翔殿の胡椒&故障少々blog

群馬大学医学部4年生:翔殿の、ゆるい、しょっぱい、スパイス生活が満載だゼ

ゲドってどうなのよ

2006-07-31 01:14:01 | 文化人
怒涛の一日プログラムを消化し、最後にはゲド戦記を見てきました。

まずはじめに断っておきますが、パイレーツ2よりは全然面白いですw。

ストーリー:世界の均衡が崩れはじめ自然も人も龍もおかしくなり始めた時代。魔法使いのゲドはその原因を探る旅をしていた。そして旅の途中に主人公アレンと出会う。そして立ち寄った町でアレンとゲドは少女テルーに出会う。そしてクモやウサギが出てきて…。


感想:一言であらわせば、「どうなのよ?」って感じでしょうか。数式で表すならば、(もののけ姫×2/3+千と千尋×1/3)×0・75=ゲド戦記。

まず、テーマが不明確でかつ分かりにくく、さらに共感もできない。そのテーマはよく語られることであり、目新しさも無い。つまり色んな作品(ジブリだけではなく、多ジャンルの色んな作品)で語られることを静かなリズムで語られても果たしてみるべきだったか?と言われれば疑問です。

映像的に、古い。インパクトも無い。だから映画館で観なきゃならない作品ではない。これはDVDで観ても映画館と全く遜色が無いでしょう。色も、なーんか古い。全体的にのっぺり。間違いなく色の使い方でモノノケに完敗です。

でね、キャラが立っていない。アレンの冒頭のシーンが結局最後までよく分からず。ゲドの強さも分からず。テルーにいたっては何者?感があり、テナーって恋をしていたのか分からず。クモの性別を間違えていたし(パンフレット見てわかった)、ウサギはナウシカの手下にしか見えない。で、他のキャラ誰いたっけ?みたいな。つーか、龍って何だったの?

さらに最悪なのが、上記ストーリーで書いたこの作品を見るのにストーリー的にもっとも重要な『世界の均衡が崩れた原因』が、わたくしわからんかったとです。パンフレットを見て、「えぇっそうだったの?」となりましたw。

つまり、このゲド戦記は原作のゲド戦記の第3巻をイロイロ味付けした結果であって、原作を読んでいない人には辛くね?って感じです。で、原作を読んでいない俺は「どうなのよ?」って言いたくなったわけです。

おっと、酷評をしすぎたか…。

いい面で見れば…、テジマアオイの歌がよかった。全くの感動系なので比べるべきかどうか分かりませんがつまりは耳をすませばのカントリーロードに匹敵するくらい。

あと、ジブリ作品らしく、パンフレットがぼちぼちいい。

ってことだけですねw。

総評:5.9点。映画館で観るべきだとは思わない。ちなみにDVD化されても観るべきだとは薦められない。これを観る暇があるならば、もののけ姫やナウシカ、ラピュタ・カリオストロなどを観るべきだと薦めます。


今日は、イロイロ買いました。ふぅ~。では。