然治癒能力によってこれを排除させようとするものであるといいます。浄霊・手かざしを行って、あらゆる苦悩の原因である霊の曇りをなくしたはずの教団で、跡目争いや内紛が続くのは、浄霊に効果がないばかりか、それを行う者たちが精神を曇らせている証しであります。また手かざしによって、大漁や豊作になったり、故障したエンジンがなおったなどと、奇跡を売り物にしていますが、このようなまやかしを信ずることが、返って不幸の原因になるのであります。
 また、健康に関連した「自然農法」を主張し、「MOAブランド」として流通・販売ししています。これらの浄霊や自然農法は、献金などとともに、信徒の修行・奉仕活動の中心をなしていますが、奉仕を続ける信徒は、最後に空しい思いをすることになることを知らなければなりません。
 日蓮大聖人は「魔にたぼらかされて通を現ずるか。但し法門をもて邪正をただすべし。利根と通力とにはよるべからず」と、「浄霊」「手かざし」のようなものは、人を誑かす魔の所業であると教示されています。大聖人は人々の救われる真実の教えを説かれています。是非、お近くの
日蓮正宗寺院をお尋ね下さい。

 


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